米国訪問についての会見

(9年ぶりの国賓待遇での訪米に係る狙い及び意気込みについて、日米首脳会談でどのように関係を強化するのか及び議会演説で何を訴えるかについて、初めての日米比首脳会合の意義及び狙いについて)

まず、これからバイデン大統領の招待を受けて、米国を公式訪問させていただきます。今、国際社会が複雑で、そして多様な課題を抱える中にあって、また、日本をめぐる安全保障環境が厳しさを増す中にあって、日米同盟の重要性、これは一層高まっていると感じています。
9年ぶりとなります国賓待遇での今回の訪米においては、まずは、日米がグローバルなパートナーであるということ、国際社会の様々な課題を共にリードしていく存在であるということ、そしてそのためにも、日米関係が一層盤石なものであるということ、これを確認したいと思いますし、それを世界に発信する大変重要な機会になると思っています。
そして、議会演説に関しては、今、国際社会が歴史的な転換点を迎える中にあって、是非、未来にしっかり目を向けた演説にしたいと思っています。すなわち、日本とアメリカが、どんな国際社会、どんな未来を目指していくのか。そしてそのために、日本とアメリカは何をしなければいけないのか。こういった点について、私の外交をめぐる様々な経験や知見に基づいて、米国議会ですとか、米国の国民の皆様、そして世界に対して、しっかりと発信をしていく、こういった機会にしたいと思っています。
そして日米比、3国の首脳会談ですが、インド太平洋における平和と安定、さらには法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守るということにおいて、この3国の連携は現実において、大変重要であると認識をしています。今回、日米比の首脳会談、初めてということでありますが、今、申し上げたような意味で、3国の連携を確認すること、これは大変重要なことであると考えています。
御質問には以上だと思いますが、それとあわせて、今回、ノースカロライナ州を訪問させていただきます。日本企業が、大規模な投資を行っている、こういった地域でありますが、ここで日系企業の関係者、あるいは日本語学習者、こういった方々とお会いすることなどを通じて、日米関係がこうした幅広い分野において支えられているということ、中央だけではなくして、地方も含めて、裾野の広い関係であるということ、こういったことも示す機会にしたいと思っています。

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