特集 :ユーザー志向のe-KAJIMA
ITで建設業がどのように変わるのか──業界全体がその具体像を模索し,社会の注目を集めている。当社は今,ITの活用方法に一定の方向性を打ち出し,多くの分野で実用に至っている。その基本姿勢は,多様化する顧客のニーズに対して,ITの特性を活かすことで,きめ細かなサービスを提供していこうとするものだ。同時に,建設物の発注者としての顧客だけでなく,その利用者やつくり手である社員も,当社の提供するITサービスの「ユーザー」としてとらえ,品質の向上をトータルに目指している。顧客,社員とともにITを活用した新しい建設業のあり方──リアリティを帯びてきた,「ITと鹿島」の姿を紹介する。
■しかく現場から :札幌JRタワー東工区JV工事
■しかくKAJIMAエコプラザ:迫られる環境会計への対応
特集:鹿島がつくる海外インフラ
国境を隔てた大河を結ぶ巨大な橋梁。
広大な砂漠を横断する幹線道路。未開のジャングルの奥地に築くダム―。当社は,これまで国内で培われてきた建設技術や豊富な実績をもとに,アジア・アフリカ地域を中心に国家の生命線ともなる重要なインフラづくりに携わってきた。そこでは,単なる施設の建設にとどまらず,プロジェクトを通じた人材の育成や,技術移転を積極的に行うことで,国際貢献を果たしている。今月の特集では,当社が培ってきたノウハウや現地での柔軟なマネージメントを通して,これらのプロジェクトをいかに進めているかを紹介したい。
■しかく話題の竣工プロジェクト:三鷹の森ジブリ美術館
■しかくKAJIMAエコプラザ:グリーン調達
特集:KAJIMAメイドのマンション
「Made in KAJIMA」というマンションが市場で高い評価を得ている。都心・超高層・大型の物件を筆頭に供給量が伸び続ける中で,当社の提供するマンションは,時代を先取りする「商品企画力」によって脚光を浴びているのである。それは,総合建設会社としての当社ならではの,「技術力に裏打ちされた企画」であり,エンドユーザーとしての購入者の支持を獲得しているのだ。当社のつくる建設物は,道路やダム,超高層ビルなど多種多様だが,実際のエンドユーザーとしての顧客の顔が見え,そのニーズと直接向き合う建設物は意外と少ないのかも知れない。本特集では,当社が事業主となってプロデュースするマンションを,市場の注目する商品企画にフューチャーしながら紹介する。そこにはエンドユーザーの声が,当社に直接響いているのだ。
■しかく現場から :首都圏中央連絡自動車道 青梅トンネル北工事
■しかく話題の竣工プロジェクト:東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢
■しかくKAJIMAエコプラザ:環境ホルモン問題について
特集:もうひとつの防災
災害復旧に活かされる土木エンジニアリング
有珠山噴火災害の泥流対策,東海集中豪雨の災害廃棄物処理-昨年も当社は,自然災害に対して様々な復旧工事に携わってきた。そこでは日常の建設工事における技術と経験が,結果的に活かされることとなったのである。安全な国土づくりを目指すには,災害を未然に予測して被害を防ぐ,予防としての防災が重要なことは言うまでもない。しかし一方で自然の力は,予測外の被害をもたらすことも少なくない。実際に発生した災害に対する復旧工事や,被害を最小限に食い止める対策も,当社の建設会社としての社会的な責務であろう。災害復旧という現実を考えることは,予防とともに,もうひとつの防災である。防災月間となる今月の特集は,実際の自然災害での復旧工事を中心に,当社の災害復旧への取組みを紹介する。
■しかく話題の竣工プロジェクト
:あすたむらんど徳島
科学する夢を子どもたちに
■しかくKAJIMAエコプラザ:住民参加によるハゼ調査
特集:新エネルギー最前線
私たちは,ここ百年足らずの間に快適で便利な生活を手に入れるととともに,膨大なエネルギーを消費してきた。しかし,その見返りとして,エネルギー資源の枯渇や,温室効果ガスの影響による地球温暖化の問題を引き起こし,世界中の国々に深刻な影響を与えている。その解決策の一つとして,近年,先進諸国を中心に新エネルギーが積極的に導入されている。新エネルギーは,自然のエネルギーなどを利用するため,地球環境にも優しく,次代を担う21世紀のエネルギーとしての期待も大きい。今月の特集では,当社が新エネルギーの中で積極的に取り組んでいる「生ごみ発電」「風力発電」「太陽光発電」の3つについての最新動向を紹介する。
■しかく現場から
:45年前の先輩の偉業に想いを馳せ
五十里ダム施設改良本体工事
■しかくKAJIMAエコプラザ:かけがえのない海をいたわるために
特集:変わる教育と鹿島のソリューション
教育が今,社会の耳目を集めている。少子化,生涯学習の推進,IT化,そして教育改革など, 学校を舞台としたニュースが連日のように飛び交う。「変わる教育」に対応した新しい環境づくりが求められており, 学校の悩みは尽きない。こうした社会要請に対して,当社では様々なソリューション(問題解決策)を提案している。 校舎建設のハード面はもちろんのこと,教育のシステムや学校の経営といったソフト面に至るまで,お客様とともに創造していくのである。 本特集では,当社の教育に対する多様で総合的な取組みを,社会状況やお客様のニーズに応えるかたちで紹介したい。 教育と鹿島の関係性を考えることで,人間と社会の形成に果たす建設業の新しい姿が見えてくるだろう。
■しかく話題の竣工プロジェクト
:日本最大級の街が東京湾岸に誕生
晴海アイランド トリトンスクエア
■しかくKAJIMAエコプラザ:エコマーク認定商品
特集:ライフサイクルのトータル・マネジメントへ
建設業のステージが,多様な展開を見せはじめている。単に建物をつくるだけでなく,お客様の大切な資産として捉え,その効率的な活用について積極的に提案し,サービスを提供していく,「マネジメント」の時代を迎えた。当社とグループ会社では,ライフサイクルの様々なシーンに応えるノウハウとプロフェッションが,すでに豊富に蓄積されている。本特集では,鹿島グループのトータリティが創造する次世代建設業の姿を,これまでの実績と新たな取組みの一端から描いていきたい。
■しかく現場から :芝パーク・タワー
■しかくKAJIMAエコプラザ:食品の安全衛生を確実にするために
特集:500号記念
社内報"KAJIMA"が創刊から500号を迎えました。 1959(昭和34)年に第1号を発行してから40年余。 今日では毎月4万部を超える部数が, 当社及びグループ会社の社員,その家族,関係得意先,マスコミなどに配布されています。まさしく当社を代表する広報メディアの一つと言えるでしょう。 今月は500号を記念して,"KAJIMA"を徹底的に 紹介します。創刊してから現在までの変遷や, 我々編集部の本誌にかける想いを座談会で述べ, 最後に"KAJIMA"のできるまでをお届けします。
■しかく話題の竣工プロジェクト
:「本物」を追求した,映画のテーマパーク
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンTM
■しかくKAJIMAエコプラザ:下水処理にもバイオテクノロジー
特集:鹿島のリニューアル
高度成長期に建てられた 多くの建築物が更新時期を迎えている。 「壊して造る」スクラップアンドビルドから 「長く使う」というストックアンドフローへと, 時代は大きく転換している。 めざましく変化を遂げる今日の社会では, 企業はスピードと変化に対応する 柔軟性が求められ,IT化への対応や 施設環境の向上は不可欠である。 建物の長寿命化を図り,機能を向上させ, 資産価値を高める意味でも リニューアルの役割は大きい。 今月の特集はリニューアルに対する 当社の取組みを紹介する。
■しかく話題の竣工プロジェクト
:KJIMAブランドの証明 ディアマークス キャピタルタワー
■しかくKAJIMAエコプラザ:ヒートアイランド現象を防ぐ屋上緑化
特集:土木構造物のライフサイクルエンジニアリング
わが国は,戦後の荒廃した国土整備に始まり,今日まで道路や橋,ダムなどに代表される幾多の社会資本(インフラストラクチャー)を整備してきた。しかし,戦後に建設された多くの土木構造物は,完成からおよそ50年近くが経過している。また,建設当時より,使用の頻度や荷重など当時の設計要件が大きく変化し,一部のインフラについては,老朽化が速まっているものも出てきている。そのため,劣化の問題や,維持・管理,更新の費用増大などの問題が関心を集めている。
このような社会背景を踏まえ,現在,当社では,社会資本の老朽化・劣化などに対し,「構造物の長寿命化を図るための適切な維持・管理」を提案するために,土木構造物のライフサイクルエンジニアリング(LCE)の構築に取り組んでいる。今月号は,この土木構造物のLCEにおける当社の取組みを特集する。
■しかく現場から:プレキャスト型枠「AQフォーム」で急速施工
■しかくKAJIMAエコプラザ:「資産価値を目減りさせる土壌汚染」
特集:カラーコーディネートの探求
「色(カラー)の好みは十人十色」というのが,通説であった。形や素材は機能性から制約を受けるが,色は感性だという考えからである。しかし,本来我々が手掛ける空間づくりには目的にかなったコンセプトがあるのだから,そこで使われる色にももっとそれが反映されてしかるべきではないだろうか。 今号の特集は,「カラーコーディネートの探求」である。有識者の方々からの提言とともに,当社のカラーコーディネートへの取組みを報告する。その発言や報告に共通してあるのは,「人が中心だから,色にこだわる」という徹底した生活者主体,マーケットオリエンテッドの意識である。理想的な街づくりも,見事な建造物も,あるいは病人が回復する癒しの空間も,ここを外せば画竜点睛を欠くことを登場する人たちは私たちに伝えている。21世紀は間違いなく情報社会である。しかし,デジタル化が進めば進むほど,人が集まる空間という「場」の持つ意味は一層高まる。今こそ人間をもっと知るために,そしてコンセプトをもっと形にするために,カラーコーディネートへの探求を始めよう。
■しかく話題の竣工プロジェクト
:日本最大級のベネトン直営店がオープン
■しかくKAJIMAエコプラザ:「建設解体とゼロエミッション」
特集:鹿島の考える21世紀
21世紀を迎えた。新世紀はどのような時代になるのだろうか。日本は,世界は,そして地球はどう変わっていくのだろうか。我々の夢は,この新世紀の始まりとともに限りなく膨らむ。ここに,いまから百年前の20世紀を迎えるに当たって,当時の報知新聞(現・讀賣新聞)の記者が書いた「百年の予言」という記事がある。それは技術の発達に伴い,どういった夢が実現するのかという観点から100年先を予言したものだ。その結果,なんと予言の8割が実現している。明治の人々がもっていた先見の明には脱帽である。これは当時の人々にしっかりとした未来を描く夢があったからにほかならない。それでは,当社が描く21世紀とはどのようなものだろうか。新春の特集では,ごく一部分ではあるが3篇にわたって当社が考える21世紀を紹介しよう。
■しかくKAJIMAエコプラザ:21世紀は「環境の世紀」