なんだか、ちょっと違う... ヒーローじゃないヒーローばかりの 日本のヒーローエンタメ。 なんで、変なのかを、ちょっとつぶやいてみました。
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沼田やすひろ @numatayasuhiro

ちょっと「ヒーロー」論を...。 ガッチャマン、キャプテンハーロック、 とある遊技機メーカーがコミックスで リメイクしている「ウルトラマン」...と 立て続けに「ヒーロー」表現を間違えている作品を観て、 ちょっと論じておきたくなりました。

2013年09月08日 22:11:19
沼田やすひろ @numatayasuhiro

「ヒーロー」ってなんでしょう? いろいろな定義がありますが、 共通するのは 「(視聴者の感情移入のできる)行動原理に基づいて 不可能なことを成し遂げる」ことができる者です。 話題の半沢直樹もヒーローですね!

2013年09月08日 22:12:01
沼田やすひろ @numatayasuhiro

ヒーローは、たとえ、それが意図と反した結果をもたらしても 自分の行動がどのような結果をもたらすかを しっかり意識して動きます。 そうでなくては視聴者は感情移入できないのです。

2013年09月08日 22:12:16
沼田やすひろ @numatayasuhiro

北米ではベトナム戦争の影響を受けた マーブルコミックスの動きで、 「正義と悪」の基準が揺らぐ 悩めるダークヒーローたちが生まれ、 DCの能天気だったバットマンやスーパーマンも ダークヒーロー化していきます。

2013年09月08日 22:12:50
沼田やすひろ @numatayasuhiro

ただ、この基準の揺らぎは 「自分が正義として行動しても、周囲は悪だと評価する」という もので、 必ず、ヒーロー自身の行動原理は一貫しています。

2013年09月08日 22:13:04
沼田やすひろ @numatayasuhiro

最近の北米のヒーロー物。 クリストファー・ノーラン監督や ザック・スナイダー監督は 「周囲が悪だと評価しても、俺は正義!」という しっかりした行動原理を描くので格好いいのです。

2013年09月08日 22:13:20
沼田やすひろ @numatayasuhiro

これにあこがれた日本の映像作家は 新しいヒーロー像と言いながら、 「善悪がわからない」や 「やる気がない」 「やってることが狂気」など行動原理が定まっていない アンチヒーローを作り出したがります。 アンチ(非)ヒーローは、ヒーローではありません。

2013年09月08日 22:13:35
沼田やすひろ @numatayasuhiro

最近の日本のヒーロー物映像作家たちの一部は 非ヒーローを設定して、 表現手法だけ、ノーラン監督を意識する... 「ノーラン病」とても呼びましょうか。

2013年09月08日 22:13:57
沼田やすひろ @numatayasuhiro

しかし、彼らがノーラン監督と 大きく違うのは、 シナリオは延々と 善悪の基準の定義や、 やる気がないので世間話や、 自己矛盾した会話を続けるばかりで、 アクションがほとんどありません。 そう、アクションがないので行動原理を見せられないのです。

2013年09月08日 22:14:16
沼田やすひろ @numatayasuhiro

もう、格好つけるのはやめて、 しっかりヒーロー作品の本質を学んで、 行動原理のあるヒーローを打ち出すべきです。

2013年09月08日 22:14:28
まとめたひと
沼田やすひろ @numatayasuhiro

脚本家 & シナリオ・アナリスト TVアニメ「SDガンダムフォース」他 現在、進行中企画アリ 各種セミナー講師 VIPO 「シナリオアナリスト養成セミナー」 著書: 『「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方』 『「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方』キネマ旬報社 『超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方』講談社((注記)決して超簡単ではありませんが「作劇」の教科書の中では一番わかりやすいと思います。売れる・・・というよりも良いストーリーとキャラクターの作

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