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ア-チ・モール工法
技術概要
二重管式水平ドレーンを用いた液状化対策工法で、既設構造物直下の対策が可能です。
1995(平成7)年、兵庫県南部地震をはじめとする大規模地震の際、地盤の液状化による構造物被害が多数生じました。タンクなどの既設構造物直下地盤においても適用可能でかつ施工性、経済性に優れた液状化対策工法のニーズが高まっています。
※(注記)安藤ハザマ、三井金属エンジニアリング、関根工業の共同開発成果です。
※(注記)特許第4791189号を取得しています。
対策原理
地盤内に設置された高い透水性を有する水平ドレーンにより、速やかに過剰間隙水圧を消散させ、液状化を抑制します。
概要図
特長
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施設や構造物を供用したまま直下地盤の対策が可能です。
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施工機が小型で限られたスペースでの施工が可能です。
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ドレーン打設間隔を地層ごとに設定可能なため、鉛直ドレーンより合理的です。
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低振動・低騒音、かつ薬液等による地下水汚染の心配もないため、環境にやさしいです。
施工方法
第一工程(パイロット削孔)
第二工程(ドレーン管引き込み)
誘導式水平ボーリング機械(HDD)
特長
内管(ドレーン材):内径φ200
外管(ドレーン管引き込み時の引張抵抗力を負担)
開口率20%(開口径φ12mm)
設計引張耐力5tfを引張り試験により確認
2重管構造図
外管引張り試験状況
2重管透水試験状況
試験施工
試験概要
地盤材料:珪砂5号 地盤相対密度:Dr=50% ドレーン径:20mm ドレーンピッチ:15cm
第一工程(ドリルロッド挿入)
第二工程(バックリーマφ300mm到達)
第二工程終了
試験施工の結果
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実施工に対応できる施工性能(ドリルマシン、二重管式ドレーン)を有している。
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周辺地盤に有害な変状を与えない。
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施工後のドレーン材における目詰まりが生じない。