「ユジノサハリンスク道北物産展2015」(2015年9月4〜6日)
9月4日から9月6日の3日間にわたり、ユジノサハリンスク市内の大型商業施設を会場に<ユジノサハリンスク道北物産展2015>を開催したところです。
<道北物産展>は、稚内・コルサコフ定期航路の維持・充実、道北地域とサハリンとの人・物の交流拡大と地域間交流の推進、道北地域の物産の海外への販路拡大を目的として、2013(平成25)年に道北6市(旭川・稚内・留萌・紋別・名寄・士別)で開始され、2014(平成26)年に芦別・富良野・深川の3市が新たに加わり、9市の体制で実施しています。今年は名寄市を除く8市が出品しており、8市から50名程度がサハリンを訪ね、前年並みの約90品目が出店されました。
[画像:朝礼の様子]道北各市の関係者を迎えたユジノサハリンスク市のナドサーディン市長は、「3回目の物産展であるが、これは既に"伝統"となっており、開催を嬉しく思う。日本の食品やその他の商品は好評であり、こうした場を通じて広く御紹介頂けると善いと思う。こうした催しに留まらず、最近は地域間協力・技術交流が拡がっている。今日のような催しが、色々なことに繋がって行くので、大いに期待したい」と挨拶をしていました。
ユジノサハリンスク市内、更に大型商業施設を利用する周辺各地区の皆さんにとって、ナドサーディン市長が指摘するように、<道北物産展>は「9月の恒例行事」のようになっていると見受けられ、「昨年も来た」という方が多く見受けられました。更に「○しろまる○しろまるは在るだろうか?去年気に入ったのだが...」と尋ねているような来場者も在りました。また、"恒例化"していると見受けられるのは、来場者一人あたりの購入額が増えているように見えたからです。各ブースで販売していた品物ですが、2日目の土曜日の午後から残りが少な目になり、日曜日に至ると「完売御礼」が目立つようになりました。
[画像:来場者の様子]今回は初めて、催事初日を金曜日としました。商業施設への来館者数自体が少なめな「平日の日中」ということで、催事への来場者はどうしても少なめになりましたが、終了間際や終了直後辺りに販売していた物の購入を希望される方が少し纏まってやって来るという様子も見受けられました。
会場内には、旭川の"あさっぴー"と稚内の"りんぞうくん"が登場しました。"りんぞうくん"は、サハリンの皆さんの目線では「ニッポンのサムライ」という外観ですから、子どもにも大人にも人気でした。こうした着ぐるみのキャラクターですが、商業施設内では、熊や狼や豚の着ぐるみが登場してチラシを配布している例が見受けられました。催事等の賑わいを醸し出す手法として、その種のものが流行っている様子です。
人気の高い商品を、安定的に輸出して供給していくことに向けては、研究すべきことも多いように見受けられます。今年に関しては、ルーブルの外国為替レートが昨年に比べて大きく下落しているという状況が在り、輸出を行う場合に適当な価格を設定することが難しくなっているということも在ります。今後も、こうしたサハリンとの経済交流の拡がりを目指す取組を、道北各市の皆さんとも連携しながら継続したいものです。
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