パプアニューギニアにおけるマーレイ石油株式会社の
石油等の探鉱事業の出資採択について
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:掛札勲)はパプアニューギニア陸上PPL190鉱区において、マーレイ石油株式会社(代表取締役社長:中村雅弘氏)が行っている石油等の探鉱事業について出資対象プロジェクトとして採択しました。
マーレイ石油株式会社は、同鉱区において1997年から探鉱活動を行ってきましたが、2005年に実施した地質評価作業の結果、新たに有望試掘対象構造が摘出されたため、探鉱期間を2006年6月から2011年6月まで5年間延長し、探鉱事業を継続することとしたものです。同社は、今後同構造への試掘を計画しており、JOGMECは探鉱期間延長後の同社探鉱事業費の50%について出資を行う予定です。
本プロジェクトはアジア太平洋地域に位置し、成功すれば、我が国の中東への依存を是正するための供給源の分散化に貢献することとなります。また、同社の民間株主であるジャパンエナジー石油開発(株)、帝国石油(株)及び石油資源開発(株)の3社は、1998年からPPL190鉱区に隣接するPDL3鉱区(SEGobe油田)においてサザンハイランド石油開発(株)を通じて原油生産を行っており、パプアニューギニアにおける効率的な事業の拡大、生産量の増加が期待できるものと考えています。
1)会社概要
・名称 マーレイ石油株式会社
・設立 1997年3月18日
・本社所在地 東京
・社長 中村 雅弘 氏
・資本金 8.1億円(2007年9月現在)
・株主構成 経済産業大臣61.1%※(注記)、ジャパンエナジー石油開発(株)23.3%、
帝国石油(株)7.8%、石油資源開発(株)7.8%
※(注記)石油公団解散に伴い、国に移管されたもの。
2) 鉱区位置
パプアニューギニアPPL190鉱区(陸上)別添鉱区図参照
3)沿革
- 1996年8月、サザンハイランド石油開発(株)(株主:ジャパンエナジー石油開発(株)、帝国石油(株)、石油資源開発(株))はPPL190鉱区における探鉱ライセンスをパプアニューギニア(PNG)政府に申請、1997年2月にライセンス取得。(1996年12月、石油公団は投融資対象プロジェクトとして採択)
- 1997年3月、マーレイ石油(株)が設立され、同社は同年4月にサザンハイランド石油開発(株)との間で締結した権益譲渡契約に基づき、ライセンスを譲り受けた。
- 2002年10月に試掘1号井を掘削、少量の原油確認。
- その後、新規に地震探鉱を実施した結果、有望構造が摘出されたため、2006年6月、探鉱ライセンス期間の5年間延長をPNG政府に申請。試掘井1坑(義務井)の掘削を予定している。
4)共同事業者及び権益比率
| 権益保有者 |
権益比率 |
| マーレイ石油(株) |
26.497% |
| OilSearch(PNG)Limited (パプアニューギニア) |
62.556%
(オペレーター) |
Cue PNG OIL COMPANY PTY LIMITED(豪)
(CUEENERGYRESOURCESLIMITED (ニュージーランド)の子会社) |
10.947% |
1)採択日
2006年9月27日
※(注記)2)JOGMEC出資見込額
約760百万円
※(注記)JOGMECは2006年9月27日にパプアニューギニア政府によるPPL190鉱区の探鉱ライセンス期間延長の承認を条件に採択しており、今般承認が得られたことから公表することとしたものです。
以上
PPL190 鉱区
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