報道発表資料
環境保護に関する南極条約議定書に基づく包括的な環境評価書案(ヨーロッパ合同氷床コア掘削計画)について
今般、ドイツ政府から、極地及び海洋研究財団アルフレッドウェーゲナー研究所が主宰するヨーロッパ合同氷床コア掘削プロジェクト(気候変動の把握を行うことを目的として、ドローニングモードランド(南緯75度、東経0度)において氷厚2,750±50mの深層コアの採取活動及びこれに伴う設営・輸送活動)についての包括的な環境評価書の案が送付されたので、公表するとともに、当該評価書案に対する意見書を募集する。
1.環境保護に関する南極条約議定書に基づく包括的環境評価書について
環境保護に関する南極条約議定書は、南極の環境並びにこれに依存し及び関連する生態系を包括的に保護するため、1991年に採択され、1998年に発効した。
本議定書では、南極条約地域(南緯60度以南の地域)における科学的調査活動などすべての活動について、環境への影響の程度に応じて環境評価を行うことが規定されており、活動の影響が軽微なまたは一時的な影響を上回るおそれがあると判断された場合には、もっとも詳細な包括的な環境評価書を作成することとされている。
包括的な環境評価書の案を作成した場合には、公表し、また全ての締約国に対し意見を得るために送付することとされており、送付を受けた締約国においても、公表することとされている。
同時にこの環境評価書の案は、南極条約協議国会議の環境保護委員会にも送付され、当委員会で検討が行われるまでは包括的な環境評価書が作成された活動を実施するための最終的な決定は行うことができないこととされている。
2.ドイツ政府から送付のあった包括的な環境評価書の案について
今般、議定書の規定に基づき、ドイツ政府から、極地及び海洋研究財団アルフレッドウェーゲナー研究所が主宰するヨーロッパ合同氷床コア掘削プロジェクト(気候変動の把握を行うことを目的として、ドローニングモードドランド(南緯75度、東経0度)において氷厚2,750±50mの深層コアの採取活動及びこれに伴う設営・輸送活動)についての包括的な環境評価書の案が送付されたので、公表する。
ドイツ政府より送付された包括的な環境評価書の案のタイトル、作成者、記載事項は以下の通り。このうち、「1 要約」部分の翻訳については別紙として添付する。
的環境影響評価
3.評価書案の入手方法及び意見書について
我が国の包括的な環境評価書の案に対する意見を提出するに当たり参考とするため、意見書を募集する。
(参考)
添付資料
- 連絡先
- 環境庁自然保護局計画課
課 長 :小野寺 浩(6430)
課長補佐 :水谷 知生(6481)
担 当 :田中 準 (6439)
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