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骨盤底筋トレーニングで不意の尿モレ対策!毎日続けて不安を解消

記事公開2024年03月21日

くしゃみをしたときや、力を入れたときなど、ひょんなタイミングで起こる尿モレ。こうした尿モレの予防には、骨盤底筋という筋肉を鍛えることが効果的です。
この記事では、いつでもどこでも実施できる、骨盤底筋のトレーニング方法をご紹介します。日常生活の空き時間に骨盤底筋を鍛えて、毎日の不安を解消しましょう!

骨盤底筋トレーニングは尿モレに効果的

骨盤底筋トレーニングは、尿モレ(尿失禁)に効果的とされるトレーニング法です。女性の尿モレの中で最も多いとされる腹圧性尿失禁のほか、切迫性尿失禁や混合性尿失禁にも有効で、医療現場でも尿モレの治療法のひとつとして推奨されています。

女性が尿モレしやすい理由と尿モレのタイプについては、下記のページをご覧ください。
尿モレはナプキンじゃ対応できない?吸水ケア用品と生理用品の違い

尿モレと密接な関係がある骨盤底筋

骨盤底筋はその名のとおり、骨盤の底を覆っている筋肉群の総称で、膀胱や直腸、子宮といった臓器を下から支える重要な役割を果たしています。
加齢や妊娠・出産などにより骨盤底筋がゆるんでしまうと、尿道をしっかりと閉じる力が弱まり、尿モレが起こりやすくなるのです。骨盤底筋トレーニングにより、弱ってしまった骨盤底筋を鍛えることで、尿モレの改善が期待できます。

骨盤底筋を動かす感覚をつかもう

普段、骨盤底筋を意識したことがない方も多いはず。トレーニングを行うためには、まず骨盤底筋の動かしかたを知ることが大切です。ここでは、骨盤底筋を動かす感覚をつかむ方法をご紹介します。

排尿時に尿を止めてみる

骨盤底筋を動かす感覚をつかむため、トイレでの排尿時に尿を止めてみます。おなかに力を入れるのではなく、肛門と膣を締める(男性は陰茎の根元を引き上げる)ように力を入れてください。途中で排尿を止められれば、骨盤底筋を正しく動かせていることになります。

肛門を体内に引き込む感覚で締める

おならを我慢したり、硬い便を切ったりする感じで、肛門をキュッと締めてみてください。さらに、ぐっと力を入れていったとき、締まった肛門が体の中に引き込まれるような感覚があれば、骨盤底筋を収縮できています。

実際に触れて確かめてみる

骨盤底筋を動かせているかどうか、実際に触れて確かめてみるのもひとつの方法です。服の上から指を尾てい骨の先端に添えておき、骨盤底筋を締めたときに尾てい骨が上がるのが感じられれば、正しく動かせています。
また、お風呂に入ったときなど、膣周辺の会陰(えいん)に触れて、筋肉の動きを確かめてみるのもいいでしょう。

骨盤底筋トレーニングのポイント

骨盤底筋トレーニングをする際には、ほかの筋肉など余分なところに力を入れないことが大切です。おなかや足、お尻に力が入ってしまうと、かえって骨盤底筋に悪影響を与えてしまうこともあります。ほかの筋肉はリラックスした状態で、骨盤底筋をギュッと締めるだけでなく、そのまま引き上げる感じで動かしてください。

また、トレーニング中は呼吸を止めないことも重要です。息を吐きながら骨盤底筋に力を入れ、息を吸いながら力を抜きます。
なお、効果を実感するには、1日5セット以上のトレーニングを毎日行うことをおすすめします。トレーニングの結果はすぐには現れませんが、根気良く続けていれば、2〜3ヵ月後には効果を実感できるでしょう。

骨盤底筋トレーニングのやり方

ここからは、具体的な骨盤底筋トレーニングの方法をご紹介します。特別な道具は必要なく、自宅やオフィスなど場所に合わせてできるので、毎日のちょっとした隙間時間にトレーニングをしてみてください。

横になって行う骨盤底筋トレーニング

1. あおむけに寝て両ひざを立て、ひざのあいだはこぶし1つ分くらい開けます。
2. 息を吐きながら、おならを我慢するように肛門を締めます。
3. そのまま女性は膣と尿道を、男性は陰茎の根本を締め、胃のほうへ引き上げるイメージで力を入れます。
4. 5〜10秒キープした後、力を抜いてリラックスします。
5. 「2」〜「4」を1セットとして、5セット以上行います。

壁に寄りかかって行う骨盤底筋トレーニング

1. 壁際に座り、軽く背中をもたれさせます。
2. 足を軽く開いて両ひざを立てます。
3. 肛門、尿道、膣(男性は陰茎の根本)を締め、全体を引き上げるイメージで力を入れます。
4. 5〜10秒キープした後、力を抜いてリラックスします。
5. 「3」〜「4」を1セットとして、5セット以上行います。

椅子に座って行う骨盤底筋トレーニング

1. 背筋を伸ばして椅子に浅く腰かけます。
2. 足の裏を床につけて、両足は肩幅程度に開き、肩の力を抜きます。
3. 肛門、尿道、膣(男性は陰茎の根本)を締め、全体を引き上げるイメージで力を入れます。
4. 5〜10秒キープした後、力を抜いてリラックスします。
5. 「3」〜「4」を1セットとして、5セット以上行います。

立った姿勢で行う骨盤底筋トレーニング

1. 腰の高さぐらいのテーブルのそばに立ち、足を肩幅程度に開きます。
2. 両手をテーブルにつき、体重を腕にかけます。
3. 肛門、尿道、膣(男性は陰茎の根本)を締め、全体を引き上げるイメージで力を入れます。
4. 5〜10秒キープした後、力を抜いてリラックスします。
5. 「3」〜「4」を1セットとして、5セット以上行います。


監修者のご紹介

伊藤 友梨香先生(泌尿器科専門医)
日本泌尿器科学会所属。大学病院の泌尿器科医局に所属し、一般泌尿器、不妊治療などの経験を積んだ後、療養透析を中心とした全身疾患を扱う療養型病院に勤務。雑誌・テレビなどのメディアでも活躍する。


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骨盤底筋トレーニングで不安を解消!

骨盤底筋トレーニングは、尿モレの改善に効果的な運動です。すぐに効果は現れませんが、根気良く続けていれば、2〜3ヵ月後には実感できるはず。骨盤底筋を動かす感覚をつかんで、隙間時間にトレーニングしてみてください。
また、不意な尿モレや、トイレに間に合わないといった不安がある方は、「アテント」の下着につける吸水パッドや、下着感覚で着用できる紙パンツがおすすめ。尿モレの心配がなくなることで、お出掛けなどを心から楽しめます。

よくあるご質問

骨盤底筋とはどんな筋肉ですか?

骨盤底筋は、骨盤の底を覆っている筋肉群の総称です。膀胱や直腸といった臓器を下から支える役割を果たしています。
加齢や妊娠・出産などにより骨盤底筋がゆるんでしまうと、尿道をしっかりと閉じる力が弱まり、尿モレが起こりやすくなります。

骨盤底筋を動かす感覚をつかむ方法は?

骨盤底筋を動かす感覚をつかむ方法はいくつかあります。

・トイレでの排尿時に尿を止めてみる。
・肛門を強く締め、締まった肛門が体の中に引き込まれるような感覚を確かめる。
・指を尾てい骨の先端に添えて、骨盤底筋を締めたときに尾てい骨が上がるのを感じる。
・膣周辺の会陰(えいん)に触れながら、骨盤底筋を動かして筋肉の動きを感じる。

骨盤底筋トレーニングを行う際のポイントは?

骨盤底筋トレーニングを行う際は、ほかの筋肉など余分なところに力を入れないことが大切です。おなかや足、お尻などの力は抜き、リラックスした状態で骨盤底筋をギュッと締め、そのまま引き上げる感じで動かします。
また、トレーニング中は呼吸を止めないことも重要。息を吐きながら骨盤底筋に力を入れ、息を吸いながら力を抜きます。

画像提供/PIXTA

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