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2025年10月16日

災害に遭ったとき 生活での心がけ

[画像:災害避難所で仮設段ボール壁に囲まれ床に座る女児に寄り添う父親と母親のイラスト]

POINT

災害に遭ったときは、だれしも大きなショックを受けます。動く元気も食べる気力もない状態かもしれませんが、体調を維持することが明日の希望につながります。様々な心配事については、相談先があります。また、家族や親族などあなたを心配している人たちがいます。連絡を取って状況を知らせましょう。

1体調を維持するための注意点

感染症に注意しましょう

災害時には衛生状態が悪化し、感染症にかかりやすくなります。人が集まる避難所などでは、手洗いとせきエチケットが重要です。

咳エチケット

(1)マスクを着用する (2)ティッシュ、ハンカチなどで口や鼻を覆う (3)袖で口・鼻を覆う
鼻からあごまでを覆い、隙間がないようにつけましょう 口と鼻を覆ったティッシュは、すぐゴミ箱に捨てましょう 袖を使って、口や鼻をおさえましょう

(イラスト:厚生労働省「咳エチケット」)

手洗いは、できれば流水で。それができない場合はアルコール消毒薬を

浸水した家屋では、カビや細菌の繁殖を防いだり、復旧作業のときのケガを予防したりすることが大事です。

  • ドアや窓を開け、しっかり換気
  • 汚泥を取り除いて、しっかり乾燥
  • ケガ防止の手袋や厚底靴、ほこり対策のゴーグルやマスクを
  • 作業が終わったら手洗い、ケガには流水洗浄と消毒を
  • 作業中にケガをしたり目に異物が入ったりしたときは、医師に相談しましょう

参考:厚生労働省「災害時の感染症対策」

参考:厚生労働省「被災した家屋での感染症対策」

エコノミークラス症候群に注意しましょう

エコノミークラス症候群とは

食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発するおそれがあります。

予防のために心掛けると良いこと

予防のためには、

  1. ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
  2. 十分にこまめに水分を取る
  3. アルコールを控える。できれば禁煙する
  4. ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
  5. かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎを軽くもんだりする
  6. 眠るときは足を上げる

などを行いましょう。

予防のための足の運動
[画像:エコノミークラス症候群予防のための足の運動イラスト]

参考:厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」

熱中症に注意しましょう

夏場の災害の場合は、熱中症の予防が大切です。こまめに水分を補給し、できるだけ暑さを避けるようにします。

  • 室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、水分・塩分などを取りましょう
  • できるだけ風通しのよい日陰など、涼しい場所で過ごしましょう
  • 作業の途中に、休憩を入れるようにしましょう

こんな症状に注意

次のような症状は、熱中症の危ない兆候です。我慢は禁物。体調の回復を図り、手当をしましょう。

  • めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い、頭痛、吐き気、おう吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違うなど
  • 重症になると、返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱いなど

熱中症が疑われる人への手当て

  • 涼しい場所へ移す
  • 衣服をゆるめ、からだを冷やす(首回り、脇の下、足の付け根など)
  • 水分・塩分などを補給する
  • 自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶ

参考:厚生労働省「被災地における熱中症予防について」

2医療の受診と窓口負担

保険証がなくても受診できます

被災して保険証を紛失したかたや、自宅などに保険証を残して避難しているかたは、保険証がなくても医療機関等にかかることができます。次の事項を、医療機関等にお伝えください。

  1. 氏名
  2. 生年月日
  3. 連絡先(電話番号等)
  4. 加入している医療保険者が分かる情報
    • 事業所名(被用者保険のかた)
    • 住所及び組合名(国民健康保険のかた)
    • 住所(後期高齢者医療制度のかた)

医療機関での窓口負担の減免(猶予)

お住まいの地域が被災し、ご加入の保険者が減免(猶予)措置を実施した場合、医療機関等での窓口での支払いが減免(猶予)される場合があります。

詳しくは、ご加入の各保険者にお問い合わせください。

[画像:高齢の女性が男性医師と問診する様子のイラスト]

3連絡の取り方

災害用伝言ダイヤルと災害用伝言板

災害用伝言ダイヤルは、大きな災害が発生したとき、電話で安否確認ができるサービスです。災害用伝言ダイヤルは、局番なしの「171」に電話をし、案内に従って、録音や再生をすることで、電話番号を知っている人の間で伝言をやりとりできます。
災害用伝言版は、携帯電話やインターネット端末を使って、文字情報で安否の確認ができます。

災害用伝言ダイヤルの手順

【伝言の録音方法】

  1. 「171」にダイヤルする
  2. ガイダンスが流れた後、「1」をダイヤルする
  3. 自分の電話番号をダイヤルし、ガイダンスに従ってメッセージを録音する

【伝言の再生方法】

  1. 「171」にダイヤルする
  2. ガイダンスが流れた後、「2」をダイヤルする
  3. 伝言を聞きたい相手の電話番号をダイヤルする

災害用伝言板の手順

  1. 災害用伝言板(web171)へアクセスする
  2. 連絡をとりたい相手の固定電話番号や携帯電話番号を入力する
  3. 伝言を登録・確認する(事前に設定することで閲覧者を限定することもできます)

公衆無線LANの利用

大きな災害の場合には、避難所などに無料のWi-Fiが提供されることがあります。無料開放の場所は、NHKなどで報道されます。

災害時の無料Wi-Fiの使い方

  • スマホの設定画面で「00000JAPAN」というSSDをタップします
  • 多くのかたが利用できるよう、暗号化のセキュリティ対策はしてないため、クレジットカード情報などの個人情報を入力する際は、他人に情報をのぞかれる可能性がありますので、ご注意ください。

4心配事の相談先

被災したときには、これからの住まいや仕事、子育てや介護など家庭のこと、健康のことなど、様々な困り事が出てきます。

問題を解決するための相談先として、多くの場合、市町村が相談窓口を開設しますが、国の機関などによる相談窓口も力になります。

行政相談

総務省行政相談センター「きくみみ」では、被災に関するいろいろな問い合わせや相談を受け付けています。大きな災害では、フリーダイヤルや相談所が特設されます。

電話による相談

各都道府県の総務省行政相談センター「きくみみ」

総務省行政相談センターきくみみ
0570-090110

通話料有料。最寄りのきくみみの職員がお話を伺います。

【受付時間】
平日9:00から16:45

インターネットによる相談

法的なトラブル解決の相談窓口 法テラス

法テラスでは、被災に関する問題(住まい・不動産、金銭の借入れ、損害賠償等)について、解決に役立つ法制度や相談窓口などの情報提供をしています。

法テラス・サポートダイヤル

日本司法支援センター法テラス

日本司法支援センター
法テラス
0570-078374

【受付時間】
平日 9時から21時まで
土曜日 9時から17時まで(祝日・年末年始を除く)

こどもたちが相談できるダイヤル 24時間子供SOSダイヤル

全国どこからでも、夜間・休日を含めて悩みを相談できる「24時間子供SOSダイヤル」を開設しています。原則、電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。

24時間子供SOSダイヤル

24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310

通話料無料

(取材協力:内閣府、総務省、法務省、文部科学省、厚生労働省 文責:内閣府政府広報室)

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