日本産水産物PRイベント 岸田総理スピーチ
皆さん、こんばんは、日本の総理大臣の岸田文雄です。
本日は、我が国の水産物のプロモーションイベントに、ようこそお越しくださいました。アメリカの腕利きのシェフの皆さん、また、食品流通事業者の皆さん、多くの皆様方にお集まりいただきまして、おいしい水産物を紹介することができますこと、大変うれしく思っています。
御紹介している水産物は、その品質の高さにおいて自信をもってお勧めするものであること、これはもちろんでありますが、漁獲生産において持続可能性を重視し、水産物をめぐる今日的なテーマにも応えるものであると思っています。
例えば、我が国のホタテについては、産地の北海道において、生育する海の環境を守るために、水源となる森で植樹活動が行われるなど、持続可能な利用の実現に取り組んでいます。
そして、本日は、水産物のペアリングとして、日本酒を用意しました。我が国では、古(いにしえ)より酒造りが行われ、500年以上前に現在の酒造りの原型が確立しました。日本各地の気候風土に応じて発展し、受け継がれてきた、この伝統的な酒造りの技術について、現在、ユネスコ無形文化遺産に登録するための提案を行っているところです。
本日のイベントは、ジェームズ・ビアード財団に多大なる御協力を頂くとともに、シングルスレッド(SingleThread)のオーナーシェフであるカイル・コノートン氏にメニューの御考案を頂きました。改めて、感謝を申し上げます。
そしてもう一つ、来年、2024年は日米観光交流年です。今回のイベントをきっかけに、是非、皆様に日本の水産物を扱っていただき、それにより、より多くの方々に日本の水産物、そして日本の食文化に親しんでいただき、さらには、御来日をいただいて、日本の食文化にとどまらない様々な魅力に触れていただきますことを期待しております。
今日は時間の許す限り、豊かな海で栄養たっぷりに育った、おいしい日本の水産物、そしてその水産物によく合う日本酒。十分に楽しんでいただければと思います。
改めて御協力に感謝申し上げます。