YouTube での著作権
著作権とは、コピー(複製)する権利と考えることができます。著作権法では、YouTube 動画などのオリジナルの作品を作成すると、通常は作成者が自動的にその作品の著作権を所有することになります。著作権者は、コンテンツを使用および配布する法的権利を有し、他のユーザーがコンテンツを使用および配布できるかどうかを決定する権利も持ちます。
著作権保護の対象となるには、作品に創作性があり、かつ作品が物理的媒体に記録されている必要があります。アイデア、事実、プロセスなどの無形物は著作権の対象ではありません。
Copyright Permissions - Copyright on YouTube
著作権で保護されたコンテンツを安全に使用するためのオプション
- 著作権の例外に該当する方法(フェアユース、フェア ディーリング、パブリック ドメインなど)でコンテンツを使用する
- 他者のコンテンツの使用許可を得る
- クリエイティブ・コモンズ ライセンスの条件に従ってコンテンツを使用する
- 音楽の場合: YouTube オーディオ ライブラリまたはクリエイター ミュージックから入手する
上記のいずれの方法でも、YouTube での著作権の問題(著作権侵害の警告や Content ID の申し立てなど)を回避できるとは限りません。判断がつかない場合は、アップロードする前に法律の専門家に相談することをおすすめします。
知っておくべき著作権の概念
フェアユース
米国では、特定の目的に限り、著作権者の許可なく著作権で保護されたコンテンツを使用することが、フェアユースとして法的に認められています。一般的な例としては、解説、批評、研究、教育、ニュース報道での使用が挙げられます。著作権者の許可なく著作権で保護されたコンテンツを使用できるかどうかのルールは、国や地域によって異なります。詳しくは、YouTube でのフェアユースに関する記事をご覧ください。
パブリック ドメイン
パブリック ドメインとは、著作権の期限が切れたか、著作権保護の対象とならなかったため、著作権で保護されていないコンテンツを指します。たとえば、米国連邦政府機関によって作成された著作物は自動的にパブリック ドメインになります。
著作権の保護期間は国や地域によって異なりますが、一般的には著作者の死後 50 〜 70 年です。その後、コンテンツはパブリック ドメインとなり、誰でも自由に利用できる状態となります。
二次的著作物
二次的著作物には、ファン フィクション、翻訳、スピンオフ、翻案など、他者の既存のコンテンツをもとに創作された類似の作品が含まれます。既存のコンテンツの著作権者は、二次的著作物を含め、自分の作品の使用方法を管理する法的権利を有します。具体的なルールは国や地域によって異なる場合があります。
よくある質問
著作権の対象となるコンテンツの一般的な種類には、次のようなものがあります(すべてを網羅しているわけではありません)。
- 音声と映像の作品(テレビ番組、映画、オンライン動画など)
- サウンド レコーディング(歌やその他の楽曲など)
- 執筆された作品(記事、書籍、楽譜など)
- 視覚的作品(絵画、ポスター、広告など)
- 演劇作品(劇、ミュージカルなど)
- ビデオゲーム
- コンピュータ ソフトウェア
いいえ。法律により、YouTube が著作権侵害の異議申し立てに関与することはできません。
著作権法を遵守するために YouTube が果たす役割は、有効な著作権侵害による削除通知が提出された場合にコンテンツを削除することです。その後、アップロードしたユーザーが有効な異議申し立て通知を提出した場合、YouTube はその通知を削除を依頼したユーザー(申立人)に転送する必要があります。それ以後は、裁判を起こすなど、アップロードしたユーザーと申立人同士で問題に対処することになります。AI によって生成された作品の著作権は、複雑で変わり続ける法律の領域であり、国や地域によって異なるアプローチが取られています。一般的に、著作権は人間の創作物を保護します。
YouTube では、AI によって作成されたと思われるコンテンツに対して著作権侵害による削除通知が提出された場合、詳細情報の提供を求めるか、著作権の問題として削除リクエストを処理できないことがあります。
YouTube にアップロードする前に、作品がパブリック ドメインに該当するかを確認することは最終的にクリエイターご自身の責任となります。ただし、パブリック ドメインとなっている作品の公式な一覧は存在しないため、パブリック ドメインのステータスを確認するのは難しい場合があります。このため、以下のようなオンライン リソースが多数用意されています。
ただし、これらのガイドを提供している団体、および YouTube は、リンク先の全作品が著作権の保護を受けていないことを保証しているわけではありませんので、ご注意ください。また、上記のリソースはパブリック ドメインについての理解を助ける目的でのみ紹介しており、YouTube が承認や支持をしているわけではありません。世界知的所有権機関(WIPO)のウェブサイトには各国の知的財産・著作権事務所のリストがあり、お住いの地域の著作権法について確認できます。
欧州連合については、欧州委員会の公式ウェブサイト Your Europe に、各加盟国または地域での著作権に関する情報が記載されています。
上記のサイトは著作権についての理解を助ける目的でのみ紹介しており、YouTube が承認や支持をしているわけではありません。