アマチュア無線の電波が原因となる電波障害の種類とその対策


アマチュア無線の電波が原因となる
電波障害の種類とその対策

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家庭電気製品は、近年、急激にハイテク化されて非常に便利になりました。
一方でわたしたちアマチュア無線家にとっては、これらの便利な機器が時によって、頭の痛い問題となる場合があります。これが「電波障害」です。
機器がハイテク化すればするほど電波障害に対するアマチュア無線の周囲環境は、一段と厳しさを増してきているといえます。場合によっては許された範囲内であっても、周波数帯によっては、運用が制限されてしまうこともあります。

くろまる電波障害に対する心構え

アマチュア局を開設したら、常に電波障害が起きることを自覚しておかなければなりません。「HF帯を運用していないから」とか「10Wの運用だから」、「ハンディー機だけの運用だから」といって安心することはできません。電波障害は、運用する周波数帯や電力および電波型式に関係なく起きることがあります。

くろまる電波障害の種類

電波障害は、テレビやラジオの放送に障害を与える「放送受信障害(TVI、BCI)」、音響機器などに障害を与える「ステレオI」や電話機に障害を与える「テレホンI」などに分類できます。
中でもTVIは無線機から発射される高調波がテレビに障害を与える場合と、運用する周波数帯の電波(基本波)が直接テレビの内部回路に影響を与えて障害が起きる場合の2種類があります。

基本波による電波障害は、430MHz帯では、テレビの受信ブースターが関係する障害や、1200MHz帯では衛星放送機器の中間周波数が同じ周波数帯であることから起きる障害もあります。発射する電力が比較的大きいHF帯では、ステレオIやテレホンIなどにも注意を払う必要があります。

電波障害への対応は、日頃からトランシーバーやアンテナの点検、それから近隣のお宅とのコミュニケーションがなにより大切です。
アマチュア局による電波障害は、放送受信障害ばかりではありませんので、実際に発生している電波障害は数的にはもっとたくさんあることをよく知っておいてください。

しかく周波数帯別に起こりやすい電波障害と主な原因(基本波によるもの)

周波数帯

障害の種類

HF帯
50MHz帯

しろまる

しろまる

しろまる

しろまる
・TVアンテナ系から混入する障害
・接続ケーブルやACラインから混入する障害等 ・ラジオの混変調等による障害 ・接続ケーブルやACラインから混入する障害等 ・配線ラインから混入する障害
・ACラインから混入する障害等

144MHz帯

しろさんかく

×ばつ

しろさんかく

しろさんかく
・TVアンテナ系から混入する障害
・接続ケーブルやACラインから混入する障害等

・接続ケーブルやACラインから混入する障害等

・配線ラインから混入する障害
・ACラインから混入する障害等

430MHz帯

しろまる

×ばつ

しろさんかく

×ばつ
・UHF帯用TV受信ブースターやTV受像器の混変調による障害等

・接続ケーブルから混入する障害等

1200MHz帯

しろさんかく

×ばつ

×ばつ

×ばつ
【記号の意味】しろまる:障害が起こりやすい、しろさんかく×ばつ:障害がほとんど起こらない


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