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ガスを安全に使おう!日頃の点検やお手入れを大切に!

[画像:家の各部屋でガスを使用している様子のイラスト。2階のリビングルームでガスファンヒーターとガス床暖房で温かく過ごしている高齢夫婦、1階キッチンで給湯器とガスコンロを使っている夫婦、1階風呂場で浴槽とシャワーを使っている人。]

POINT

私たちの毎日の暮らしに欠かせない都市ガスやLPガス。でも、一歩使い方を間違うと、一酸化炭素中毒や火災といった命に関わる重大な事故に至ることもあります。日常生活でヒヤリとした経験があるかたもいるでしょう。日頃のチェックでガス事故を未然に防ぎ、ガスを安全・快適に使うための、正しい使い方や安全対策を知っておきましょう。

1ガス臭いときは?

都市ガスとLPガスは、家庭や店舗のほか、オフィスや工場、倉庫、農業関連の各種施設など、暮らしや産業の様々な場面で使われている身近なエネルギーです。一般家庭では、調理、給湯、暖房などに幅広く使われています。
ただし、使い方を一歩間違うと、一酸化炭素中毒や火災など命にかかわる事故につながる危険もあります。ガス臭いときは、次のような対処をしてください。

(1)火気厳禁

ガス臭さなどの異常を感じたら、火気は絶対に使用しないでください。
特に、換気扇や電灯などの電気器具のスイッチには手を触れないでください。スイッチを入れたり切ったりするときにわずかな火花が生じることがあり、それがガスに引火すると大きな事故につながりかねません。

[画像:火気厳禁マークのイラスト。ガス臭いときは、火気を使用しない、たばこを吸わない、換気扇や電灯などの電気器具のスイッチに手を触れない。]

(2)戸や窓を大きく開けてください!

戸や窓を大きく開けて換気し、ガスを戸外に出してください。都市ガスは空気より軽いために上に溜まりやすく、LPガスは空気より重いために下に溜まりやすい性質を持ちます。そうした性質を踏まえて十分に換気してください。

[画像:戸窓を開け換気し男性は鼻を押さえ猫はつらい表情をしているイラスト]

(3)ガス栓やメーターガス栓を閉めてください!

ガス機器を止め、ガス栓、メーターガス栓、ガスボンベのバルブ(LPガスの場合)を閉めてください。

[画像:ガス栓とメーターの栓を閉める様子のイラスト]

(4)ガス事業者へ連絡してください!

ガス栓などを閉めて、十分に換気してもまだガス臭いときは、ガスメーターの復帰操作をせずに、ガス事業者に連絡してください。

[画像:女性がガス会社に電話して名前、住所、近所の目印、その場の状況を伝え、その電話の応対する男性社員のイラスト]

2ガスを安全に使うには?

安全にガスを利用するために、日頃の暮らしでは、次のようなポイントに気をつけましょう。

(1)室内でガス機器を使う場合の注意点

換気不足は一酸化炭素中毒の原因となり、とても危険です。ガスは、常に新鮮な空気を求めています。換気が不十分な状態でガスが燃焼すると、不完全燃焼となり、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。こんろや小型湯沸器の使用中は、必ず換気扇を回すか、窓を開けて換気をしてください。ガスストーブやファンヒーターの使用中は、30分に1回程度、室内の空気を新鮮な空気に入れ替えてください。

[画像:換気扇を回し給湯器を使う女性と、ガスストーブを使う部屋の窓を開け換気する男性のイラスト]
(イラスト:経済産業省)

だいやまーくガスこんろの使用中は火元から離れない

調理中は、絶対にその場から離れないでください。調理油の過熱を防止するなどの安全装置が付いている場合も、来客や電話などでその場から離れるときは、必ず火を止めてください。

[画像:ガスコンロで揚げ物する際は火から離れないと注意喚起するイラスト]
(イラスト:経済産業省)

ガス機器も古くなったら取替を!

ガス機器も古くなると部品が劣化し、火災や事故をおこすおそれがあります。古いガス機器は、安全装置の付いた「セイフティガス機器」に早めに交換しましょう。

(2)警報器を設置しましょう

万が一に備え、不完全燃焼による一酸化炭素の発生や、ガス漏れ、火災をランプと音声で知らせる「複合型警報器」()を取り付けましょう。万が一のガス漏れや不完全燃焼によって発生する一酸化炭素を検知すると、ランプと音声で異常を知らせます。

なお、「ガス警報器」は5年を目安に交換してください。交換期限を過ぎると正しく動作しない場合があります。お使いのガス警報器に貼ってある「交換期限表示ラベル」を確認しましょう。

[画像:ガス警報器のイラスト。一酸化炭素、ガス漏れ、火災を検知。]
(イラスト:経済産業省)

(注)ガスの種類によっては、不完全燃焼とガス漏れ、それぞれの警報器を設置する必要があります。詳しくはご契約のガス事業者にご相談ください。

(3)日頃の点検のお願い

接続具は、ガス機器やガス栓にあった適切なものを使ってください

ガス機器やガス栓は、種類によって接続する口の形状やサイズが異なります。正しく接続をしないとガス漏れを起こし、火災や爆発などの原因になります。

ガス機器や接続具の取扱説明書をよく読んで、接続の形状やサイズに合ったもので接続してください。

[画像:ガス機器やガス栓、接続具の種類の説明図。詳しくは付属の取扱説明書をご覧ください。]
(イラスト:一般社団法人日本ガス石油機器工業会)

ゴム管は、赤い線まできっちり差し込んで、ゴム管止めを!

ゴム管は、赤い線まできっちり差し込んで、必ずゴム管止めで止め、使わないガス栓には、ガス栓キャップをかぶせてください。また、ひび割れて固くなったゴム管は、交換しましょう。

[画像:ガスのゴム管の止め方を説明するイラスト] [画像:古いゴム管を説明するイラスト。ひび割れ、油汚れ、端部がゆるみきった状態。]
(イラスト:経済産業省)

(4)お風呂の点検のお願い

お風呂や給湯機器の排気筒(煙突)は、日頃から点検してください。排気筒や給気口がふさがっていると、浴室内の空気が不足して不完全燃焼となり、一酸化炭素を発生することもあるので大変危険です。点検のポイントは次のとおりです。

煙突のないBF式風呂がまを屋内に設置している場合

給排気部にすき間がありませんか?接続部を確認してください。

[画像:BF式風呂がまを屋内に設置した断面イラスト。給排気部にすき間がないか確認する箇所を矢印で示している。]
(イラスト:経済産業省)

煙突のある風呂がま・給湯器を使用している場合

煙突中に異物がつまっていないか、穴があいていないか、給気口がふさがっていないかを確認してください。

[画像:煙突のある風呂がま・給湯器を使用している場合の煙突、給気口の確認を説明するイラスト図。]
(イラスト:経済産業省)

煙突のある(CF式)湯沸器・風呂がまでお風呂を沸かしているとき、隣の台所で換気扇をまわしていませんか?

お風呂を沸かしていたりシャワーを使用していたりするときに台所の換気扇を回すと、風呂がまの排気が浴室内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こす場合があります。同時使用は避けてください。

[画像:煙突のある(CF式)湯沸器・風呂がまでお風呂を沸かしているときの隣の台所で換気扇を回すと排気が逆流し一酸化中毒を誘発する説明図]
(イラスト:経済産業省)

(5)引っ越しのときやガスを設置するとき

ガスの種類は、住んでいる地域によって異なる場合があります。そのため、引っ越しで他の地域に行くと、それまで使用していたガス機器が使えないことがあります。

ガス機器には、適合するガスの種類を示したラベルが貼られていますので、引っ越しの際や新しくガス機器を買ったとき、又は、知人からガス機器を譲り受けたときなどには、ガス機器がガスの種類とあっているか、ご使用前に必ず確認してください。ガス機器とガスの種類が合っていないと、火災や、不完全燃焼による一酸化炭素中毒を起こすことがあり大変危険です。ご自宅で利用できるガスの種類は、ガス事業者に確認してください。

また、ガス機器を設置するときには、壁や可燃物などからの距離に注意しましょう。接近させて設置すると、過熱による火災発生のおそれがあります。ガスこんろは、周囲の壁から15センチメートル以上離して設置してください。また、こんろのトッププレート面より上方で耐火構造でない壁(可燃物等)から100センチメートル以上離してください。

(注)上記の離隔距離が取れない場合は、防熱板を必ず取り付けてください。なお、天板が大きいこんろの場合など、機器により異なるものがあります。詳細は、機器に貼付されている「ガス機器防火性能評定品ラベル」に記載されています。ガス機器販売店等へご相談ください。

[画像:ガスコンロ設置離隔距離と適合ガスの種類ラベル位置の説明図。詳しくは本文に記載。]

3地震が起きたときガスはどうする?

皆さんは、地震が起きたときや地震の後にガスが止まってしまったときなどの対処方法を知っていますか。いざというときに安全に対処するための方法を覚えておきましょう。

地震の際は、火を消すことよりも自分の身の安全確保を優先してください。ガスを使用しているときに震度5相当以上の大きな揺れがあった場合には、都市ガス、LPガスともにガスメーター(マイコンメーター())が揺れを検知して直ちにガスを遮断します。また、ガス管が損傷したり外れたりして大量のガスが漏れた場合も、ガスメーターが自動的にガスを遮断します。ですから、地震が起きたときは、料理や暖房などでガスを使っている場合でも、無理に火を止めにいく必要はありません。

(注)現在、都市ガス、LPガスともに、ほとんどのご家庭に異常を感知すると自動的にガスを遮断する「マイコンメーター」が設置されています。

地震が起きたとき

まず自分の安全を確保しましょう。揺れが収まり、周囲の安全が確認できたら、ガスの火を確認し、火が点いていたときは消してください。ガス臭いときはガス漏れのおそれがありますので、ガスの使用をやめて、換気扇や電気のスイッチには触れずに、窓や戸を開けて換気し、ガス栓、メーターガス栓、ガスボンベのバルブ(LPガスの場合)を閉めて、ガス事業者に連絡してください。

また、避難するときは、ガス機器を止め、ガス栓、メーターガス栓、ガスボンベのバルブを全て閉めてください。(LPガスの場合)

[画像:地震発生時は身の安全確保し揺れがおさまってからガスの火を確認する啓発イラスト]
(イラスト:経済産業省)

ガス使用を再開するとき

ガスを復帰させる前に

  1. ガスのにおいがないか確認
    ガス漏れのおそれがある場合は窓を開ける。換気扇のスイッチなど、電気や火は使わない。
  2. プロパンガスはガスボンベを点検
    ガスボンベが元の位置から動いてしまっていた場合は、復帰する前にガス業者に点検してもらいましょう。
  3. ガス漏れや異常がなければ、マイコンメーター()でガスを復帰

(注)マイコンメーターは震度5相当以上の大きな揺れを感知すると自動的にガスを止めるガスメーターです。

ガスの復帰の仕方

都市ガスの場合

(1)全てのガス機器の使用を止める。未使用のガス栓を全て閉める。

[画像:都市ガスのガスコンロの使用を止めるイラスト]

(2)ガスメーターで赤いランプの点滅を確認。復帰ボタンのキャップを手で左に回して外す。

[画像:ガスメーターで赤いランプの点滅を確認しているイラスト]

(3)復帰ボタンを奥まで押し、ランプの点灯を確認したら手を離す。

[画像:ガスメーターの復帰ボタンを押しているイラスト]

(4)3分ほど待って赤いランプの点滅が消えたら使用可能。復帰ボタンのキャップを元に戻す。

LPガスの場合

(1)器具栓と未使用のガス栓を全て閉める。

[画像:LPガスのガスコンロの器具栓と未使用のガス栓を閉めるイラスト]

(2)左側のボタンを押す「ガス止」の文字が消える。

[画像:LPガスのガスメーターの左側のボタンを押し「ガス止」の文字が消えるのを確認しているイラスト]

(3)液晶の文字とランプが点滅したら1分間待つ。

[画像:LPガスのガスメーターの液晶の文字とランプの点滅を確認しているイラスト]

(4)液晶の文字とランプが消えたら復帰完了。ガスが使用可能に。

[画像:LPガスのガスメーターの液晶の文字とランプが消えたのを確認しているイラスト]

ガスが復帰しない場合は、ご契約のガス会社にご連絡ください。

4古くなったガス管は早めに取り換えを!

地中に埋められた白ガス管は、土の性質や水分などの影響により、年月を経るとともに腐食が進んでしまうことがあります。このため平成8年(1996年)以降は白ガス管の埋設が禁止され、耐食性、耐震性に優れ、災害対策としても有効なポリエチレン管(PE管)などを使用することになっています。

地中に埋められた白ガス管は、おおよそ30年を目安に取替えを推奨しています。建物の築年数と同じといったケースが多いので、埋められたガス管が何年経過しているか確認しましょう。

腐食が進んだガス管はガス漏れのおそれだけでなく、火災や爆発の原因になるおそれもあります。

安全に、安心してガスを利用するために、古くなったガス管の危険性を理解し、早めにポリエチレン管(PE管)等への交換・改修を行いましょう。また、ガス管の交換・改修が必要かどうかについては、ご利用のガス事業者にご相談ください。

LPガスについても、点検の結果、ガス事業者からガス管の交換・改修のお願いがあった場合は、ご協力をお願いします。

[画像:ガス管の腐食が進む様子と腐食に強いガス管の種類の説明写真(出典:経済産業省)]
(画像:経済産業省)

敷地内のガス管はあなたのものです

道路下のガス管はガス事業者により交換・改修が進められており、着実に対策が進んでいます。一方で、集合住宅や個人宅等を含めた民間施設の敷地内のガス管は敷地所有者の資産となるため、交換・改修費用は、敷地所有者自身が負担する必要があります。

[画像:敷地内のガス管の資産を説明したイラスト図。敷地境界線の敷地側のガス管は建物の所有者の資産、道路側のガス管はガス事業者の資産(出典:経済産業省)]
(イラスト:経済産業省)

(取材協力:経済産業省 文責:内閣府政府広報室)

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