2022年10月、さらなる研究拠点強化、外部資金獲得、産官学連携による研究力向上を目指し、産官学連携・研究支援に特化したウェブサイト『名城大学 産官学連携・研究支援サイト:MRCS(Meijo University Research Collaboration between Industry, Government and Academia, & Research Support )』を新たに立ち上げました。学術研究支援センターのサポートのもと、名城大学の高度な研究力を社会に還元していきます。
「共同研究には興味があるけれど大学には相談しにくい」「中小企業だから相手にしてもらえないのではないか」とお考えではないでしょうか。そんなしりごみはまったく無用です。
他社との差別化や競争力強化のために、名城大学の研究室は企業の力になりたいと心から願っています。産官学連携は、画期的な製品を開発して新事業化へ導くだけでなく、大学との交流によって優れた人材が育つ、最先端のノウハウが蓄積する、製品性能を裏付ける実証データを得られるなど、さまざまなメリットがあり、その相乗的な効果は計り知れません。少額・短期間の研究も可能です。名城大学の研究室と一緒に企業の技術力と可能性を伸ばしてみませんか。
大学研究室が産業界の力になります。
一口に研究支援と言ってもさまざまな方法があります。前述の産官学連携はもとより、科研費や受託性大型プロジェクトをはじめとする競争的資金の獲得に関する支援や、知的財産の活用や特許出願、研究成果の発信、研究シーズ発掘、各研究センター運営、研究費執行、研究倫理・コンプライアンス教育など、教員や学内研究者をサポートする業務は多岐にわたります。名城大学では学術研究支援センターがその役割を担っています。
小高猛司
名城大学は 10 学部を擁する総合大学であり、およそ 500 名の専任教員が在籍しています。本学の教員全員が、学生の教育に日々従事しているとともに、それぞれ個性的なアプローチで学理を追求し続ける研究者の顔も持っています。本サイトの大きなミッションの一つは、本学で行われている数多くの研究の情報発信と位置づけています。本学の研究の柱となっている研究センターの紹介はもとより、研究者それぞれの研究成果を幅広く発信することにより、産業界などの社会との接点を生み出していきたいと考えています。その一つのツールとして、本サイトではスタートアップ時の目玉企画として、科研費成果報告のラインアップを充実させました。科研費は、研究分野、年齢、所属を問わず、全ての研究者に門戸が開かれている我が国を代表とする競争的な基幹研究費であり、本学においても獲得に力を入れています。最初は、本学の研究者の科研費研究のごく一部の紹介から始めますが、是非、産業界のみなさまをはじめとして、広くご興味を持っていただければ幸いです。科研費成果報告は本サイトの研究情報発信のごく一例でありますが、本サイトを通して、本学の研究成果の社会での活用が促進されることを期待しています。なお、本学の研究者は全員 researchmap にて情報公開を行っていますので、本サイトとともにご活用下さい。
最後になりましたが、本学の研究者におかれましては、本サイトをこれから一緒に創りあげていただくのにあたり、積極的にご活用いただきながら、ご協力よろしくお願いいたします
2022年10月
小高猛司 (理工学部・教授)
学術研究支援センターには、29名(2025年4月現在)のスタッフが在籍しており、日々、様々な業務を行っています。そのなかから、2021年度に本学に新設されたURA(University Research Administrator)についてご紹介します。
URA(University Research Administrator)とは
大学などの研究組織において、研究者および事務職員とともに、研究資源の導入促進、研究活動の企画・マネジメント、研究成果の活用促進を行い、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化を支える業務に従事する人材のことです。近年、文部科学省の「研究大学強化促進事業」等で、その育成・確保が全国的に進められてきています。
研究を行うために必要な研究資金の獲得に向けた支援である「プレアワード業務」、研究費を獲得したあとに関わる研究支援である「ポストアワード業務」が主な業務と言われていますが、これ以外にも、産官学連携・国際連携・知財活用・研究広報など、研究を多面的に支援する「関連専門業務」など、昨今ますますURAの役割の重要性が増しています。本学では、8名のURA(2025年4月現在)が在籍しており、さまざまなバックグラウンドを持ったURAが、研究者をサポートしています。
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