炉頂スクラップ予熱装置:MSP®(Multistag Super Preheater)-DCアーク炉
大同特殊鋼株式会社
概要
MSP®-DCアーク炉
アーク炉から排出される排ガスの持ち去り熱を有効利用するために、炉頂スクラップ予熱装置”MSP®(Multistage Super Preheater)”を開発しました。
従来炉と同様に、炉中心に原材料バッチ装入できるので、溶解効率も良好です。
電力原単位については80〜100kWh/ton程度の改善が可能です。
方式:アーク・プラズマ加熱/業種:鉄鋼・非鉄金属/用途:予熱・溶解
設備概要
炉頂に設置されたシャフト型の余熱装置(MSP®)に、アーク炉からの排ガスを通して、原料スクラップを高温余熱します。予熱後のスクラップは、MSP®を炉心まで移動してから装入されます。
電極直下に装入されたスクラップは効率よく均一に溶解されます。
操業はバッチ溶解となるため、通常のアーク炉と同等原料が使用可能で、1チャージ毎の鋼種変更も可能です。
バイパスダクトが設置されており、ダンパの切り替えによりスクラップ過加熱の防止が可能です。
メリット
1高い電力効率
・バッチ溶解。
・溶解効率がフラットバス溶解よりも高い。
・予熱装置が炉心まで移動し、スクラップを装入。
2高い余熱効率
・予熱室は炉頂に配置し高温排ガスを利用する。
・予熱槽は複数室構成で全原料を予熱。
3高い生産性
・バイパスダクトを設置。
・排ガスは上部予熱室と下部予熱室に分割。
・スクラップの過加熱による酸化防止(歩留まり悪化防止)
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