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むすぶ、ひらく。 CHUBU Electric Power

むすぶ、ひらく。中部電力グループ
津田 その子

RESEARCHERS

電力技術研究所

津田 その子

SONOKO TSUDA

PROFILE

所属 電力技術研究所
研究・専門分野 緑地管理(緑化、除草、成長抑制)、
生物多様性(植物の地域性評価、希少種の保護技術開発)、
育種学(品種改良)
学位 修士(農学)名古屋大学
博士(農学)東京農工大学
趣味・好きなこと シュノーケリング・水族館めぐり・体を動かすこと(汗をかくこと)・遠くにいくこと
研究キーワード 緑地管理 生物多様性 資源循環 地球を緑でいっぱいに

(注)2024年2月取材時

津田さんの専門分野を教えてください。

主な専門分野は「緑地の管理」「生物多様性」「育種学」です。
昔から自然、特に植物が大好きで、「地球を緑でいっぱいにしたい」という思いを強く持っていました。大学は、太陽の光を浴びて汗をかきながら植物を育てることができると思い、農学部へ。その中でも、新しいものを作りだすことに面白みを感じて、育種学を専攻し知識をつけました。
卒業後は、人間社会の根幹を担うインフラ企業が、自然環境との調和にどこまで向き合えるのかという点に興味をもち、中部電力へ入社。主に電力設備周辺の緑化工事などの場面で、緑を残し自然と共存していくことにつながる研究や提案を続け、現在に至っています。

津田さん

現在はどんな研究に取り組んでいるのでしょうか。

津田さん

現在取り組んでいるテーマは、「緑化」と「資源循環」ですね。
「緑化」では、鉄塔をはじめとした、様々な電力設備に関わる植物の維持管理上の課題解決に向けて研究しています。
中部電力では、山林などに電力設備を設置する際、風雨による浸食防止や周辺環境への配慮などから緑化工事をおこなっていますが、最近では生態系により配慮するため、その地域の在来種を使用することが推奨されています。そのため、緑化に使用したい在来種の遺伝子を調査し、適切な植物が選択できるよう取り組んでいます。
また、植えた後も鉄塔などから落ちてくる雨滴の衝撃で育成を阻害されるケースがあるため、雨滴の衝撃エネルギーや植物への影響度を調べ、雨滴の影響を受けにくい緑化方法を研究しています。

また「資源循環」では、様々な製品のスタート原料になり得る植物の育種・栽培に関する研究を進めています。具体的には、「ソルガム」という植物を研究対象としています。ソルガムは最大5〜6mと背が高く、飼料としても栽培される植物ですが、セルロースナノファイバーやバイオプラスチックなどの高価値な原料にもなりますし、バイオマス燃料など、段階的に無駄なく利用できる、非常に優秀な植物なんです。
まずはこの「ソルガム」の安定生産を目指し、ゆくゆくは中部電力独自のブランドを作るべく、品種改良にも取り組むことを計画しています。

今後の夢や目標について教えてください。

植物が食糧としてだけでなく、スタート原料のように、広く「資源」として栽培される社会にするのが夢です。
まずは現在取り組むソルガムの研究・安定生産を軌道に乗せ、将来的には世界中で栽培されるソルガム品種を作ることを目指し取り組みを進めていく予定です。
また、現在活用しきれていない森林資源も資源循環を担う有力候補です。今後は森林資源の有効活用に繋がる技術開発にも力を入れていきたいと考えています。
目指せ!地球緑いっぱい計画!

津田さん

発表論文

研究内容(ポスター)

所属学会

日本緑化工学会

日本雑草学会

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