日誌

校長日誌

令和3年度着任式・1学期始業式を実施しました。

投稿日時 : 2021年04月07日 principal カテゴリ:

本日4月7日、着任式、1学期始業式を実施しました。昨年度の3学期終業式と同じように体育館に集まり実施しました。着任式では新たに和国に着任された13名の教職員を新2,3年生に紹介しました。その後の表彰では、吹奏楽部、少林寺拳法部、およびESSの表彰を行いました。始業式では、校長講話、生徒指導部主任の講話、そして新学年団、担任団が発表されました。今日から新しい年のスタートです。生徒たちはこれから始まる新年度に期待と希望に胸を膨らませていました。以下は校長講和です。

<校長講話>

みなさん、おはようございます。4月1日に第14代校長として着任しました鈴木啓修と申します。どうぞよろしくお願いします。

実は、私は平成11年(1999)から平成16年(2004)まで、この学校に英語の教員として勤務していました。当時も英表でのディベートや卒論、また時事英語の授業など、かなりの時間とエネルギーをかけて指導をしました。とても大変だったことを覚えていますが、自分にとって大変勉強になりました。19年間、英語教員として教壇に立った中で最も充実した時間だったと思っています。そんな和国に戻ってこられて、大変幸せであります。

さて、いよいよ今日から令和3年度2021年度がスタートします。昨年度はコロナの影響で、これまで当たり前にできていたことができなくなり、様々な我慢をしたことと思います。コロナ渦はもうしばらく続くとは思いますが、様々な工夫をしながらやれることを少しずつ増やしていきたいと思います。今日も3月の終業式と同じように体育館にみんなで集まれたことはよかったと思います。

さて、今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は100年に一度の出来事であり、我々人類に大きな試練と多くの学びをもたらしました。私たちは生活様式を1から見直し、これまで当たり前のようにやっていたことの意義を改めて問い直す機会を与えられました。その中で特に人と人との触れ合い、バーチャルでなくリアルな世界の大切さを痛感した人も多いと思います。

このコロナ渦から皆さんのような若い人が学ぶべきことは何か。それは、「いかに変化に対応できるか」ということだと思います。コロナ渦の世界は先の見えないことばかりです。東京オリンピック・パラリンピックは本当に開催できるのか。学校はこのまま続けられるのか。緊急事態宣言はまた発令されるのか。ゴールデンウイーク明けの社会の状況を正確に予測できる人など誰もいません。これほど不確実な要素が多い社会は私たちにとって初めての経験かもしれません。しかし私たちはその不確実で、予想のできない状況に対応しなければなりません。急な変化にいかに対応できるかが今問われています。

では、どうすれば急な変化に柔軟に適格に対応できるのか。それは今やるべきことをしっかりやることです。今この瞬間を精一杯生きることです。今やるべきことに一生懸命に取り組むことが、これからやってくる様々な変化に柔軟に対応する準備となるのです。この先の世の中がどうなっちゃうのかと考えすぎて不安になり何も手につかない。集中できない。そんなことでは、変化に対応できないでしょう。心配したり憂える暇があったら、今を精一杯生きるのです。

前任の山田校長先生は、「Small Steps, Great Dreams」をモットーとしみなさんに「毎日、小さな努力を一歩一歩続けること」の大切さを説いてきました。私はそれをさらに具体的に「Make each minute count」という言葉を校長のモットーにしたいと思います。「一分、一分を意義あるものにせよ。一瞬、一瞬を大切に。」という意味です。様々な変化に柔軟に適格に対応するために、今「一瞬、一瞬を精一杯生きる」。是非、覚えておいてください。

最後に、いよいよ今日の午後新入生が入学してきます。是非新入生を温かく迎え入れてください。そしてここにいる皆さんは新入生が憧れるようなロールモデルとなって、彼らをリードしていってほしと思います。

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第3学期終業式・令和2年度を終えて

投稿日時 : 2021年03月23日 principal カテゴリ:

3月23日(火)第3学期終業式を、今年度初めて生徒たちが体育館に集合して実施しました。緊急事態宣言のもとで臨時休校からスタートした1学期の終業式は放送で行いました。2学期は後半になって感染拡大が続き、終業式は各教室にてリモートで実施し、部活動の表彰も行いました。今年度これまでに全校生徒が一同に集まることができたのは体育祭と防災(避難)訓練のときだけでした。

今回、1・2年生だけとはいえ同じ場所に集まり、全国選抜大会に出場する少林寺拳法部選手18名の壮行会を行うことができ、直接いろいろなことを伝えられる機会を持てたのは、以前は当たり前のことでしたが、今はとても貴重な時間だと感じました。

校長からは生徒たちに、この大変な状況の中でも努力を続けてきたことは、今はまだ形にはならなくても必ず自分の成長につながっていること、そして今はまだ見えなくても、努力を続けて一段ずつ登っていけば別の景色が見えること、だから大変なことや難しいことに敢えてチャレンジして自分を磨いていってほしい、と話しました。こうした努力を続けた和国生が卒業し、将来はいろいろな世界で人々やより良い社会のために率先して行動できる人となって活躍してくれることを心から願っています。

今年の桜は少し早いようです。4月には新入生を迎えて新学期が始まります。和国生の皆さん、ぜひ頑張ってください!

埼玉県立和光国際高等学校長 山田 杉子

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第32回卒業証書授与式を終えて

投稿日時 : 2021年03月11日 principal カテゴリ:

3月11日(木曜日)、暖かな陽ざしの降りそそぐ穏やかな春の日に、第32回卒業証書授与式を挙行しました。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。保護者の皆様にはお子様の晴れの日に1名ずつというお願いで申し訳ありませんでしたが、多数ご出席いただきありがとうございました。

卒業証書の授与(各クラス代表)と校長の式辞、在校生代表(生徒会長)の送辞、卒業生代表(前生徒会長)の答辞、というシンプルな卒業式でしたが、それぞれにたくさんの思いが込められており、厳粛な中にもそれらがとても伝わった卒業式でした。

残念だったことが2つあり、一つは、いつもは生徒のピアノ伴奏で、卒業生が目を潤ませながら歌っていた校歌が、感染防止の観点から歌唱は行わないことになり、歌入りのCDを流す形となったことでした。本校の校歌は、詩人の谷川俊太郎氏とご子息の賢作氏によってつくられたもので、代々歌い継がれてきたものです。この学校ホームページにも本校の校歌(聴くことができます)と谷川俊太郎氏の言葉が掲載されています。本校の校訓“Read, See & Think.”(「読んで、見て、そして考えよ」)が歌詞に込められていて、「読むことは考えること」「見ることはいつくしむこと」と出てきます。今年度は生徒が一緒に校歌を歌う機会は一度もなく残念でしたが、ぜひ校歌を口ずさんでいただき、和国生としてのスピリットを感じていただければと思います。

もう一つは、感染防止対策により、在校生が卒業式に参列できなかったことでした。令和元年度の卒業式は卒業生と教職員、今年度は卒業生、保護者、教職員で行い、1・2年生は2年連続で参列できなくなってしまいました。現2年生は、1年後に卒業を迎えますが、入学してから一度も本校の卒業式を経験しないまま自分たちの卒業式を迎えることになります。みづのき祭(文化祭・体育祭)もそうですが、下級生は上級生と一緒の場を経験することで、伝統を受け継いできており、来年度こそはさまざまな行事が本来の形で実施できるよう願うばかりです。

それでも、無事に卒業式を実施することができたこと、保護者の皆様にもご出席いただいて卒業生の門出をお祝いすることができたことを大変有難く思っております。また、後援会、同窓会および本校関係者の皆様、地域の皆様にもこれまで大変お世話になり御礼を申し上げます。

本校を巣立った第32期生の皆さん、今後の活躍を期待しています。

そして、和国はこれからも皆さんのことを応援しています!

令和2年度卒業式式辞.pdf

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3学期を迎えて 和国生に期待すること

投稿日時 : 2021年01月20日 principal カテゴリ:

1月7日(木)に3学期がスタートし、その翌日には緊急事態宣言が発出されましたが、それから2週間が経ちました。報道を見る限り感染者の減少には至っておらず、この状況の収束はまだ遠い先なのかと大きな不安に直面しています。

初めての大学入学共通テスト(第1日程)が実施されました。3年生は前日の直前指導で緊張感が伝わってきましたが無事受験はできたようで安堵しています。

自己採点も終えて、いよいよ個別試験の受験が始まりますが、まずは落ち着いて集中力を維持し全力を出し切ってほしいと願っています。現役生、浪人生ともに今年はさまざまな不安がありますが、最終的には自分との闘い(気持ち)に打ち克って、ベストの状態で受験の日を迎えて実力を発揮してほしいと思います。

2年生・1年生は部活動中止の状態が続いています。今年度は本当に活動の時間が奪われてしまい残念な限りです。予定していた試合などが中止となった部活動もあり無念な思いでいることでしょう。始業式(放送)でも話しましたが、こんな状況の中でも腐らず、コロナのせいにするのではなく、今の自分にとって目指すべき目標を新たに設定して、全力で取り組んでくれることを期待しています。今年度は4月、5月と臨時休業が続きましたが、この間自宅学習に取り組み、学校再開後は7時間目や土曜授業も数多く実施して授業時数を概ね回復できたため、授業の進度はむしろ進んでいるとも聞いています。英検は今年度第2回までで準1級に計23名もの生徒が合格しています。2年生は今、校内で第一志望宣言(決意表明)を行っており、2月上旬には共通テスト模試も控えています。2年生・1年生も毎日を大切にして、授業だけでなくいろいろなことに積極的に挑戦し、自分の「総合力」を高めてほしいと思います。頑張れ和国生!

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2学期を振り返って

投稿日時 : 2020年12月24日 principal カテゴリ:

2学期は常に新型コロナウイルスの脅威と隣り合わせでしたが、4カ月間を何とか終えることができました。4月〜6月中旬までに失った授業時間を取り戻すために、夏休みの短縮以外にも7時間授業(55分授業のため16:45に終了)を15回、土曜授業8回のほか、始業式・終業式の日も授業を行い、定期考査はすべて3日間で実施するなどして概ね授業時数を回復させることができました。日程上やむを得ず土曜授業の前後の金・月が7時間授業になった時もあり、生徒も教員も負担が大変大きかったです。

学校行事については海外研修や海外修学旅行は中止となりましたが、最大の学校行事である「みづのき祭(文化祭・体育祭)」は夏からの感染再拡大で中止にせざるを得ない状況も想定しながら、それでも独自に感染防止の詳細なガイドラインをつくり、3密回避のために人数や人の動きや活動内容をコントロールするなど「どのようにすれば安全に実施できるか」について実行委員も担当教員も知恵を絞り、さまざまな工夫によってみづのき博覧会(校内発表会)と体育祭(校内)を開催することができました。

このほか、国際社会で活躍している方のお話を聞く「国際理解講演会」は、南米エクアドルの日本大使館に勤務されている外交官の方にオンラインで講演をしていただきましたし、海外大学の募集説明会や日本人留学生から生の声を聞く交流会もオンラインで開催しました。また、本校は隣接する特別支援学校2校と毎年交流会を行っていますが、今年度はこれも自己紹介やゲームなどをオンラインでも楽しめる工夫をして開催しました。終業式は活躍した生徒の姿を披露したいと思い、初めてオンラインで各教室とをつないで生徒表彰・終業式を実施しました。

このように多くの活動をオンラインで実施しましたが、やはり直接のコミュニケーションで伝わる力は大きいということも改めて感じました。2学期は各クラスに数多く授業を見に行き、各教科・科目で主体的・対話的で深い学びが得られている場面をたくさん見ることができました。生物基礎の授業では生徒が教師役となってグループの生徒に教える活動がありました。配布用のプリントを用意したり、いかにわかり易く教えられるかを工夫していて、双方にとってとても良い学びがありました。

2年生の英語表現では全員が体育館に集まり、普通科はクラス代表の英語によるプレゼンテーション、外国語科は選抜チームによるディベートを披露しました。日頃から取り組んでいることの成果を学年全員の前で発表するというプレッシャーも受けながらの立派な発表でした。外国語科は3年生で卒業論文(英語)を書きますが、外国語科全員(1年生〜3年生)の前で代表生徒が発表(プレゼンテーション)を行っています(Open Presentation)。これは内容的にもプレゼン技術もかなりハイレベルで、外語の後輩たちは先輩のそうした姿を見て刺激を受け、またスキルアップに励んでいます。

3学期もさまざまな工夫をしながら充実した活動を進めていきたいと考えています。冬休みに入りましたが、冬季課外(補習)が始まり、12月24日(木)、25日(金)は3年生は共通テスト模擬試験(プレテスト)のため登校しています。新型コロナウイルス感染防止のため、部活動は冬休みから1月17日(日)まで中止(大会直前の部を除く)となったため、1・2年生は休み中の過ごし方が変わる生徒も多いですが、感染防止に十分注意しつつ、3学期に良いスタートがきれるように有意義な冬休みを過ごしてほしいと思います。

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海外とのつながりを求めて 〜コロナ禍の中での模索と工夫〜

投稿日時 : 2020年11月26日 principal カテゴリ:

11月も終わりに近づいています。このところの新型コロナウイルス再拡大によって、今後の行事等が予定どおり実施できるか神経を遣う日々が続いています。

今年は本校の大きな特色である、海外からの留学生等の受け入れや数多くの海外研修が中止となり、2年生が楽しみにしていたシンガポールへの修学旅行も国内へ変更しなければならなくなりました。本校では英語や第二外国語など語学教育に力を入れており、海外からのゲストと一緒に学校生活を過ごしたりホームステイを受け入れたり、また修学旅行ではシンガポールで現地の大学生と市内のフィールドワークをしたり、海外研修もそれぞれに目的や多彩な体験活動を設定しており、本校の生徒にとってはこれらが日々の学習の大きなモチベーションとなっています。今年は大変厳しい状況ですが、模索の中でさまざまな工夫をして取り組んでいます。

昨年連携協定を結んだアメリカ合衆国ワシントン州ロングビュー市にある2年制の州立大学ロワー・コロンビア・カレッジ(LCC)も、今年3月のアメリカ研修では参加生徒が実際に大学を訪問してキャンパス見学をする予定でした。研修自体は中止になってしまいましたが、9月にはオンラインでLCCの先生やスタッフの方から説明をしていただいたり、キャンパス内を実際に歩いて案内する動画を見せていただきました。また10月にはLCCで学んでいる日本人留学生の方たちとオンラインで交流する機会があり、留学生活の様子や苦労したこと、高校生へのアドバイスなど、いろいろなお話を聞かせていただきました。

11月25日(水)には「国際理解講演会」で、在エクアドル日本国大使館で勤務されている外務省職員の方を講師にお迎えしてオンラインで開催しました。生徒たちは普段の教室に居ながらにして、時差14時間の南米・エクアドルからの講演を聞くことができました。年齢的にもそれほど離れてはいない若い外交官のお話は大いに刺激になったと思います。

「日本人は『外国人は〜だから』などとひとくくりにすることが多いが、異文化や外国の多様性を知ってほしい。外国人には陽気な人も静かな人も、時間を守る人も守らない人もいる。先入観にこだわらず、個人に向き合ってほしい。」「日本では外国人はマイノリティー(少数派)。私たちが興味をもつことが大切。海外では私たちがマイノリティー。多数派が関心をもってマイノリティーと交わることが大切。」外交官として日々さまざまな経験をされている講師の先生からお聞きした、納得する言葉の数々でした。

出口の見えない困難な状況ですが、このような取組を通して、明確な目標をもって今できる努力を着実に続けていくことが大切だと改めて感じました。

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感染防止と学校生活の充実とのはざまで

投稿日時 : 2020年10月02日 principal カテゴリ:

新型コロナウイルス感染者数はここへきて横ばいが続き、再び増加に転じるのではないかと不安になるような状況です。学校再開から夏休みを経て、2学期の多くの活動も感染防止の観点からさまざまな影響を受けています。

本校の最大の行事である「みづのき祭」(本校では文化祭と体育祭を総称しています)は今年度は校内発表会「みづのき博覧会」と体育祭を、例年より大幅に規模を縮小し、内容も一部変更して開催しました。3月以降、多くの行事や部活動の大会等が中止となり、生徒たちは大変残念な思いをたくさんしてきましたが、みづのき祭をどうするかについては学校再開以降、さまざまな議論がありました。安全を最優先に考えれば中止ということも当然考えられる状況でした。一方では、突然学校行事も部活動の大会も中止になり、長く続く休校によって徐々に精神的なダメージを受け、学校生活への意欲を失ってしまった生徒も見受けられていました。生徒はオンライン学習によって学習課題はかなりの分量を与えられ、指導もいろいろと受けられましたが、先生方や他の生徒との実際のコミュニケーションが本格的に始まったのは6月の後半からでした。学校生活の中で、「多くの人々と出会い、幅広い体験の中で主体的に活動すること」を大切にしてきた本校にとって、これは危機的な状況でした。

校内でのたくさんの議論を経て、最終的には県教育委員会のガイドラインを基本として、文化祭は校内発表会「みづのき博覧会」とし、開催方法や内容を大幅に変更し、人数制限や換気、消毒等について学校独自のさらに詳細なガイドラインを作成して校内のみで開催することとしました。お化け屋敷も食品販売もなく、各団体が世界の国々を工夫を凝らして紹介する展示・映像制作や発表などが並びました。

体育祭は例年ですと8つの団がそれぞれ櫓(やぐら)にシンボルカラーの装飾を凝らし、各団とも3年生が下級生をリードして応援合戦を繰り広げる伝統行事ですが、今年は櫓なし、応援合戦も3年生のみ、種目も3密を避けるさまざまな工夫をした上で開催しました。

例年とは違う形になってしまい、生徒は不満足だっただろうと思いますが、この数か月間、文化祭実行委員や体育委員、さまざまな役割を担った生徒たちが中心となって、どうすれば開催できるかを一生懸命に考えてくれました。安全面から開催できない事態もあり得る、そういったことも常に頭の片隅に置きながら、教職員と全校生徒でできる限りのことをやってみよう、と慎重に準備を進めました。この2つの行事を実施することができたことは本当に良かったですが、ここまで真剣に話し合い、例年にはないたくさんの工夫をしてきたプロセスに大きな意味があったと感じています。生徒たちには、今は「何ができたか」よりも「どう(工夫して)できたか」を大切にしていこう、と話しました。特に3年生にとっては最後のみづのき祭となりましたが、皆が何とか後輩たちに伝統を引き継ごうと頑張ってくれました。

みづのき祭以外にも、オンラインで海外大学の説明会を開催したり、「校内ビブリオバトル(図書委員会主催)」を開催したりしています。これからも感染防止に配慮しながら、学校生活の充実のために工夫していきたいと思います。

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卒業生への感謝〜図書の寄贈・学習指導員〜

投稿日時 : 2020年10月01日 principal カテゴリ:

本校は開校34年目を迎え、多くの卒業生が地元や、全国や海外でも活躍しています。第〇期生、という呼び方も定着しており、卒業して10年以上経っても学年やクラスで同窓会を開いているというお話も聞いています。

第21期生の同窓会が昨年開かれ(約130名が出席)、その席で母校や後輩たちのために何かできないかという話が出たそうですが、その後、今年の7月に図書を寄贈していただけることになりました。卒業後は環境や生活が大きく変わり、離れ離れとなった卒業生の皆さんが、10年経ってなお本校のことを思ってくれていることに対して、胸が熱くなりましたし、改めてそういう素晴らしい学校なのだと誇らしく思いました。

9月26日(土)には同窓生の皆さんへ、購入した本でつくった21期生寄贈文庫(科学道100冊から約70冊)のお披露目を行い、大変喜んでいただきました。21期生の皆さんからいただいたエール。在校生はぜひこれに応えて頑張ってほしいと思います。

また、今年のコロナ禍における学習保障のため、県教委による特別な措置として、各学校に「学習指導員」が配置されることになりました。本校では4名の卒業生(大学生)に今後12月まで週3日程度、放課後の自習室で生徒の質問を受けたり指導してもらうことになりました。これもまた、卒業生の協力あってのことで、在校生が気軽に質問ができ、授業が少なくなったことでの学習面のつまづきや不安を大学に通う先輩方からサポートしてもらえる機会ができて感謝しています。

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コロナ禍の中で海外大学によるライブ説明会を開催

投稿日時 : 2020年09月09日 principal カテゴリ:

9月5日(土曜日)、本校が昨年連携協定を締結したLower Columbia College(LCC)にオンラインによる説明会を開催していただきました。この日は土曜授業の日でしたが、早朝7:45からのスタートに18名の1・2年生が集まってくれました。

この2年制の州立大学は、和光市の姉妹都市であるアメリカ・ワシントン州ロングビュー市に所在するコミュニティ・カレッジです。本校はこのところ毎年3月に10名の生徒を同市へ派遣しており、今年3月にはLCCの見学も含めた研修旅行が行われる予定でしたが、残念ながらコロナの影響で中止となってしまいました。

また、例年ですと夏休みには、オーストラリア2コース、イギリス(以上の3つの研修は本校教員が引率)、セブ島(英語研修)、ベトナムとインドネシア(グローバル教育)など多くの海外研修を実施していますが、今年は全て中止となってしまいました。

国際高校である本校では、学校で扱っている研修だけでも1年間に約のべ100名ほどの参加者がいますが、海外との往来が閉ざされている今、どう取り組んでいけばよいか大変困難な状況です。渡航はできないものの、何らかの形で生徒が海外への関心や意欲を高めてほしいと思っていましたが、今回LCCのご協力により、初めてのライブ説明会が実現しました。

LCCの素晴らしいところは、環境が良いことに加えて、外国人留学生へのサポート体制が大変充実しているところです。本校とLCCそして和光市の連携によって安心の環境で学ぶことができ、全米の4年制大学への編入へのサポートも得られます。

今回、学長ご自身による説明や、ガイドつきキャンパスツアー(動画)に加えて、外国人留学生を担当しているスタッフの方から直接(もちろん英語で)説明を聞くことができ、最後はこちらから質問もさせていただき、生徒たちにとって大変貴重な機会となりました。今後は可能であれば、本校生徒とLCCの大学生とのオンラインによる交流ができればと願っています。

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夏休みを振り返って 2学期に期待すること

投稿日時 : 2020年08月25日 principal カテゴリ:

8月1日からの短い夏休みが終わりました。夏休み中も夏季課外(補習授業)の多くの講座が開講され、全学年のべ1700名近い生徒が受講しました。部活動の大会や演奏会なども行われ、3年生の最後の活躍の舞台ともなりました。この他には模擬試験や英検、学校説明会も開催し、猛暑が続く中でしたが大きな事故や重篤な症状にもならずに何とか予定していた活動を実施することができました。

1学期は新型コロナウイルスの感染拡大により臨時休校が続きましたが、ここで課題となったのがオンラインを活用した学習指導です。県立学校の限られた環境ですが、教員はさまざま努力と工夫をしながら取り組んでいます。夏休み中に県立総合教育センターの先生方にお越しいただき、G Suite (Google Classroom, Google Meetなど)の活用やYouTubeによる授業動画の配信などについての研修会を開催しました。今後に活かしていきたいと思います。

学校説明会は6月の第1回を中止し、今回第2回(会場:和光市民文化センター)は中止も想定しながら予約制で対応させていただき、当日の参加者数ですとホール定員の約3分の1の人数を対象に内容を限定して2回実施しました。例年ですと多くの生徒スタッフが協力し部活動紹介もやっていますが、今回は全て教職員のみで行い、検温や手指の消毒に加えて連絡先の記入など、御来場の皆様にも御協力をいただきました。皆様には本校に高い関心を寄せていただいており、多くの御質問もいただきました。御参加いただけなかった方々に向けても、本校ホームページで一層の情報提供をさせていただこうと思っております。

8月24日(月)、2学期がスタートしました。朝晩少しは秋の気配を感じるようになりましたが、日中は相変わらず厳しい暑さです。放送による始業式では、引き続き感染防止の対策を徹底して自分たちの学校生活を守っていこう、と話しました。終了後は各学年で学年集会やLHRを行い、2学期のスタートにあたって学習面や生活面での指導を行いました。

2学期はこの後さまざまな学校行事が予定されています。例年どおりとはいきませんが、いろいろと制約はあっても、生徒たちがさまざまな工夫をして学校生活を充実させてほしいと願っています。

1年間で最も充実する2学期、それぞれの生徒がさまざまな困難に打ち克って、さらに力をつけ、自分の目標実現に近づいてくれることを期待しています。

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1学期を終えて

投稿日時 : 2020年08月03日 principal カテゴリ:

7月31日(金)、ようやく1学期を終えました。新学期のスタートから2か月近くも臨時休業が続き、授業日数は例年よりだいぶ少なくなってしまいました。職員も自宅勤務が続く中で、授業動画の配信やオンラインでの指導を行ったものの十分とは言えず、学習の遅れをとり戻すために7月からは7時間目授業や土曜授業を導入しました。2学期も続けていく予定です。

生徒は家にこもりきりの生活の影響があって、体力が落ちている様子が見受けられました。学校生活は、マスク着用や室内の消毒などの対策をとり、部活動の活動時間も段階的に増やすなど、少しずつ本来の活動へと戻りつつあります。蒸し暑い中でマスクをつけたまま1日を過ごすことは本当に大変で、梅雨が明けて猛暑の毎日では熱中症も心配されます。夏休み中、それぞれの体調に合わせて無理のないよう行動してほしいと思います。学校も緊張感をもって対応していきます。

今年は短い夏休みですが、夏季課外(補習)や部活動の大会や練習試合などたくさんの活動が予定されています。3年生は共通テスト等の新たな大学入試制度での受験に大きな不安を感じながら、どこまで自分の計画を着実に進められるかという頑張りどころです。また、夏休みに海外研修でオーストラリア、イギリス等へ行く予定だった生徒は、楽しみにしていただけにさぞがっかりしているだろうと思いますが、語学力を磨き、海外諸国のことをもっと知って、将来のチャンスに備えてほしいと思っています。

今やっていることが将来につながります。それぞれが強い気持ちをもって、自分の目標に向かって日々努力を続けていきましょう。

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学校再開、通常登校から1か月

投稿日時 : 2020年07月20日 principal カテゴリ:

分散登校から通常登校となり、1か月になろうとしています。例年より遅い期末考査を終えて、これからまだ2週間授業が続きます。

今年の梅雨明けはまだのようですが、気温がかなり高くなり、生徒にとって登下校時のマスクはかなり辛い状況です。混雑したり人とすれ違ったりすることを考えると必要でしょうが、熱中症もまた大変心配しています。自分の体調の変化に敏感になって、十分な水分補給をしながら無事に過ごしてほしいと思います。

廊下の手洗い場で手を洗う生徒をよく見かけるようになりました。授業も、内容を変更したり、生徒の活動を制限したり、例年にない配慮をしながら実施しています。教員もマスク、フェイスシールドをつけて授業が当たり前になりました。冷房をかけながら窓を少し開けています。生徒総会は各教室で放送により実施し、生徒会本部、代議委員が頑張ってくれました。昼食時はマスクを外すことになるため、おしゃべりをせずに黙って食べるよう指導したり、教室以外の部屋も昼食場所として開放したりしました。他にもいろいろありますが、昨年までとはかなり違う学校生活ながら何とかここまでやってきました。

部活動も少しずつ活動を増やしてきました。3年生にとっては、春の大会等がことごとく中止となったことでモチベーションを失ってしまい、勉強やその他の日常とのバランスを取り戻せないまま、辛い思いをしている生徒も多いのではないかと想像します。でもそんな中で、新入部員の指導を続けてくれている3年生もいますし、もう少し活動を続ける3年生もいるようです。それぞれが、自分にできる限りのことをやって、誇りをもって前に進んでほしいと思います。

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令和2年度始業式・入学式を終えて

投稿日時 : 2020年06月03日 principal カテゴリ:

6月に入り、ようやく学校が再開されました。6月1日(月)は3年生、6月2日(火)は2年生の登校日でしたが、それぞれ体育館で始業式を実施しました。2か月近く待って、それでも上級生全員による例年の始業式とはならず、しかも全員がマスク姿でしたが、それぞれの学年単位で今後に向けてのさまざまな話をすることができました。

また、4月当初の着任式も行えないままだったため、今年度新たに着任された先生方を紹介しました。

校長講話の中で3月からこれまでの3か月間を振り返り、辛く受け入れがたいことが多くあったけれども、「今」を否定するのではなく、これからはじまる今年度の1日1日を大切にして、皆で力を合わせて学校生活を充実したものにしたいと話しました。

6月3日(水)は本校の開校記念日でしたが、第34期生の入学式を挙行しました。

4月8日の予定から2か月近く延期し、新入生の皆さんを大変お待たせしてしまいましたが、ようやく御入学を祝い、激励の言葉を贈ることができました。学年団をはじめ教職員も、3月からこれまで何度となく入学式の計画がやり直しになった中でのこの日の入学式に、深い感慨を覚えておりました。新入生代表生徒による「誓いの言葉」では、これからの高校生活に向けた決意が力強く述べられ、新入生全員の本校での学校生活への思いをしっかりと受け止めました。

保護者の皆様には、大切なお子様の入学式に御出席いただくことができず申し訳なく思っております。

今後については集団生活ゆえの心配がいろいろとありますが、校内でも防止策を徹底しながら、生徒の皆さんの学校生活が充実したものとなるよう、教職員一同精一杯努力してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

令和2年度入学式校長式辞.pdf

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(校長より在校生の皆さんへ)学校再開に向けて

投稿日時 : 2020年05月27日 principal カテゴリ:

新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が解除され、6月1日(月)からは全学年が分散登校で授業を始めることになりました。まだ安心できる状況ではありませんので、本校では生徒の皆さんの健康状態の把握や教室の換気、消毒、万が一学校で具合が悪くなった場合の対応など、対応マニュアルを作成し、できる限りの体制をとり皆さんを迎えようと準備しています。

生徒の皆さんは大変長い間、自宅で待機する日々が続いたため、学習の遅れへの不安や体力の低下、学校生活への意欲低下などさまざまなことが心配な状況です。オンライン授業や面談なども県立学校のネットワーク使用上の制限もあり、家庭の環境もさまざまであることから本校としても十分な対応とはなっていないと認識しています。学習内容に関する質問も、学校にいる時に較べれば不便を感じることでしょう。しばらくは部分的な登校と自宅での学習の二本立てとなりますので、学校としても生徒の皆さんがスムーズに学習を進められるよう今後も努力を続けます。

新入生の皆さんは、大変お待たせしました。準備登校を経てようやく6月3日(水)に入学式を迎えます。5月27日(水)には教職員が集まり、今度こそという思いで2回目の会場設営をしました。(1回目は4月8日の入学式前でした。)

本校での高校生活がようやくスタートします。しばらくは感染防止に配慮した日程が続きますが、3年間どんな高校生活を送りたいかをじっくり考え、これからたくさんの出会いやさまざまな体験が待っていることを楽しみにしていただきたいと思います。

上級生、特に3年生で部活動に打ち込んできた生徒たちは、春から夏にかけての試合や大会等がことごとく中止となり、引退の時期を迎えようとしています。昨年からずっと一生懸命努力してきた成果を出しきって、自分として「やりきった」と思える場が必要だと思っています。今は辛い思いしかないだろうと思いますが、これまで努力して自分が成長できたことは確かなことであり、今後の人生のさまざまなことに必ず生かされると信じて頑張ってほしいと思います。

失った時間やそこで得られるはずだったあれこれを恨めしく思う気持ちは私にもあります。でも時は動いています。社会や経済が大きな損害を受け、さまざまなことが新しい形でどんどん動き出している今、私たちも失ったものを取り戻そうとするだけでなく、その環境の中で変わっていかなければなりません。

誰もが不安で、充たされず、言いようのない苛立ちを感じているでしょうが、和国の生徒の皆さんには、これからの新しい学校生活の中で、お互いに励まし合い、助け合い、一緒に立ち上がり何かを成し遂げ、喜びを共にできるよう、一人ひとりの力が結集されることを期待しています。頑張るぞ、和国生!

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(校長より在校生の皆さんへ)今、皆さんが誰かのためにできること

投稿日時 : 2020年04月24日 IT カテゴリ:

在校生の皆さん、こんにちは。体調のほうは大丈夫でしょうか。自宅にこもる生活が続き、家族以外の人とは会う機会がなくなって、曜日の感覚や学校の勉強や部活動に対するモチベーションが失われてきたりしていませんか。学習課題も頑張って進めてください。3密は避けつつ身体を動かしたり、新しいことを始めたり、今できる挑戦をしてみてくださいね。

学校は依然として教職員の自宅勤務が続いていますが、先生方は在宅で、また一部出勤して、学校再開に向けてさまざまな検討や準備を続けています。皆さんも5月7日以降がどうなるか心配していることと思います。状況を見極め、県教委の指示も踏まえてなるべく早い時期に予定を連絡するようにします。

今、生徒の皆さんも教職員も苦境に立たされていますが、この深刻な状況の中で自らも感染のリスクにさらされながら必死に感染者を救おうと奮闘している医療従事者の方々や、市民生活を支えるためのさまざまな仕事で懸命に働いている方々のことを思い、自分は社会の一員として何ができるのかを考える必要があると思います。地域社会のために、周囲の人々のためにできることを、一人ひとりが考えて行動しましょう。そして、お互いが気持ちの面でも支え合えるように声をかけあったり(メッセージで)、家族や周囲の人々に感謝の気持ちをもって自分のできることを率先してやり、人々を支えられる人になりましょう。困難な今だからこそ、皆さんがいかに考えて行動できるかが問われています。959名の和国生が“Read, See & Think.(読んで、見て、考えよ。)” を実践したらきっと大きな力をもつはずです。頑張りましょう!

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(校長より在校生の皆さんへ)今できることを頑張ろう

投稿日時 : 2020年04月16日 IT カテゴリ:

在校生の皆さん、こんにちは。4月に入ってちょっと肌寒い日も続いていますが、体調はいかがですか? 毎日家の中に閉じこもっているので運動不足ですっきり眠れなかったり、スマホやゲームのやり過ぎで生活リズムが崩れたり、たくさん課題は送られてきたけれどやる気になれずにイライラしたり、何かすっきりしない日々を送っている人も多いのではないでしょうか。感染に気をつけながら、ジョギングや運動をしたり、ちゃんと計画を立てて勉強できたり、自分のことだけでなく家の手伝いもして有意義に過ごしてくれればと思っています。 チャイムで動く学校生活と違い、自分の生活リズムは自分でつくらなければなりません。学校の臨時休業は続いていますが、時間はどんどん流れていきます。皆さん方と同じように、先生方もとても焦っています。授業の補充をどうするか、長い臨時休業中に限られた手段でどのように学習のサポートをするか悩みながらも、今できることから順次対応しています。

4月14日から職員に対しても自宅で勤務するよう指示が出されました。学校は閑散としていますが、どうしても対応せざるを得ない職員は一部出勤しています。生徒の皆さんがこの厳しい状況でも少しでも学習に取り組めるように、また学校再開に向けてさまざまな計画の変更や対応策を検討しています。

学校前の桜並木はすでに若葉が出て、青空に柔らかな新緑がとてもきれいな季節を迎えました。敷地を回りながら、昨年の同じ頃を思い出し、校舎やグラウンドからにぎやかな声が聞こえてこないことをとても淋しく思い、早く生徒の皆さんが生き生きと学校生活を送れるようにしたいという思いを新たにしました。

新入生の皆さんに届け、と1学年団の先生方がメッセージを撮ってくれました。その中でもお話ししましたが、和光国際高校の素晴らしい学校生活は、生徒の皆さんと職員全員の努力でつくり上げられるものです。今はそれぞれが離れ離れですが気持ちを一つにして、学校が再開される日に向けて、それぞれが今できることを最大限しっかりとやって、ONE TEAMで新学期を迎えましょう!

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令和2年度を迎えて 〜困難を乗り越えよう〜

投稿日時 : 2020年04月08日 IT カテゴリ:


令和2年度を迎えました。新学期スタートも間近となる中、新型コロナウイルスへの感染が急増し、4月7日にはついに緊急事態宣言が発出されました。県の緊急特別措置も示され、これから1か月、5月6日までの臨時休業が決定しました。3月の臨時休業から通算すれば2か月を超える臨時休業という未だかつてない事態です。

2年生・3年生は、3月の予定が全て中止となり、新学期こそはと期待していたはずです。同時に、本校が隣接する東京都内において感染者数が急激に増加したことで大きな不安も感じていたのではないでしょうか。部活動について言えば、春の大会や演奏会、発表会といったものができなくなってしまい、特に3年生にとっては部活動の集大成の時期であり、大変大きな影響を与えています。そして授業がこれほど長く行われないことで学習の遅れや進路への不安、再開後の学校がどうなるかなどの不安が募っているでしょう。

新入生には入学式を延期したことで落胆と不安を与えてしまったと思います。3月8日の合格発表で合格通知を受けてから、皆さん誰もが新学期に大きな期待をもってこの入学の日を待っていたはずです。

学校は直前まで安全を確保した入学式の実施を検討していましたが、多くの生徒の交通手段が電車であることや本校が東京都と隣接する地域にあること等により延期を決定しました。学校によって対応がまちまちであり、予定どおりの入学式を望んでいた方も多くいらっしゃったことと思いますがご理解いただきたいと思います。

生徒の皆さんがそれぞれに辛い思いをしていると思うと本当に胸が痛みます。生徒のいない学校は時が止まってしまったようです。しばらく臨時休業が続きますが、どうかイライラする気持ちをぐっとこらえて、感染防止のための正しい行動を遵守し、学校再開の日に向けて今できることをそれぞれが精一杯やっていきましょう。

生徒の皆さんと教職員は共にひとつの学校をつくるという意味でつながっています! 先生方は今、一生懸命に皆さんの学習をさまざまな手段でサポートしようと準備をしています。担任の先生方はクラス開きの準備をして皆さんの登校を待っています。いろいろと大変なことが続いていますが、健康を維持し、皆さんとともに困難を乗り越え、学校再開の日には笑顔でお会いしたいと思います。

We are united! See you soon!

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第31回卒業証書授与式を開催しました

投稿日時 : 2020年03月11日 IT カテゴリ:

令和2年3月11日(水曜日)、第31回卒業証書授与式を開催しました。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、開催自体が危ぶまれる状況の中で卒業生と教職員のみで行う苦渋の決断をさせていただきました。これまで3年間、お子様の学校生活や行事、PTA活動等に多大なるご理解とご協力・ご支援をいただきました保護者の皆様に、卒業生の晴れ姿をご覧いただき門出を祝っていただくことができず、誠に申し訳ございませんでした。

縮小した形での開催となりましたが、前日降り続いた雨がうそのように快晴に恵まれ、暖かな陽ざしがたっぷりと体育館に降りそそぐ中で、換気に気を遣いながら卒業生も教職員もマスク着用での卒業式となりました。何とか実施することができたことに、そしてまた保護者の皆様、PTA・後援会でご尽力いただいた皆様方、全ての関係者の皆様にこれまで大変お世話になりましたことに深く感謝を申し上げます。

卒業生には、和国での3年間で培った力を今後さらに伸ばして、それぞれの道でたとえ困難があろうとも乗り越えて頑張ってほしい、将来の活躍を期待していると話しました。

卒業生たちの様子はとても和やかで晴れ晴れとしていましたが、卒業式後のホームルームでは仲間たちがいつまでも名残を惜しむ様子が見られました。

第31期生319名の卒業生の皆さんのこれからの長い人生に、たくさんの喜びと幸せが訪れるように願っています。ご卒業おめでとうございます。

埼玉県立和光国際高等学校長 山田 杉子

第31回卒業証書授与式 校長式辞.pdf

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在校生の皆さんへ

投稿日時 : 2020年03月03日 IT カテゴリ:

在校生の皆さん、こんにちは。2月28日(金)に、学校は3月2日(月)以降春休みに入るまで臨時休業とすることをお伝えしました。

突然の発表で驚いたことと思います。1・2年生にとっては学年末考査の2日目が終わった直後でした。3年生にとっては高校生活最後の3日間、仲間との再会、そして夢見会や卒業式予行・卒業式という大事な行事が予定されていました。学校として未だかつてない決定をしなければならなかったとは言え、生徒の皆さんがこれらの大切な時間を奪われたことに対して抱いている気持ちは想像するに難くありません。

1・2年生の皆さん。夢見会を準備し、先輩方の卒業をお祝いしようとさまざまな準備をしてくれていました。このような形になり大変申し訳なく思っています。 そして、3年生の皆さん。卒業式は予定どおり実施します。ですが保護者の皆様には大切なお子様の晴れの日にご出席いただくことができず、心よりお詫び申し上げます。生徒の皆さんは引き続き感染予防に努め、発熱等の症状が出ないことを切に祈っています。3月11日(水)の卒業証書授与式では、担任団の先生方をはじめ教職員一同で皆さんの門出をお祝いします。

学校は入試業務が続いており、在校生の皆さんへの具体的な連絡はもう少しだけ待っていただくようお願いします。1・2年生は、学年末考査の残り2日が中止となり、時間はあるけれど目標を見失ってしまったような状態になっている人もいるかもしれません。ほとんどの時間を自宅で過ごしていることと思いますが、このような時こそ主体性が大事です。自分の時間をどのように使うか、新学期を迎えるまでに自分はやるべきこと・身につけておくべきことがどのくらい残っているか、それを克服するための具体的な計画を立てて、できることから始めましょう。そして外出する際は感染予防を意識して行動し、自分の健康を守ってください。

学校の主役は言うまでもなく生徒の皆さんです。職員はみな、生徒の来ない学校など想像もしていませんでした。淋しい限りですが、このような時でも、生徒・教職員それぞれが今、与えられた時間でできる限りのことをして、これから先にまた道が拓けるときのための準備をしっかりとし、力を蓄えましょう。We are with you all !

埼玉県立和光国際高等学校長 山田 杉子

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2学期を終えて

投稿日時 : 2019年12月27日 IT カテゴリ:

2学期はみづのき祭、海外修学旅行など多くの学校行事があり、部活動の大会やコンクール等での活躍もたくさん見られ、大変充実した4か月間でした。日々の授業や学習と部活動や行事などの活動を両立させるためには、生徒は集中力、継続力、自分で時間を管理する力などが必要だったと思いますが、中にはバランスを崩す生徒も少なからず見受けられました。3学期の努力に期待しています。3年生はいよいよセンター試験・一般入試目前となりましたが、これまでの努力を実らせてぜひ頑張ってほしいと願っています。

11月には本校が開校当時から交流のあるアメリカ合衆国ワシントン州ロングビュー市にある州立2年制大学のLower Columbia College(以下LCC)の学長が来日し、和光市長ご同席のもと連携協定を結ばせていただきました。和光市と本校のバックアップにより安心して信頼できる環境で学ぶことができ、手続きも本校が直接LCCと行うため大幅に負担を軽減することができます。また、12月にもLCCや4年制大学、奨学金について説明する「海外大学進学ガイダンス」を開催しました。本校ではLCCを含め、海外大学進学を希望する生徒への支援を充実させていきたいと考えています。

本校は今年も多くの海外研修プログラムを実施し、海外の高校生も多く受け入れています。2学期は9月に、交流を続けているオーストラリアのセント・ピーターズ・カレッジが来日し、10月には姉妹都市ロングビュー市の訪問団の高校生を受け入れました。この他にも、2年生全員がシンガポールへ修学旅行に行きましたし、埼玉県のグローバルリーダー育成プログラムでボストンのハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)で授業を体験した生徒も3名おりました。生徒たちはこういった海外への関心やそこからいろいろなことを学びたい、吸収したいという意欲が旺盛で、英語や第二外国語の力を磨こうと頑張っています。外国語科はもちろんですが、普通科の生徒たちも多分にその傾向があります。

終業式の講話で、生徒が授業を受ける姿勢について、「人(教師や他の生徒)の話をよく聞いてメモをとり、書かれているものからしっかり読み取り、そしてよく考えて、自分の意見を表明できるようになる」ことが大切であり、これが本校の目指すグローバルリーダーの土台であると話しました。海外を経験した生徒はやがて、海外経験を積むことや語学力をつけるだけでなく、自分の話す内容自体が大事であることに気づきます。「もっといろいろなことがわかるようになって、話の中身を充実させたい」と感じ、本気のモチベーションが生まれるのです。幅広い教養や国内外への深い理解を得るためにも、日々の授業にこのように主体的に取り組んでほしいと思っています。3学期も頑張りましょう。

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