メッキのJIS記号表記
メッキ加工の豆知識が盛りだくさん!
めっきミニ講座
規格とは日本工業規格の略でJISともいわれています。メッキのJIS記号について、解説します。お客様の製品図面には、表面処理の欄があり、そこには、加工されるメッキ種類や膜厚など仕様がJIS記号で記載されています。JIS記号の例を1〜7まで記載しましたので、ご覧ください。
めっきのJIS記号
鉄鋼 Fe、銅・銅合金 Cu、亜鉛合金 Zn、アルミニウム・アルミニウム合金 Al、マグネシウムMg、プラスチックPL、セラミックCE
メッキのJIS記号 例1
Ep-Cu/ Ni 5b, Au 0.1
電気メッキ、銅素地の製品に下地メッキとして、光沢ニッケル5μm以上加工し、上層のメッキとして金メッキ0.1μm以上加工する
メッキのJIS記号 例2
Ep-Al/ELp-Ni 5, Sn 5
最終メッキが電気メッキ アルミ素地の製品に、下地メッキとして、無電解ニッケル5μm以上加工し、上層のメッキとして錫メッキ5μm以上加工する
メッキのJIS記号 例3
Ep-Fe/Cu 20, Ni 25b, Cr 0.1r/:A
電気メッキ、鉄鋼素地の製品に、下地メッキとして、銅メッキ20μ以上、中間のメッキとして光沢ニッケルめっき25μ以上、上層のメッキとして普通クロムメッキ0.1μ以上加工する、製品は腐食性の高い屋外での使用する
メッキのJIS記号 例4
Ep-Fe/Zn 15/CM 2:B
電気メッキ、鉄鋼素地の製品に、亜鉛メッキ15μ以上加工し、後処理として有色クロメート処理を加工する。製品は通常の屋外での使用する
メッキのJIS記号 例5
Ep-Cu/Ni 5b, Cr 0.1
電気メッキ、銅合金素地の製品に、下地メッキとして光沢ニッケルメッキ5μ以上加工し、上層のメッキとして普通クロムメッキ0.1μ以上加工する
メッキのJIS記号 例6
Ep-Fe/ELp-Ni 15b, ICr 20
最終メッキが電気メッキ、鉄鋼素地の製品に、下地メッキとして無電解ニッケルメッキ15μ以上加工して、上層のメッキとして工業用クロムメッキ20μ以上加工する
メッキのJIS記号 例7
Ep-Al/Cu 10, Ni 10b, Cr 0.1
電気メッキ、アルミニウム合金素地の製品に、下地メッキとして銅メッキ10μ以上加工して、中間のメッキとして光沢ニッケル10μ以上加工して、上層のメッキとして普通クロムメッキ0.1μ以上加工する。
各種メッキのJIS記号
金メッキのJIS記号での表し方と呼び方
[メッキ法の種類]-[素地の種類]/[下地メッキの種類 膜厚], [上層のメッキの種類 膜厚]
E-Au : 工業用金及び金合金めっき D-Au : 装飾用金及び金合金めっき
金メッキのJIS規格 工業用金及び金合金メッキ H8620-1993・ 装飾用金および金合金メッキ H8622-1993
銀メッキのjis記号での表し方と呼び方
[メッキ法の種類]-[素地の種類]/[下地メッキの種類 膜厚], [上層のメッキの種類 膜厚]
錫メッキ(スズメッキ)のjis記号での表し方と呼び方
[メッキ法の種類]-[素地の種類]/[下地メッキの種類 膜厚], [上層のメッキの種類 膜厚]
ニッケルメッキの等級とJIS記号
素材:銅及び銅合金