日誌

創立30周年記念式典

投稿日時 : 2016年11月21日 IT カテゴリ:

11月18日(金)
多くの皆様のご参列を賜り、創立30周年記念式典を実施いたしました。式典の後、吹奏楽部・ESS(英語劇部)・演劇部の生徒たちによる元気なパフォーマンスを観ていただきました。


校長式辞:
日ごと冷気が加わり、秋の深まりとともに、鮮やかな紅葉の季節となりました。

この秋の佳き日に、

埼玉県教育委員会より 県立学校部副部長 渡邉亮 様、

埼玉県議会議員 井上航 様、

和光市長 松本武洋 様、

高等学校長協会を代表して 県立川越高等学校校長 青木勇藤 様、

本校歴代の校長先生方を始め、たくさんの御来賓の皆様のご参列を賜り、

ここに埼玉県立和光国際高等学校、創立30周年記念式典を挙行できますことに、

心から感謝を申し上げます。

本校は、昭和62年4月、全国初の公立の国際高校として、ここ埼玉県和光市に産声をあげ、皆様に見守られながら、今年、創立30周年を迎えることができました。

開校当初、埼玉県はもとより、全国からも注目された新しいタイプの学校の誕生でした。

この「国際」という名前に負けない、特色ある学校づくりが、当時の学校関係者の目標であったと聞いております。

そして「国際社会でリーダーとして活躍する有能な国際人の育成」という明確な目標のもと、生徒・教職員が一丸となって、その目標実現に向け、様々な取組を実践し、今日なお求められるグローバル人材の育成に努めて参りました。

30年の歴史の中で、この和光国際高校には、今も生徒たちに受け継がれている大切な言葉がたくさんあります。

校歌を作詞していただいた谷川俊太郎先生は、「言葉はあしたの実りの種子である」と教えてくれました。本校は、言葉を大切にする学校です。

RST(Read, See & Think:読んで、見て、そして考えよ)は、開校以来、生徒たちの指針となってきた言葉です。校門を入るとすぐにこのRSTのモニュメントがあります。これは創立20周年の時に作成されました。生徒たちの体操着にもプリントされており、毎日どこかで見かけます。この言葉を通して、わたしたちは、様々な物事を、しっかり理解し、自分の眼でよく見て、自分自身でよく考えることの大切さを学んできました。

私は、「楽しみながら磨きをかける、確かな語学力と豊かな国際感覚」という言葉が好きです。

本校の教育環境をよく言い表している言葉だと思われます。今日もなお、本校は、楽しみながら大いに学ぶ元気な生徒たちであふれております。

そして、この10年間は、大きく発展・成長した10年であると思われます。

「国際高校」としての確固たる地盤を築きあげ、県内でも有数の「中学生が入学したい学校」、「進学実績を向上させている学校」へと大きく成長して参りました。

開校以来、時代を先取りした教育課程の実証的な研究を行い、その成果を全国に発信するなど、グローバル人材育成の分野で積極的に貢献して参りました。「30年にして歴史なる」と言われますが、まさに確固たる実績を築いて参りました。

「今」を担うわれわれは、開校当初から大切にされてきた、この教育理念を風化させることなく受け継ぎ、真の国際人を育成していくことがこの学校の使命であると、改めてしっかりと自覚しながら、次の世代にバトンを渡していきたいと思います。

私は、これからも中学生に、

「本校の校風にあこがれ、本校で学びたいという強い気持ちを持って、入学してきてほしい」と言い続けたいと思っております。大きな夢を持って、国際社会で必要とされる人間になるために、本校でしっかりと学んでほしいと思います。一日一日を大切にし、日々、様々なことに挑戦し、成長していく生徒を育てたいと思っております。

現在、多方面で活躍をしてくれている生徒諸君には「互いに高め合う仲間」として、これからも本校を盛り上げていってもらいたいと思います。

結びに、今日まで本校を見守り、育てていただきました多くの皆様に、心から感謝を申し上げますとともに、これからも本校の発展のために、一層の御指導と御鞭撻を賜りますことをお願いし、ご挨拶とさせていただきます。

本日は、誠にありがとうございました。

平成28年11月18日

埼玉県立和光国際高等学校

第十二代校長 伊藤 正志

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