「陸域生態系の吸収源機能に関する科学的評価についての研究の現状」
国際ワークショップ開催のお知らせ
森林総合研究所・国立環境研究所は、京都議定書吸収源に関する研究を1998年以降、環境省地球環境研究総合推進費プロジェクトとして実施し、吸収源に関する多
くの知見を蓄積してきました。地球温暖化の防止を目的とした京都議定書の動向は米国の離脱もあって予断を許しませんが、温暖化防止策の一つとしての吸収源の働きは
議定書の行方如何にかかわらず、地球温暖化防止のためには重要です。京都議定書の運用方法を定めるため、京都でのCOP3以降、様々な検討が国際会議でされてきまし
た。その中で吸収源は各国の解釈が異なったり、国ごとの炭素吸収キャパシティにも大きな差があることから、国際間で合意を得るのが難しい項目の一つでした。そこで、
吸収源に関連した森林・木材分野の研究の現状を紹介するワークショップを開催し、今後の地球温暖化対策を考える一助にしたいと思います。研究分野においても国際間
の協調性を保つことが重要であり、今回のワークショップは日米欧の研究情報を交換する場を提供するとともに、行政官、企業、一般市民の方に吸収源に関する研究の現
状を理解してもらうことを目的としています。
主 催: 森林総合研究所・国立環境研究所
日 時: 平成13年8月30日(木) 10:00〜17:00
場 所: 早稲田大学国際会議場 井深大記念ホール
(東京都新宿区西早稲田1-20-14 TEL: 03-5286-1755)
地下鉄東西線 早稲田駅より徒歩8分
JR山手線・西武新宿線 高田馬場駅より徒歩20分
参加費: 無料
同時通訳: あり
参加申込方法:
参加ご希望の方は、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、FAX番号、E-mailアドレスを明記の上、下記宛にハガキ、FAXまたはE-mailにてお申込み下さい。
後日、「申込受付通知ハガキ」をお送り致しますので、ワークショップ当日に受付までお持ち下さい。
社団法人 国際環境研究協会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-13 アーバン芝公園4F
FAX: 03-3432-1975
*なお、会場定員に達した時点でお申込みを締め切らせて頂きますので、予めご了承下さい。
お問い合わせ先: 社団法人 国際環境研究協会
TEL: 03-3432-1844
〜プログラム〜
10:00-12:00
- 開会の挨拶
- 池田 俊彌(森林総合研究所)
- キーノートアドレス
- 吸収源を巡る国際的動向と研究に期待すること
- 木村 祐二(環境省地球環境局)
- 地球規模の気候変動を緩和する生物圏のはたらき −IPCCの結論とその意味
- Roger Sedjo(米国・将来資源研究所)
- 二酸化炭素純排出量を削減する経済効率的手法 −森林と木材燃料の役割について
- Bo Hektor(スウェーデン農科大学)
- 木材製品の炭素勘定
- Justin Ford-Robertson(ニュージーランド森林研究所)
12:00-13:00 昼食
13:00-17:00
- 研究発表
- 航空レーザー測距による森林バイオマスと葉面積の広域モニタリング
- 末田 達彦(愛媛大学)
- 炭素吸収源としての森林土壌の役割
- 高橋 正通(森林総合研究所)
- 林業統計を利用した炭素蓄積量推定手法の改善
- 松本 光朗(森林総合研究所)
- 木材利用による二酸化炭素排出軽減への寄与
- 林 和男(愛媛大学)
- 建築物中の木材炭素ストック量の評価
- 外崎 真理雄(森林総合研究所)
- 木造住宅およびリサイクル利用による炭素貯蔵と耐用年数
- 有馬 孝礼(東京大学)
- モンスーンアジアでCDMを実施する場合の人工林の炭素固定量評価
- 森川 靖(早稲田大学)
- 大規模造林が地域の社会経済に与える影響
- 横田 康裕(森林総合研究所)
座長:天野正博(森林総合研究所)、山形与志樹(国立環境研究所)