今年は例年より暑い日が続いており、熱中症による救急搬送も21件(令和7年8月18日時点)発生しています。また、救急搬送されたかたの半数以上が高齢者になります。
また、新潟県内では、今年の8月(令和7年8月29日時点)は、4名のかたが熱中症で亡くなっており、1か月あたりの死亡人数としては、過去最高だった令和5年8月と同数となっています。
今後も気温の高い日が続く見込みから、気温や湿度に注意し、こまめな水分補給や暑さを避けるなど、熱中症予防を心がけましょう。特に、子ども・高齢者のかたは熱中症になりやすいので注意しましょう。
熱中症による搬送状況
- 令和7年4月〜8月18日まとめ(新井消防署統計資料)
熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境下で、発汗による体温調節等がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をさします。
屋外で活動している時だけではなく、就寝中など室内で何もしていないときでも発症し、場合によっては、救急搬送や不幸にも亡くなられたりする事例が報告されています。
例年、熱中症は7月および8月に多く発生し、以降は減少していましたが、今年は9月に入っても危険な暑さが続いておりますので、注意が必要です。
室内でも熱中症になる可能性はあります
熱中症は、日差しのある屋外で発生するイメージがありますが、条件によっては室内でも発症します。
妙高市で、熱中症の発生が一番多い場所は「室内」です。
暑い日や湿度が高い日等は、エアコン等使用して室温を適度に保ち、こまめな水分補給を行い熱中症対策を図りましょう。
こんな日は要注意
熱中症は、晴れて暑い日だけでなく、曇りや雨でも湿度が高い日には注意が必要です。
気温や湿度が高い日、風が弱い日、熱帯夜の翌日などは特に熱中症を発症しやすいです。
また、熱中症警戒アラート(暑さ指数33以上)や、熱中症特別警戒アラート(暑さ指数35以上)が発令された日は、普段以上に熱中症の予防対策を行いましょう。
〔暑さ指数は以下のリンクからご覧いただけます〕
リンク:暑さ指数(WBGT)の実況と予測(観測地点:関山)(環境省HPに接続します)
リンク:暑さ指数(WBGT)の実況と予測(観測地点:高田)(環境省HPに接続します)
熱中症を予防するために
1.暑さを避けましょう
扇風機やエアコン等で部屋の温度設定(設定温度28度以下、湿度60%以下)をこまめに調整しましょう。
暑さを我慢してエアコンを使わないでいると体調を崩すことがあります。 遮光カーテン、すだれ、うち水など室温が上がりにくい環境を確保しましょう。
2.のどが渇いていなくても、こまめに水分補給しましょう
室内でも外出時でも、のどが渇く前に、こまめに水分・塩分などを補給しましょう。
高齢者や子ども、障がいがあるかたは、特に注意が必要です。
3. 日頃から健康管理をしましょう
日頃から体温測定や健康チェックを行い、体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅療養しましょう。また睡眠をしっかりとり、体調管理をしましょう。
4. 暑さに備えた体づくりをしましょう
暑くなり始めの時期から適度に運動しましょう。 水分補給を忘れずに、無理のない範囲で行いましょう。
5. 外出時の準備をしましょう
日傘や帽子を着用するとともに、通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用しましょう。 水やお茶等の水分を携帯しましょう。
日陰を利用し、こまめな休憩をとりましょう。休憩の際には涼みどころもご利用ください。
熱中症になったときの処置
- 涼しい場所へ避難しましょう。
- 衣服をゆるめ、身体(首の周り、脇の下、足の付け根)を冷やしましょう。
- 水分、塩分、経口補水液などを補給しましょう。 ※(注記)経口補水液・・・水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの
- 自分で水を飲めない場合や、意識が無いなど重症の場合は、ただちに救急車を呼びましょう。
〔熱中症が疑われるかたの応急処置方法等は以下のリンクからご覧いただけます〕
リンク:熱中症が疑われる人を見かけたら、熱中症の応急処置(厚生労働省HP)
熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート
2021年4月28日から、暑さへの「気づき」を呼びかけるため「熱中症警戒アラート」の情報発信が全国で開始されました。
熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の、前日夕方または当日早朝に、都道府県ごとに発表されます。
また、2024年4月から「熱中症警戒アラート」の一段上の「熱中症特別警戒アラート」が新たに創設されました。これは、過去に例のない非常に危険な暑さ等が見込まれ、熱中症で健康に重大な被害が生じる可能性があることから、発表された場合は、今まで以上に自発的な熱中症予防行動を行ってください。
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