我が国ではこれまで、家きん肉や家きん卵を食べて、鳥インフルエンザウイルスに感染した例は報告されていません。
なお、鳥インフルエンザウイルスは加熱すれば感染性がなくなります。万一食品中にウイルスがあったとしても、食品を十分に加熱して食べれば感染の心配はありません。加熱するときは、食品全体が70°C以上になるようにしましょう。家きん肉の場合は、ピンク色の部分がなくなるまで加熱するとよいでしょう。
家きん卵は、国内では、生で食べることを考えて生産されていますが、不安な方や体調の悪い方は、加熱(WHOの食中毒防止のための加熱条件:中心部70°C、瞬間)することをおすすめします。
家きん肉は十分加熱して食べて下さい。未加熱または加熱不十分なままで食べることは、食中毒を予防する観点からもおすすめできません。
※(注記)家きん(かきん):鳥類の中で、卵や肉を食用に利用したり、羽毛など工業原料の生産を目的として飼育するもの、あるいは愛がん用や観賞用に飼われているものの総称。
隣県や県内の野鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたからといって、直ちに家庭等で飼育している鳥が感染するということはありません。
清潔な状態で飼育し、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥と接触させないようにし、鳥の排せつ物に触れた後には手洗いとうがいをお願いします。異常が見られた場合は、まずはかかりつけの獣医師に御相談ください。
飼育中の鳥については、次のとおり注意してください。
・野山に放したり、処分しないでください。
・エサ箱や水飲み場に野鳥を近づけないようにしてください。
・野鳥との接触を避けてください。
・こまめに飼育用品の清掃と消毒を行ってください。