日時 :2019年10月18日(金)
会場 :早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館2階04・05会議室
(東京都新宿区大久保3-4-1)
交通 :東京メトロ副都心線「西早稲田駅」直結、JRおよび西武新宿線「高田馬場駅」徒歩15分
共催 :早稲田大学理工学術院
精製部会長 矢治信俊[出光興産(株)]
経済産業省 資源エネルギー庁資源・燃料部石油精製備蓄課 中 紘一 氏
東京理科大学 経営学研究科 橘川武郎 氏1970年代のオイルショック以来の「脱石油」のスローガンが後景に退いたかと思ったら、「脱炭素」が叫ばれるようになり、石油産業の未来は見通せない。日本において石油産業は、本当に成熟産業・衰退産業なのか。冷静に現実を直視すると、それとは異なる未来像が見えてくる。
(一財)石油エネルギー技術センター ペトロリオミクス研究室 中村 勉 氏ペトロリオミクスとは原油や重質油の組成を分子レベルで解明し石油精製プロセスでの反応や挙動を解析・予測する方法論である。本技術が石油精製プロセスの解析に活用できることが実証され始めており、ペトロリオミクスが明らかにする分子情報とデジタル技術を複合的に活用することなど画期的な成果をもたらす期待感も高まってきている。本講演では技術開発の現状と今後の展望を報告する。
(株)ウエイブエンジニアリング 業務統括部 西 洋一 氏ボトムレスリファイナリーを目指しての技術開発や製油所の改造が進む中で、小規模な投資でフレキシブルなアップグレーディングを可能にするSDA(溶剤脱礫)が注目されている。近年大きく成長しているKBRのROSEプロセスに関して、概要と活用事例を紹介する。
日本CCS調査(株) 地質調査部 渡部克哉 氏日本初の一貫したCCSシステムの実証を目的として、2016年4月より北海道苫小牧市沖の海底下でCO2地中貯留が開始された。本試験は、科学的データを蓄積しながら技術の検証も進んでおり、CO2累積圧入量30万トンを目指して安全に進められている。これまで圧入による微小振動は検出されず、2018年9月北海道胆振東部地震による貯留層の異常もなかった。これまでに得られた知見と現況を報告する。
日本ハネウェル(株) アドバンスト ソリューションズ 大加茂梅太郎 氏1994年に発足したASM(Abnormal Situation Management)コンソーシアムの取組みと IOW(Integrated Operating Window)(運転管理における積極保全)の考え、Global企業による実践事例を紹介する。更に、その発展形としてハネウェルが開発した腐食予測ソフトをオンラインで取り込んだ運転管理事例を紹介する。
三菱重工業(株) パワードメイン パワー&エネルギーソリューションビジネス企画室 榎本智之 氏AI技術を活用することで、過去の実績データをもとに将来の事象を高精度に予測する事例が増えてきた。弊社内でもエネルギーデマンドの予測、設備異常検知等様々な分野での適応が進んでいる。これら経験を踏まえ、複数要素の組み合わせの中から最適解を見出すことが難しいプラントオペレーション分野へAI技術を活用した予測+最適化を適応した事例を紹介する。
プロセス分科会委員長 土屋 剛[日揮(株)]
公益社団法人 石油学会 精製講演会係
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-8-4
TEL:03-6206-4301, FAX:03-6206-4302