報道発表資料
- 自然環境
北海道の死亡野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性事例(野鳥国内31、50例目)の野鳥監視重点区域の解除について
1.経緯
2月15日(火)
・北海道利尻富士町でハシブトガラス9羽の死亡個体を回収
・そのうち5羽について簡易検査を実施したところ、5羽全てからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認
・回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化
・北海道大学において遺伝子検査を実施した結果、5羽全てから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出(野鳥国内31例目)
2月22日(火)
〜24日(木)
北海道と関係機関が野鳥緊急調査を実施
・北海道大学でウイルス分離検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)を検出
・北海道礼文町でハシブトガラス41羽の死亡個体を回収
・3羽の簡易検査を実施したところ、3羽全てからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認
・回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化
3月8日(火)
・北海道大学において遺伝子検査を実施した結果、3羽全てから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出(野鳥国内50例目)
3月9日(水)
〜11日(金)
・北海道が野鳥緊急調査を実施
3月 16日(水)
〜17日(木)
・環境省野鳥緊急調査チームが野鳥緊急調査を実施
3月29日(火)
24時・いずれの区域内においても野鳥の大量死等の異常が確認されなかったことから、上記3事例の発生に係る野鳥監視重点区域を解除(※(注記))
※(注記) 「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥
監視重点区域は、以下を1日目として28 日目の24 時に解除することとしています。
- 野鳥及び飼養鳥の場合は、回収日の次の日を1日目とする
- 家きんの場合は、防疫措置完了日の次の日を1日目とする
- 環境試料(糞便、水等)の場合は、採取日の次の日を1日目とする
また、複数発生で野鳥監視重点区域の範囲が重なる場合は、最後の区域が解除されるときに同時に解除することとしています。
今回解除となる野鳥監視重点区域はそれぞれが重複しているため、野鳥国内50例目の死亡野鳥回収日(令和4年3月1日)の次の日を1日目として、28日目となる同年3月29日24 時に解除しました。
2.今後の対応
- 野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは、令和3年11月11日付けで最高レベルの「対応レベル3」に引き上げており、全国での野鳥の監視強化を継続します。
【参考情報】
環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。
(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html)
「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」
(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html)
連絡先
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8285
- 室長東岡 礼治(内線 6470)
- 係長庄司 亜香音(内線 6473)
- 担当宮澤 結有(内線 6477)