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救急・応急手当

熱中症とその予防

熱中症は、高温環境下で、体の体温調節が保たれなくなり、体の中の水分や塩分のバランスが崩れることにより様々な症状を引き起こすことを言います。
熱中症で大事なことは、「予防」と「対処方法」です。

予防

熱中症のほとんどが予防をすることで防ぐことができます。
急に暑くなる日や、熱帯夜(夜間の最低気温が25度以上の日)の翌日は特に注意しましょう。
例年、梅雨入りくらいから出始め、7〜9月ごろまで多く見られます。
特に、熱中症になりやすい高齢者や乳児・小児は室内でも十分な注意が必要です。
短時間であっても、乳幼児を車内に乗せたまま車を離れることは、絶対にやめましょう。

熱中症対策

  • 水分をこまめにとる(スポーツドリンクや水。ビールは、利尿作用で体の水分を必要以上に排泄してしまいます)。
  • 運動を行う場合は、運動開始の2時間前にコップ1〜2杯を目安に水分をとり、運動開始後は15〜20分ごとに100ml程度を目安に水分補給をする。
  • 適度な休憩をする。
  • 帽子や日傘、日影を利用する。
  • 室内では、空調をうまく利用し、窓等には直射日光を防ぐカーテンやブラインドなどをつけて風通しを良くする。
  • 食事や睡眠をしっかりとり体調を整える。

また、熱帯夜の日などは就寝前にコップ1〜2杯の水分をとるようにし、枕元にも水分をおきましょう。
特に高齢者は、就寝中も熱中症をおこしやすいので水分補給とあわせて、入浴はぬるめで短時間にとどめるようにしてください。

症状と対処方法

熱中症の症状は様々ですが、典型的な症状として次の3つがあります。

症状1

  • めまいや立ちくらみ
  • たくさんの汗
  • 筋肉がつったり、痛みがでたりする

作業や運動はすぐにやめ、涼しいところで衣服をゆるめて休みます。
スポーツドリンクや食塩水(0.1〜0.2%程度)をゆっくり飲ませる。
落ち着いたら病院へ。

症状2

  • がんがん。ずきずきする頭痛
  • とにかくだるい
  • 気持ちが悪い、または吐いた
  • ボーッとしている

作業や運動はすぐにやめ、涼しいところで衣服をゆるめて足を高くして休みます。
水分が自分でとれないようであれば、すぐに病院へ。
意識がはっきりしている場合をのぞき、水分を無理に飲ませてはいけません。

症状3

  • 皮膚が乾燥している
  • 全身または部分的に痙攣をおこしている
  • 自力で歩けない、真っ直ぐに歩いたり、立っていられない
  • 会話が成立しない
  • 意識がない、ぐったりしている
  • 体全体がとにかく熱い

作業や運動はすぐにやめ、涼しいところで衣服をゆるめて、氷嚢などで、左右の足の付け根や脇の下、首筋を冷やします。
濡れタオルを当てて、うちわや扇風機で風をあてて冷やすことも有効です。
ただちに119番し、救急車を呼びましょう。
救急車が到着するまで応急手当をして待ちます。

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