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2025年7月16日

「献血」は命をつなぐボランティア。あなたもご協力を!

[画像:献血をしている様子]

「献血」とは、病気やけがで輸血や血漿分画製剤を必要とする患者さんのために、自分の血液を自発的かつ無償で提供することです。皆さんの善意の献血によって、多くの患者さんの命が救われます献血は命をつなぐボランティア。若い世代を始め、皆さんのご協力をお待ちしています!

(注記)献血会場における感染症対策など新型コロナウイルス感染症への対策等を実施しています。詳しくは日本赤十字社「(更新)献血における新型コロナウイルス感染症への対応等について」をご覧ください。

1なぜ、献血は必要なの?血液は人工的に造ることができず、長期保存もできません

医療技術が進歩した今日でも血液は人工的に造ることができず、長期保存もできません。また、献血者の健康を守るため、一人のかたが1年間に献血できる回数や量には上限があります。そのため、患者さんに安定的に血液製剤をお届けするためには、一年を通じて多くのかたに継続してご協力いただく必要があります。
献血で集められた血液は、けがをしたときの輸血に使われるイメージがありますが、けがの治療で輸血されるのは全体のごくわずかで、ほとんどは、がんなどの病気の治療に使われています。また、実は、輸血に使われるのは、献血血液のおよそ半分で、残りの半分は血漿分画製剤という医薬品を造るために使われています。

参考:献血血液から造られる輸血用血液製剤と血漿分画製剤
献血血液から造られる輸血用血液製剤と血漿分画製剤を紹介する図。 いただいた献血血液は、輸血用血液製剤や血漿分画製剤に使われています。 輸血用血液製剤には、赤血球製剤、血小板製剤、血漿製剤、全血製剤があります。赤血球製剤は、出血および赤血球が不足する状態、またはその機能低下による酸素欠乏のある場合に使用されます。保存温度は2°Cから6°C。有効期間は、採血後28日間。 血小板製剤は、血小板の減少またはその機能低下による出血ないし出血傾向のある場合に使用されます。保存温度は20°Cから24°C。有効期間は、採血後4日間。振とうしながら保存が必要。 血漿製剤は、複数の血液凝固因子の欠乏による出血ないし出血傾向のある場合に使用されます。保存温度は、マイナス20°C以下。有効期間は、採血後1年間。 全血製剤は、大量出血などすべての成分が不足する状態で、赤血球と血漿の同時補給を要する場合に使用されます。保存温度は、2°Cから6°C。有効期間は、採血後21日間。 血漿分画製剤には、血液凝固第VIII因子製剤、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤などがあります。 血液凝固第VIII因子製剤は、血友病などに使われます。アルブミン製剤は、やけどやショックなどの場合に使われます。免疫グロブリン製剤は、重症感染症、ある種の神経疾患、川崎病などに使われます。

資料:厚生労働省

2血液は不足しているの?毎日14,000人程度の献血量が継続的に必要とされています。

献血は、皆さんにご協力いただいた血液が無駄にならないように、医療機関の需要に応じた必要な量だけを集めています。
近年、日本の少子高齢化の影響により、献血ができる人口(16歳から69歳)は減少しています。
さらに、10代から30代の献血者数は、この10年で約25%(2014年度:約215万人から2023年度:約162万人)も減少しており、献血可能人口が減少し続ける中、若い世代の方々からの協力が得られなくなると、将来必要な血液量を確保できなくなるおそれがあります。今後も患者さんに血液を安定的に届けるためには、若い世代を始め皆さんの継続的な協力が必要不可欠です。

年代別献血者数と献血量の推移[画像:年代別献血者数と献血量の推移。2023年度の献血者数は501万人で、16から19歳が21万人、20から29歳が67万人、30から39歳が73万人、40から49歳が115万人、50から69歳が224万人。2022年度の献血者数は501万人で、16から19歳が22万人、20から29歳が70万人、30から39歳が75万人、40から49歳が121万人、50から69歳が213万人。2021年度の献血者数は505万人で、16から19歳が21万人、20から29歳が71万人、30から39歳が79万人、40から49歳が130万人、50から69歳が205万人。2020年度の献血者数は504万人で、16から19歳が20万人、20から29歳が71万人、30から39歳が83万人、40から49歳が136万人、50から69歳が194万人。2019年度の献血者数は493万人で、16から19歳が27万人、20から29歳が73万人、30から39歳が82万人、40から49歳が135万人、50から69歳が176万人。2018年度の献血者数は474万人で、16から19歳が27万人、20から29歳が72万人、30から39歳が81万人、40から49歳が133万人、50から69歳が161万人。2017年度の献血者数は473万人で、16から19歳が26万人、20から29歳が74万人、30から39歳が84万人、40から49歳が136万人、50から69歳が154万人。2016年度の献血者数は483万人で、16から19歳が25万人、20から29歳が78万人、30から39歳が90万人、40から49歳が141万人、50から69歳が149万人。2015年度の献血者数は488万人で、16から19歳が26万人、20から29歳が81万人、30から39歳が94万人、40から49歳が141万人、50から69歳が146万人。 2014年度の献血者数は499万人で、16から19歳が28万人、20から29歳が86万人、30から39歳が102万人、40から49歳が144万人、50から69歳が140万人。(注記)2018年度以降の献血量は、成分献血による献血量を製造段階での総容量(血液保存液の量を含む)で算出。(注記)四捨五入の関係で、年代別の献血者数を合計した数値と総献血者数は必ずしも一致しない。]クリックすると図が拡大します。
出典:厚生労働省・日本赤十字社「年代別献血者数と献血量の推移」

3献血はだれでもできるの?基準を満たした16歳から69歳までのかたなら可能

献血者の健康を守り、患者さんに安全な血液を届けるため、献血するに当たって様々な基準を設けています。
献血の種類には、血液の全ての成分を採血する「全血献血」(200ml献血又は400ml献血)と、血液中の血漿や血小板だけを採血する「成分献血」(血漿成分献血又は血小板成分献血)があり、それぞれ以下のとおり採血基準が異なります。

採血基準

[画像:献血の間隔]

採血基準について詳しく知りたい場合は、日本赤十字社「献血基準」のページをご覧ください。
また、上記の採血基準を満たしていても、海外から帰国して4週間以内のかたや、薬を飲んでいるかた・予防接種を受けたかたなどは、献血をご遠慮いただくことがあります。詳しくは、日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」をご覧ください。
なお、エイズや肝炎など感染症の検査を目的とする献血は、絶対に行わないでください。

4献血の手順は?医師が献血できると判断すれば献血開始

献血は、次の流れで行われます。

(1)献血受付

運転免許証やマイナンバーカードなどによる本人確認の後、献血をする際の注意事項などについての説明があります。その内容に同意した上で、献血の申込みをします。
(記載する個人情報は、外部に流出することがないよう厳重に管理されます。)

(2)質問への回答

献血者の健康を守り、患者さんに安全な血液を届けるため、体調や病歴などに関する質問に回答していただきます。

(3)健康診断

回答内容に基づき、問診や血圧測定等を行います。その後、少量の採血を行い貧血の心配がないかヘモグロビン濃度の測定を行います。また、血液型の事前判定も行います(成分献血の場合は血小板数の測定も実施)。
これらの結果を踏まえ、最終的に採血の可否を医師が判断します。

(4)採血

採血に要する時間は全血献血では10分から15分、成分献血は採血量に応じて40分から90分程度です。採血に使う針や採血バッグは一人ひとりに新しいものを使っているので、感染症などの心配はありません。

(5)休憩

献血後は、十分に水分を補給して、少なくとも10分以上休憩をしてください。

(注記)献血後、まれに血圧変化によりめまいなどの体調不良が起こる場合があります。トイレや階段、駅のホームでの歩行などには特に注意してください。気分が悪くなったり、針を刺した部位に痛みやしびれが残る場合は、すぐに血液センターに連絡してください。
(注記)日本赤十字社では「献血者健康被害救済制度」を設けています。
献血後の注意点は、日本赤十字社「具合が悪くなったら」をご覧ください。

(6)献血カードの受取り

最後に献血カードを受け取り、終了となります。献血カードには、今回の献血内容と次回の献血可能日などが書かれています。

献血Web会員サービス「ラブラッド」

日本赤十字社では、複数回献血を推進するため、献血Web会員サービス「ラブラッド」を提供しています。ラブラッドにご登録いただくと、全国の献血ルームでの献血をスマートフォン・PCから簡単に予約できるほか、血液検査の結果をWebで確認することができます。是非ラブラッドのご登録をお願いします。

献血Web会員サービス「ラブラッド」のご紹介。「ラブラッド」は、日本赤十字社と献血者をつなぐWeb会員サービスです。安全な献血血液を安定的に確保することを目的として運用されています。全国の献血ルームでの献血をスマートフォン・PCから簡単に予約・変更することができます。ぜひ登録をお願いいたします。次回献血可能日のお知らせが届く!血液検査の結果をWebで確認できる!ポイントを貯めると記念品がもらえる!会員限定のキャンペーンや特典情報が届く!

(注記)献血の手順について詳しく知りたい場合は、日本赤十字社「献血の手順」をご覧ください。

5献血はどこでできるの?全国各地にある献血ルームや献血バスなど

献血は、全国各地にある献血ルームや献血バスですることができます。詳しくは、日本赤十字社「献血について」をご覧ください。
なお、献血ができる時間は地域や施設によって異なります。また、キッズスペースを設けた献血ルームもあるので、詳しくはそれぞれの献血ルームにお問い合わせください。

お近くの献血できる場所を探す場合は、日本赤十字社「献血ルーム」をご覧ください。

また、企業や学校などに対しては、献血バスの出張訪問や、訪問先の会議室などを臨時の献血会場とする「オープン献血」を実施しています。ご協力いただける場合は、最寄りの血液センターまでお問い合わせください。
献血は身近にあるボランティアです。是非ご協力をお願いします。

[画像:献血バス。バスの側面に赤十字のマークと献血キャラクターの「けんけつちゃん」のイラストが描かれている。]

献血キャラクター「けんけつちゃん」

(取材協力:厚生労働省 文責:内閣府政府広報室)

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