近年、日本では溶融施設を導入する自治体が増えています。それらの施設で製造される溶融スラグは年間約50万トン、そのうち約60%は建設資材などに利用されており、さらにいろいろな用途に利用され、リサイクル率が高くなっていくことが期待されています。
写真のように、溶融スラグは黒いガラス状で黒曜(こくよう)石のような不思議な輝きをしていますが、残念ながら宝石や工芸品としての価値は無いようです(笑)。
今年(平成18年)7月には、私たちの研究成果も活用されてコンクリート用溶融スラグ(JIS A 5031)と道路用溶融スラグ(JIS A 5032)の品質基準を定めた日本工業規格(JIS)が制定されましたので、スラグの有効利用はこれからもっと拡大されると思います。