環境省 Ministry of the Environment

報道発表資料

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2022年07月22日
  • 総合政策

(仮称)日置市及び鹿児島市における風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

環境省は、「(仮称)日置市及び鹿児島市における風力発電事業環境影響評価準備書」(日本風力エネルギー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
環境大臣意見では、(1)土工量が著しく多いものとなっていること等から、土工量及び土地の改変を最小限に抑え、かつ環境への影響を回避又は低減したものとなるよう、工事計画の見直しを行うこと、(2)国内希少種に指定されているクマタカの複数のペアによる営巣及び繁殖が確認されていること等から、好適採食地の改変を回避又は極力低減するとともに、営巣地と高利用域内の好適採食地の間の主要な飛行ルート上への風力発電設備の設置を極力回避すること等を求めている。

しかく背景

環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書(注記)1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
本件は、「(仮称)日置市及び鹿児島市における風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

(注記)1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

しかく 事業の概要

鹿児島県鹿児島市、薩摩川内市及び日置市において、最大で出力30,000kWの風力発電所を設置する事業。

・事業者 日本風力エネルギー株式会社
・事業位置 鹿児島県鹿児島市、薩摩川内市及び日置市の行政界付近(対象事業実施区域の面積 約439ha)
・出力 最大30,000kW(単機出力4,300kW×9基)

しかく 環境大臣意見

別紙のとおり。


(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続】
・公表 令和元年9月18日〜令和元年10月18日(住民意見32件(注記)2)
・鹿児島県知事意見提出 令和元年11月15日
・環境大臣意見提出 令和元年12月 2日
・経済産業大臣意見提出 令和元年12月10日

【方法書の手続】
・縦覧 令和2年1月31日〜令和2年3月4日(住民意見63件(注記)2)
・鹿児島県知事意見提出 令和2年7月10日
・経済産業大臣勧告 令和2年7月22日

【準備書の手続】
・縦覧 令和3年12月23日〜令和4年2月14日(住民意見161件(注記)2)
・鹿児島県知事意見提出 令和4年7月 8日
・環境大臣意見提出 令和4年7月22日

(注記)2 環境保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史 (内線 5679)
室長補佐
豊村紳一郎 (内線 5680)
審査官
竹内 宏徳 (内線 5675)

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