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ペルー共和国ケチュア銅鉱床プロジェクトの権益取得に対する海外探鉱資金融資について

2008年3月31日

ペルー共和国は、鉛・亜鉛・銅を中心として資源ポテンシャルが高く、今年3月のアラン・ガルシア大統領の訪日時には、我が国からの積極的投資を求められるなどの状況にあります。
このような状況の中、JOGMEC(理事長:掛札勲)は、2008年3月25日、日鉱金属株式会社(社長:岡田昌徳、以下「日鉱金属」)に対し、ペルー共和国ケチュア銅鉱床プロジェクトの権益を取得する資金を対象に、18億円の海外探鉱資金融資を実施しました。

2008年3月17日、日鉱金属と三井金属鉱業株式会社(社長:竹林義彦、以下「三井金属」)の共同出資による銅事業会社パンパシフィック・カッパー株式会社(社長:加藤英二、以下「PPC」)は、ケチュア銅鉱床の権益を三井金属から取得しました。権益取得費用はPPCの両親会社を通じて供給され、今回の融資は日鉱金属負担分の一部に対して実施したものです。

ケチュア銅鉱床については、1969年に三井金属が権益を獲得して以来、探鉱を実施してきましたが、JOGMECは海外地質構造調査(1970∼1977年他)等の探鉱支援制度を通じて、三井金属の探鉱を長年支援してきました。このたびPPCが権益を取得し、開発を視野に入れた本格的な探鉱及び経済性調査が実施されることとなり、海外探鉱資金融資を行うこととしたものです。本プロジェクトが生産に至れば、我が国の銅資源の安定供給に大きな貢献がなされるものと期待されます。

ケチュア銅鉱床プロジェクトの概要

1)ケチュア銅鉱床の所在地
ペルー共和国の首都リマの南東約 700km、クスコ県エスピナール郡に所在。標高は 4,000m∼4,400m
2)鉱区面積
5,732 ヘクタール
3)埋蔵鉱量
約 260 百万トン(銅品位 0.61% 。銅量ベースで約 160 万トン。カットオフ
4)PPC の三井金属からの権益取得価格
40 百万 US ドル
5)探鉱期間
1970 年∼1980 年、1995 年∼1998 年、2006 年∼
6)スケジュール(予定)
・2007 年∼2010 年央 経済性調査を実施(調査費用 約 50 百万 US ドル)
・2010 年央∼2012 年前半 生産設備建設(約 4 億 US ドル)
・2012 年後半∼ 操業開始
(2028 年まで 16 年間操業、年間約 21 万トンの銅精鉱(銅量約 6 万トン)を生産)
所在地と鉱床の写真
(参考)
海外探鉱資金融資制度
海外探鉱資金融資制度は、海外で探鉱を行う本邦法人等の探鉱におけるリスクを軽減し、海外探鉱開発を促進するために、探鉱資金(権益取得費を含む)に対して低利で融資を行う制度で、1968 年度に創設された。
海外地質構造調査
海外地質構造調査(以下「構造調査」)は、海外で探鉱を行う本邦法人等の探鉱初期段階におけるリスクを軽減し、海外探鉱開発を促進するための制度で1968年度に創設された。構造調査は本邦法人等が探鉱する権利を有する地域(又は確実に取得する見込みを有する地域)において、JOGMECが国からの交付金及び本邦法人等からの一部負担金により実施するものです。

この記事に関するお問い合わせ先

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