[フレーム]
english

株式会社DNAチップ研究所

株式会社DNAチップ研究所

[画像:研究員が実験している様子やマルチチャンネルピペットの操作風景などの写真が並ぶ]

会社案内

DNAチップ研究所について

DNAチップ研究所は、遺伝子を調べることで医療や暮らしに役立つ価値を届けている会社です。病気の診断や薬の効果予測に貢献する検査を開発し、医療者や患者さんに信頼される技術を磨いてきました。私たちが大切にしているのは、確かな品質と人に寄り添う姿勢。最先端の研究の先にあるのは、誰もが安心して過ごせる社会です。遺伝子解析の力で、未来の医療を支えます。

事業紹介

  • 青い手袋をした研究者が、タッチパネル式の機器を操作している

    受託サービス

    DNAチップ研究所の受託サービスは、単なる解析の提供にとどまりません。研究の立ち上げからデータ解析、結果の解釈までを一貫して支援できることが特長です。長年培ってきた核酸解析技術と研究開発のノウハウを活かし、さまざまな検体に対応。お客様と共に新しい知見を生み出す伴走型のサービスを大切にしています。研究者の挑戦を支える確かなパートナーとして、未来の医療をともに育んでいきます。

  • 研究者が白衣と青い手袋を着用し、マルチチャンネルピペットでプレートに液体を分注している

    遺伝子検査

    病気の診断や薬の効き方を予測するための遺伝子検査を提供しています。核酸抽出からデータ解析、クラウドでの結果提供まで一貫して担える体制を構築。その中心となる「肺がんコンパクトパネル®」は、コンパニオン診断として承認された国産初の遺伝子パネル検査です。現在は他のがん種への展開や製薬企業との共同開発を通じ、次世代の診断メニューづくりにも挑戦しています。

  • 「TBONE EX KIT」のパッケージとともに、3本の試薬チューブが並べられている

    取扱製品

    法医学分野で用いられる「Tbone Exキット-硬組織(歯牙・骨)用DNA抽出キット」を取り扱っています。本製品は歯牙や骨といった硬組織から効率的にゲノムDNAを抽出でき、ミトコンドリアDNAのシークエンスやSTR型の検出が可能です。さらに、粉末化や破砕を行わずにDNAを回収できる点が特長で、試料の保存性を保ちながら分析を実現します。

研究開発

新しい診断や検査を生み出すために欠かせないのが、独自のノウハウを活かした研究開発の取り組みです。確かな診断技術を追求する一方で、中長期的には未病や個別化医療にも挑戦。核酸解析技術を基盤に、新しいモダリティやAI・IoTといった先端技術も積極的に導入しています。受託サービスや診断事業で得た知見を循環させ、より精度の高い検査や新しい医療の選択肢を開発しています。

DNAチップ
研究所のあゆみ

1999
「株式会社DNAチップ研究所 開設披露」と書かれた看板の前でスピーチする男性
1999〜2003

創業と技術基盤の確立

大阪大学名誉教授、松原謙一(2017年に文化勲章受章)の研究成果を社会に還元するという志のもと、1999年に株式会社ディエヌエイチップ研究所を設立。将来の診断・創薬に役立つことを見据えた、遺伝子発現を網羅的に検出するDNAチップを開発しました。国産初の酵母チップを皮切りに、さまざまな汎用チップを続々と発表。同時に日立ソフトウェアエンジニアリングとの共同研究による解析ソフトや解析装置などの開発も推進し、商品販売を基盤とした事業展開が本格化しました。また2001年には本社を移転し研究体制を集約。翌年には商号を「株式会社DNAチップ研究所」に変更しました。

2004
東京証券取引所内と思われる場所で、「株式会社DNAチップ研究所」の文字が電光掲示板に表示されている
2004〜2008

上場とDNAチップ(マイクロアレイ)
の拡大

2004年3月、東京証券取引所マザーズ市場へ上場し、資本基盤を強化。米国Agilent社との戦略的提携など、マイクロアレイによる遺伝子解析技術で事業の幅を広げます。さらに共同研究の知見をもとにゲノム解析技術を導入し、さまざまな分野での遺伝子研究に対する受託サービス事業を立ち上げました。研究開発では、DNAチップを活用し、大腸がんやリウマチ、糖尿病を対象にした研究を開始。また同時期にRNAを測定して診断や薬効予測、健康モニタリングを可能にする「RNAチェック」コンセプトを創出。未病社会を見据えた研究も進展しました。

2009
緑色のチューブラックには複数の小型チューブが並び、検体処理の準備がされている
2009〜2014

診断事業への本格参入

研究開発ではRNAチェックの応用領域を拡大し、病気診断や薬効予測の可能性を広げました。遺伝子検査では、Agendia社(オランダ)の乳がん検査「MammaPrint®」の導入や、関節リウマチ問診システム「iRIS」、薬剤効果予測検査「リウマチェック®」の提供を通じて臨床分野へ本格的に参入。受託サービス事業では従来のマイクロアレイ解析に加え、リアルタイムPCRの対応を開始。また次世代シーケンス受託にも踏み出すことで、新たな研究ニーズに応えました。2014年には東証二部へ市場変更、資本業務提携による増資も行うなど、技術・事業・資本の三位一体で成長を加速させた時期となりました。

2015
白衣を着た男性が、デスクでモニターに表示された遺伝子解析データのようなカラーマップを見ている
2015〜2020

事業の集中と
個別化医療への展開

研究開発はテーマを精査し、特に肺がん研究に注力。遺伝子検査分野ではRNAチェックから生まれた「リウマチェック®」を「リウマチェック®3」として3薬剤の効果予測へと発展させ、個別化医療へのチャレンジを本格化しました。さらに次世代シーケンス技術を活用し、肺がんEGFRリキッド検査で薬事承認を獲得しています。受託サービスも進化を遂げ、従来のマイクロアレイや次世代シーケンスに加えてデジタルPCRを導入。2015年には本社と研究施設を東京都港区へ移転し、組織・資本面を見直すなど、事業の集中と選択を鮮明にした時代へと移行しました。

2021 2025
背景にDNAの二重らせん構造と肺のイラストが描かれた、医学・遺伝子関連のビジュアル
2021〜2025

国産初・肺がん
コンパクトパネル®から未来へ

国産初の肺がん遺伝子パネル検査「肺がんコンパクトパネル®」が始動し、診断事業は大きな転機を迎えました。保険適用検査として展開され、個別化医療を実現する中核技術へと成長しています。研究開発も肺がんを軸に一層加速し、その成果を他のがん種研究へ応用。受託サービスでは次世代シーケンス解析に注力し、ロングリードシーケンスなど新たなメニューを拡充しました。2025年には三井化学グループの一員へ。これまで培った技術と体制を土台に、グローバル展開を視野に入れた挑戦を加速し、未来の医療を切り拓いています。

経営理念

創造的革新を通じて、

人と社会に役立つ

ライフサイエンスを実現する

DNAチップ研究所は、「創造的革新」をモットーに、「世の中に役立つこと」と「人間尊重」を経営の基本に据えています。ライフサイエンスが人類の健康と幸福を支える大きな力になる時代に、私たちはトップランナーとして挑戦を続けます。
常にブレークスルーとグローバル化を意識し、最高レベルの技術を磨きながら、信頼に基づく共同研究と自己研鑽に取り組む。
そして「日本および人類のために」を合言葉に、公正で誠実な経営を実践していきます。

トップメッセージ

最先端の科学を、社会の希望へ

私たちは最先端技術を通じ、未来の医療を切り拓き社会に貢献してきました。現在は国産初の「肺がんコンパクトパネル®」を軸にコンパニオン診断を展開し、他のがん種や疾患にもチャレンジしています。さらに未病・予防から治療・予後まで患者さんを支える「ペイシェントジャーニー」全体へと可能性を広げています。

こうした価値を実現できる背景には、当社の独自の強みがあります。人が検体を取り扱い生物学的な実験をするウェット領域で培った豊富な検査実績と、コンピュータを利用して解析するドライ領域における高度な解析力。さらに、解析からプログラム医療機器として薬事承認を経て市場に届けるまでの知見・経験という3本柱です。将来的には遺伝子解析にとどまらず、新たな検体種にも挑戦することで、新たな診断技術や治療への貢献を確信しています。

私自身は長年ヘルスケア領域の経営に携わってきました。研究者ではありませんが、だからこそ研究者の情熱と成果を社会に還元する仕組みを築くことに力を注いでいます。その根底にあるのは「正しいことを正しくやる」という信念です。医療の先には必ず患者さんがいます。その信頼に応えるためには、利益を追求するだけでなく、透明性のある経営を徹底することが不可欠です。私はTransparencyとEmpowermentを軸に、誰もが力を発揮できる企業環境を整え、研究と事業の両輪を力強く回すことで、持続的な成長を実現していきます。

近い将来、私たちが目指すのは、国内でのさらなる医療貢献はもとより、国内で培った技術と知見を活かし海外市場へとビジネスを広げることです。個別化医療は国ごとに異なるニーズや法制度に応じた対応が必要ですが、三井化学との協業により、グローバルでの事業展開をスピーディに実現できると考えています。

私たちは今、新たな成長のステージの入り口に立っています。研究の力と事業の力を融合させ、次々と新しい価値を創出し、未来の医療を形づくる。可能性は無限に広がっています。当社が築く未来に、どうぞご期待ください。

代表取締役社長執行役員 橋本 宜明

代表取締役社長執行役員

橋本 宜明

研究開発を、未来の医療と生活へ

DNAチップ研究所は、ライフサイエンスとヘルスケアの最先端研究で超高齢社会の課題解決に挑んでいます。平均寿命は延びていますが、健康寿命との差は依然として約10年あります。病気の「手前」を見極め健康寿命を延ばすことが重要であり、その鍵となるのが遺伝子です。わずかな変化や未病の兆しを捉え、人々の暮らしに貢献することが私たちの使命です。

現在の柱は、がん領域のコンパニオン診断です。2023年に上市した「肺がんコンパクトパネル®」は、日本人やアジア人の遺伝子特性に合わせた設計と、微量サンプルでも高精度に解析できる感度の高さを強みに、日本における主要な診断選択肢へと成長しました。患者さんの負担やリスクを抑えながら確かな診断を実現できる点で、世界的にも独自の存在であると自負しています。さらに長期的な挑戦として、糖尿病やアルツハイマーを対象に「未病」の科学的定義に取り組み、十数年にわたる追跡データから、発症前に介入する道筋を探ってきました。現在は肺がんに加え、ほかのがん種や重篤な疾患にも研究領域を拡大し、複数遺伝子が関与する病気に対して、予防的に活用できる検査の実現を目指しています。

感度の高さや微量検体の解析といった技術的優位性を深めると同時に、大学や製薬会社との共同研究や委託研究を通じて、常に最新の動向や臨床ニーズに触れられる。その循環こそが、DNAチップ研究所ならではの強みであり、新しい発想の源泉です。培った知見を軸に基礎研究から生まれる新しい兆しをいち早く捉え、将来の事業へとつなげています。

私が重んじるのは「自分を信じて、自分を疑う」というスタンス。遺伝子解析の限界を認識しつつ、新しい方法を探ることで次のブレークスルーが生まれると考えています。将来的には遺伝子に依存しない診断や、免疫や生理的刺激を活かした新しい治療法の可能性も視野に入れています。そんな常識にとらわれない挑戦を続ける企業として、歩みを応援していただければ幸いです。

副社⻑執行役員CSO的場 亮

副社長執行役員CSO

的場 亮

健康と笑顔を次の世代へ

DNAチップ研究所は、人に寄り添う技術と誠実な研究を通じて、未来の医療を形にしています。受託サービス・遺伝子検査・研究開発の循環から新しい価値を創出し、安心して暮らせる社会と、次の世代へつながる健やかな日々を支えていきます。

会社概要

会社名
株式会社 DNAチップ研究所
英文名
DNA Chip Research Inc.
設立年月日
1999年4月1日
住所
〒211-0004 神奈川県川崎市
中原区新丸子東3丁目1200
KDX武蔵小杉ビル 9階
資本金
92,749万円(2025年3月末日現在)
従業員数
(Ph.D.は役員含)
63名(内Ph.D. 13名)
(2025年7月1日現在)
役員

代表取締役 / 橋本 宜明

取締役 / 的場 亮

取締役 / 岡村 友之

監査役 / 長島 正明

事業内容

研究受託事業

次世代シークエンサーを用いた遺伝子発現解析、miRNA-Seq、

エクソーム解析、メチレーション解析

マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析、ゲノム構造解析

デジタルPCRによる遺伝子変異解析、コピー数多型解析

統計解析サービス

診断事業

肺がん組織遺伝子変異検査「肺がんコンパクトパネル」

関節リウマチ薬剤効果予測

うつ病診断技術開発

加盟団体

一般財団法人バイオ
インダストリー協会(JBA)

特定非営利活動法人バイオ
計測技術コンソーシアム(JMAC)

一般社団法人日本マイクロ
バイオームコンソーシアム(JMBC) 等

アクセス

本社・メディカルラボラトリー

〒211-0004
神奈川県川崎市中原区新丸子東3丁目1200
KDX武蔵小杉ビル 9階

(代表) 044 (982) 1330

(メディカルラボラトリー) 044 (982) 1213

(受託サポートセンター) 044 (982) 1289

第2オフィス

〒211-0012
神奈川県川崎市中原区中丸子13-2
フロンティア武蔵小杉13F

(代表) 044 (982) 1330

(経営管理) 044 (982) 1341

教えて株式会社DNAチップ研究所
株式会社DNAチップ研究所
english
english
Copyright© All rights reserved by DNA Chip Research Inc.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /