報道発表資料
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2003年03月27日
- 自然環境
平成14年度絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会の結果について
環境省は、今年度からレッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)の第二次見直しに着手しました。第二次見直しの方針を検討するため、今般、学識経験者により構成される「絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会」を設置し、3月27日(木)に第1回検討会を開催しましたので、結果の概要をお知らせします。
1. レッドリストの見直しについて
環境省は、今年度からレッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)の第二次見直しに着手しています。レッドリストは、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し選定したもので、規制等の法律上の効果を持つものではなく、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための基礎的な資料として広く活用されることを目的とするものです。
2. 検討会の目的
本検討会では、第二次見直しに着手するにあたって、選定方法などの基本的な方針を検討するため、専門家の意見を聞くことを目的としています。
3. 検討会の構成メンバー
青木 淳一
(ダニ類)
神奈川県立生命の星・地球博物館館長
阿部 永
(哺乳類)
元北海道大学農学部教授
石井 実
(昆虫類)
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科教授
岩槻 邦男
(維管束植物)
放送大学教授
柏谷 博之
(地衣類)
国立科学博物館植物第四研究室室長兼
東京大学大学院理学系研究科教授
東京大学大学院理学系研究科教授
近藤 高貴
(淡水産貝類)
大阪教育大学教育学部教授
細谷 和海
(淡水魚類)
近畿大学農学部教授
藤巻 裕蔵
(鳥類)
帯広畜産大学名誉教授
松井 正文
(両生類)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授
4. 結果概要
第1回検討会では、第二次見直しに関する作業期間、評価対象の範囲とカテゴリーなど評価作業の方法などについて、検討を行いました。結果の概要は以下のとおりです。
(1)
見直しの進め方
平成15年度から、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、貝類、その他無脊椎動物(クモ形類、多足類等、甲殻類等)、維管束植物及び非維管束植物(蘚苔類、藻類、地衣類及び菌類)の分科会(それぞれの分科会の座長は、本検討会の検討員)を設置し、検討を進める。
(2)
第二次見直し終了の目標年度
全分類群とも、平成18年度末に新しいレッドリストを公表することを目標に作業を進める。
(3)
評価対象の範囲
海に生息する野生生物の取扱については、分類群ごとに蓄えられている知見に差があるため、平成15年度に設置される分類群ごとの分科会で方針を検討した上で、本検討会において決定する。
(4)
カテゴリーについて
定性的要件と定量的要件を組み合わせた現在のカテゴリーを採用する。
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長 黒田 大三郎 (内線6460)
課長補佐 赤倉 正弘 (内線6469)
専門官 清野 達男 (内線6464)