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プレスリリース 2019年度
2019年12月24日
このたび、泊発電所の放射性廃棄物処理建屋(以下「本建屋」という)から放出している気体廃棄物の放出量について、国・北海道・岩宇4町村※(注記)1および後志管内16市町村※(注記)2への報告値ならびに当社ホームページで公表している値に算定誤りがありました。
今回の算定誤りについては、周辺公衆への影響はない値であることを確認していますが、道民の皆さまの信頼を損ねる結果となりましたこと、また、関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。
泊発電所から放出している気体廃棄物は各号機の排気筒ならびに本建屋排気口および焼却炉煙突から放出しております(詳細については別紙参照)。
放出に際しては、フィルタ等の処理装置を通して放射性物質を十分低減したうえで、放射線モニタや試料採取装置を用いて保安規定※(注記)3で定める放出管理目標値※(注記)4を十分に下回るよう管理しながら大気中に放出しております。
本建屋は、放射線管理区域で発生した紙、布等の可燃物の焼却や防護服等の衣類の洗濯排水等の廃液処理等の作業を行う施設です。
本建屋からの放出経路は2つあり、本建屋排気口の放出量と焼却炉煙突の放出量との合計値で報告していますが、今回の誤りは、焼却炉煙突の放出量を1988年10月の泊発電所1号機の試運転開始時から誤って算定したものです。
焼却炉煙突から試料を採取する際には、配管等の腐食防止の観点から放射性物質を含まない空気で希釈していますが、報告値を算定する際にこの希釈効果を補正していませんでした。
試料を空気で半分程度に希釈していることから、過去に遡って暫定的に希釈効果を補正して本建屋の放出量を算定し、発電所全体の放出量を確認したところ、いずれの項目も、周辺公衆への影響がないように定めた放出管理目標値の概ね数万〜数百万分の一程度と、十分に下回っております。
当社は今後、算定誤りを発生させたことおよびその誤りが長期間継続していたこと等について、原因究明・再発防止対策を速やかに取りまとめ、改めてお知らせいたします。
誤りのあった放射性廃棄物処理建屋の気体廃棄物の放出量
(単位:ベクレル/年)
誤った項目および期間 | 放射性廃棄物処理建屋の放出量 | 発電所合計の放出量 | |||
---|---|---|---|---|---|
従来の報告値 | 希釈効果を考慮した暫定値 | 従来の報告値 | 左記暫定値を考慮した値 | 放出管理目標値 | |
希ガス※(注記)5 (2007年度) |
×ばつ107 | ×ばつ107 | ×ばつ109 | ×ばつ109 | ×ばつ1015 |
よう素※(注記)6 (2007年度) |
×ばつ102 | ×ばつ103 | ×ばつ105 | ×ばつ105 | ×ばつ1010 |
よう素 (2011年度) |
×ばつ104 | ×ばつ104 | ×ばつ105 | ×ばつ105 | ×ばつ1010※(注記)9 |
全粒子状物質※(注記)7 (2008年度) |
×ばつ102 | ×ばつ103 | ×ばつ102 | ×ばつ103 | 設定なし |
トリチウム※(注記)8 (1988年度第3四半期〜2019年度第2四半期) |
×ばつ107×ばつ1010 (最低値〜最高値) |
×ばつ107×ばつ1010 (最低値〜最高値) |
×ばつ109×ばつ1011 (最低値〜最高値) |
×ばつ109×ばつ1011 (最低値〜最高値) |
設定なし |
(全粒子状物質およびトリチウムについては、各々の性質上、周辺公衆の被ばく線量への影響が希ガスやよう素に比べて小さいため、放出管理目標値を定めていません。また、トリチウム以外の放射性物質については、放出が検出できた年度のみ掲載しています。)
【別紙】