環境省 Ministry of the Environment

報道発表資料

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2022年09月01日
  • 総合政策

(仮称)新南大隅ウインドファームに係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

環境省は、「(仮称)新南大隅ウインドファーム環境影響評価準備書」(株式会社ジェイウインド)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
環境大臣意見では、
(1)クマタカの繁殖活動への影響が懸念されることから、専門家等の助言を踏まえ、営巣期は高利用域における風力発電機設置ヤード、管理用道路等の建設や大規模な森林伐採等の工事を回避する等の環境保全措置を講ずること
(2)重要な鳥類に対する環境影響を回避・低減する観点から、当該地域における必要性を踏まえ、評価書作成時までに、さらに1営巣期の追加調査を実施すること
等を求めている。

しかく 背景

環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書(注記)1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。本件は、「(仮称)新南大隅ウインドファーム環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

(注記)1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

しかく 事業の概要

鹿児島県肝属郡南大隅町において、最大で出力19,500kWの風力発電所を設置する事業。

・事業者 株式会社ジェイウインド
・事業位置 鹿児島県肝属郡(きもつきぐん)南大隅町(対象事業実施区域面積 約480ha)
・出 力 19,500kW(単機出力4,300kW×5基)

しかく 環境大臣意見

別紙の通り。
(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・公表 令和2年6月16日 〜 令和2年7月15日(住民意見34件(注記)2)
・鹿児島県知事意見提出 令和2年8月14日
・環境大臣意見提出 令和2年8月17日
・経済産業大臣意見提出 令和2年9月9日

【方法書の手続】
・縦覧 令和3年1月14日〜令和3年2月15日(住民意見56件(注記)2)
・鹿児島県知事意見提出 令和3年6月22日
・経済産業大臣勧告 令和3年7月8日

【準備書の手続】
・縦覧 令和4年2月15日〜令和4年3月17日(住民意見19件(注記)2)
・鹿児島県知事意見提出 令和4年8月23日
・環境大臣意見提出 令和4年9月2日

(注記)2 環境の保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤寛史 (内線 5679)
室長補佐
豊村紳一郎 (内線 5680)
審査官
森 満輝 (内線 5681)
審査官
新田一仁 (内線 5683)

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