環境省 Ministry of the Environment

中央環境審議会水環境・土壌農薬部会農薬小委員会(97回)議事要旨

開催日時

令和7年9月24日(水)13:30〜17:30

開催場所

WEB会議システムにより開催

出席委員

しかく委員
浅見 真理

しかく臨時委員
石塚 真由美
五箇 公一
鈴木 春美
山本
裕史(委員長)

しかく専門委員
天野 昭子
後藤 千枝
白岩 豊
須戸 幹
成田 伊都美
(敬称略、五十音順)

議題

(1)生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準として環境大臣が定める基準の設定について
・スピロピジオン
・キノクラミン (注記)再評価対象
・チアジニル (注記)再評価対象
・プレチラクロール (注記)再評価対象
・プロパモカルブ塩酸塩 (注記)再評価対象
(2)水質汚濁に係る農薬登録基準として環境大臣が定める基準の設定について
・シクロピラニル
・スピロピジオン
・イミダクロプリド (注記)再評価対象
・キノクラミン (注記)再評価対象
・クロルタールジメチル
(3)その他
・生活環境動植物の被害防止及び水質汚濁に係る農薬登録基準の設定を不要とする農薬について(ジャパミリルア)
・「生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準値(案)」及び「水質汚濁に係る農薬登録基準値(案)」に対する意見募集の結果について
・ゴルフ場使用農薬に係る水質調査結果について

議事

しろまる 諮問事項「農薬取締法第4条第3項の規定に基づき環境大臣が定める基準の設定等について」に関して審議が行われた。
【生活環境動植物関係】
スピロピジオン並びに再評価対象のキノクラミン、チアジニル、プレチラクロール及びプロパモカルブ塩酸塩に関する生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準の設定について審議が行われ、事務局案のとおり基準を設定することとされた。
キノクラミンについて、魚類の毒性試験において比較的狭い濃度設定範囲で毒性が上昇しており、過去の水道原水の水質調査の結果、水田PECTier2より高い数値が検出された例があることから、環境中濃度について留意が必要ではないかとの指摘があった。
プレチラクロールについて、過去の水道原水の水質調査の結果、水田PECTier2より高い数値が検出された例があることから、環境中濃度について留意が必要ではないかとの指摘や、これまでに実施しているリスク管理措置について一定の効果があったと考えられる旨の指摘があった。水域PECが水域基準値(案)の10分の1以下となることが確認できないことから、引き続き河川水モニタリングの対象とすることとされた。
【水質汚濁関係】
シクロピラニル、スピロピジオン及びクロルタールジメチル並びに再評価対象のイミダクロプリド及びキノクラミンに関する水質汚濁に係る農薬登録基準について審議が行われ、事務局案のとおり基準を設定することとされた。
キノクラミンについて、水濁PECTier2が水濁基準値(案)の10分の1以下となることが確認できないことから、引き続き河川水モニタリングの対象とすることとされた。
〇生活環境動植物の被害防止及び水質汚濁に係る農薬登録基準の設定を不要とする農薬について(ジャパミリルア)の審議が行われ、事務局案のとおり当該基準の設定を行う必要がないとされた。
〇「生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準値(案)」及び「水質汚濁に係る農薬登録基準値(案)」に対する意見募集の結果について事務局から報告し、意見に対する回答を一部修正のうえ公表すること及び基準値設定の手続きを進めることが了承された。
〇ゴルフ場使用農薬に係る水質調査結果について、事務局から報告した。
以上

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /