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コミュニティ・スクールの導入について

稚内市では昭和53年(1978年)から地域一体となった子育て運動に取り組んでおり、全国に誇れる取り組みを進めてきました。
一方、急激な社会の変化に伴い、学校と地域を取り巻く課題はますます複雑化、多様化しています。また、ICT化やグローバル化など、子どもを取り巻く環境も大きく変化し、未知の課題にも試行錯誤しながら対応していくことが求められる時代を迎えています。
そうした状況の中、稚内市における子育て運動も未知なる時代を切り開くため、稚内に住むすべての大人がより一体となって子どもたちの成長を支えていく必要があります。
そのための一つの仕組みとして、令和5年度よりコミュニティ・スクールを導入します。

コミュニティ・スクールとは

コミュニティ・スクールとは学校運営協議会を設置した学校をいい、学校・保護者・地域が「こんな子どもに育ってほしい」という思いや目標を共有し、一体となって子どもの教育を担っていく仕組みです。
稚内市では長年子育て運動に取り組んでおり、中学校区(7地区)に設置された子育て連絡協議会が子育て運動の推進を担ってきたことから、中学校区ごとに学校運営協議会を設置します。

学校運営協議会とは

組織

学校運営協議会は保護者・地域住民・地区団体・校長など、最大20名で構成し、任期は2年間です。
年間3回程度の会議において、学校や地域の諸課題について協議します。

3つの役割

保護者や地域住民等の意見を学校運営に反映させるための協議や学校運営への必要な支援に関する協議を行いますが、特に3つの役割(権限)があります。
  1. 学校運営の基本方針の承認する
    校長が作成する学校運営の基本方針(「こんな学校経営を行い、このような子どもに育てたい」という計画)に、保護者や地域の思いを反映させ、承認していただきます。
  2. 学校運営について、校長または教育委員会に意見を述べることができる
    学校運営の全般に関し、個人の意見ではなく、保護者や地域住民の代表として意見を述べることができます。
  3. 教職員の任用に関して、教育委員会に意見を述べることができる
    学校の教育課題や教育活動の充実のために校内体制の整備充実を図る観点から、個人の特定をしない教職員の任用に関して、教育委員会に意見を述べることができます。

期待される効果

コミュニティ・スクールの導入により、学校・保護者・地域が当事者として子どもの教育を担っていくことで、子どもだけではなく、地域全体に様々なメリットが生まれます。

子ども

  • 地域住民の協力により、学びや体験活動が充実する。
  • 様々な方との関りにより、自己肯定感や思いやりの心が育つ。
  • 地域の方との関りにより、地域の担い手としての自覚が高まる。
  • 防犯・防災等の対策によって、安心・安全な生活ができる。

学校

  • 保護者や地域の理解を得た学校運営が実現する。
  • 地域人材の活用により、教育活動が充実する。
  • 地域の協力により、子どもたちと向き合う時間が確保できる。

保護者

  • 学校や地域に対する理解が深まり、家庭教育との相乗効果が生まれる。
  • 地域の中で子どもが育てられているという安心感が生まれる。
  • 保護者同士や地域の人々との人間関係が構築される。

地域

  • 経験や技能を活かすことができ、生きがいや自己有用感につながる。
  • 子どもたちに地域への愛着が生まれ、将来の地域の担い手の育成となる。
  • 防災活動や地域行事への参加などによる地域活性化が促進する。

コミュニティ・スクールについて

コミュニティ・スクールに関するQ&A PDF(194.62 KB)

参考リンク

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