日本人の約3〜4割が何らかの不眠症状を抱えており、不眠症 は身近な病気のひとつです。

不眠症状を改善する睡眠薬 には様々な種類があり、効果を得るには自分の不眠タイプに合ったものを選ぶ必要があります。

本記事では、どれがいいのか悩んでいる方に向けて、睡眠薬の強さをランキング形式でご紹介します。

不眠のタイプ別や価格、作用時間も紹介しますので、自分にピッタリの睡眠薬を探しましょう。

【最新】睡眠薬の最強ランキング

睡眠薬の種類は様々で入眠速度や持続時間、作用メカニズムなどが異なります。

今回は総合的な強さを基準に、1〜6位までをランキングにまとめてみました。

⇒睡眠薬の作用の種類

それぞれの効果や睡眠薬の分類、成分、効果時間について詳しく解説していきます。

自分に合う睡眠薬を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1位:デエビゴ

デエビゴはオレキシン受容体拮抗薬に分類される新しい睡眠薬です。

有効成分のレンボレキサントは、脳の覚醒を促進するオレキシンの働きをブロックして自然な睡眠へ導きます。

他の睡眠薬と比べて作用時間が長く、服用してから47〜50時間は効果が持続します。

また、依存性や副作用が低く病院でも処方されている睡眠薬のひとつです。

2位:ルネスタ

ルネスタは非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬で、有効成分はエスゾピクロンです。

脳の神経活動を抑えるGABAの働きを増強して、不安や緊張を緩和して自然な眠りを促します。

作用時間は5〜6時間ほどのため、翌日まで眠気が残りにくくスッキリと目覚めることが可能です。

筋弛緩作用が弱く、ふらつきや転倒のリスクが低いのも特徴です。

3位:ハルシオン

ハルシオンはベンゾジアゼピン系に分類されている睡眠薬です。

有効成分トリアゾラムが脳の興奮を抑えるGABAの働きを促し、筋肉の緊張や不安感をほぐしてリラックスさせる効果があるため、自然な入眠を促進しながら、高い催眠・抗不安効果を発揮します。

効果の作用時間は2〜4時間と短いですが、効果が強く依存性が高いため、服用には注意が必要です。

またハルシオンは向精神薬に分類されるため、購入には医師の診察を受けて処方箋をもらう必要があります。

市販はされておらず、個人輸入や通販サイトでも取り扱っていないため、必要な場合は医療機関で相談してみましょう。

4位:マイスリー

マイスリーは非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬であり、有効成分はゾルピデムです。

脳の興奮を鎮めるGABAの作用を増強して、鎮静・睡眠作用を発揮します。

入眠速度は約0.8時間と即効性に優れており、寝つきが悪い方におすすめの睡眠薬です。

ただし、作用時間は2時間ほどのため、途中で目が覚めてしまう方や早朝に目が覚めて再入眠できない方は効果を感じられない場合があります。

マイスリーもハルシオンと同様、向精神薬に分類されるため、市販はされていません。

個人輸入や通販サイトでも取り扱っていないため、必要な場合は医療機関を受診し、処方箋をもらうことが必要です。

5位:ロゼレム

ロゼレムはメラトニン受容体作動薬と呼ばれる新しい睡眠薬です。

有効成分ラメルテオンは、体内のメラトニンに働きかけて体内時計を整え、本来の眠気を誘う作用があります。

依存性が少ない睡眠薬ですが、効果が緩やかであり効果を実感するには継続して服用する必要があります。

また、他の睡眠薬よりも入眠速度・作用時間が短いため、安全性が高く初期の不眠の方におすすめです。

6位:ベルソムラ

ベルソムラはデエビゴと同じオレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬です。

有効成分のスボレキサントは、脳の覚醒を維持するオレキシンの働きを抑制して、脳を睡眠状態へ導きます。

作用時間は10時間と長く、翌日の朝までしっかりと寝ることができます。

そのため、夜中に何度も目が覚める方におすすめです。

またベルソムラにはジェネリック医薬品がなく、同じ成分の薬はベルソムラ以外にありません。

睡眠タイプ別のおすすめランキング

睡眠障害のタイプは1つではなく、タイプによって効果的な睡眠薬が異なります。

それぞれのタイプによって症状が異なるため、自分に合った睡眠薬を選ぶことが大切です。
タイプ別におすすめの睡眠薬をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

なかなか寝付けない人

なかなか寝付けない人

寝床に入って30分〜1時間以上たっても寝付けない入眠障害の方には、服用後、短時間で効果を発揮する
即効性に優れた睡眠薬がおすすめです。

入眠障害の方におすすめの睡眠薬を紹介しますので、服用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

夜中に目が覚めてしまう人

なかなか寝付けない人
夜間に繰り返し目が覚めてしまう方には、短時間型タイプがおすすめです。

作用時間が10時間以内と比較的短く、朝までには効果が消失するため、翌日の眠気やだるさが軽減されます。

ルナエイトやベルソムラ、エスゾピックなどが代表的で、自分の生活スタイルに合わせて服用を検討するとよいでしょう。

早朝に起きて寝付けない人

早朝に目が覚めて、その後の入眠が難しい方には、中時間型や長時間型タイプがおすすめです。

作用時間が6〜10時間以上のタイプであれば、途中で効果が切れることなく、朝まで安定した睡眠が得られます。

中時間型・長時間型の睡眠薬には、ベルソムラやデエビゴ、リスミーがあり、ライフスタイルや起床時間に応じて服用を検討するとよいでしょう。

作用時間別の一覧表

睡眠薬は半減期(効果の持続時間)によって分けられています。
作用時間別に一覧を作成しましたので、ご自身の症状に応じてご参考いただければと思います。

時間別の表

コスパ最強!最安値ランキング

どんなに効果が高くても費用が高ければ継続して使用することができません。

そのため、毎日、睡眠薬を服用する方には、効果だけでなくコストパフォーマンスも重要なポイントです。

当サイトの販売価格から、睡眠薬や睡眠改善薬を1日あたりの価格で比較し、ランキング形式にまとめてみました。

費用を抑えて不眠を改善したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

睡眠薬の種類

睡眠薬は以下の4つの種類に分類されており、それぞれに異なる特徴があります。

作用時間や副作用の現れ方、依存性の有無などが異なるため、不眠のタイプやライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

ベンゾジアゼピン系

ベンゾジアゼピン系は、神経伝達物質であるGABAの働きを高め、脳の過剰な活動を抑えて入眠をサポートします。

即効性に優れており、入眠困難や中途覚醒に効果的ですが、強力な催眠作用や筋弛緩作用を持つため、依存性や副作用のリスクが高い傾向にあります。

ハルシオンは医療機関でのみ入手可能ですが、作用が類似した短時間型のリスミーであれば、通販でも購入可能です。

非ベンゾジアゼピン系

非ベンゾジアゼピン系は、ベンゾジアゼピン系と同じくGABAの働きを高め、自然な眠りへと導きます。

従来の睡眠薬に比べて副作用や依存性が少なく、ふらつきや転倒などが起こりにくいため、高齢者でも使いやすいです。

ただし、体質やその日の体調によっては、翌日まで眠気が残ることがあります。

代表的な商品として、ルネスタのジェネリック医薬品であるルナエイトがあります。

オレキシン受容体拮抗薬

オレキシン受容体拮抗薬は、覚醒を維持するオレキシンの働きを遮断し、穏やかな眠気を促します。

従来の睡眠薬と比べて依存する可能性が極めて低く、長期的な使用でも耐性が生じにくいです。
睡眠時間の延長に伴いレム睡眠が増え、精神状態によっては悪夢を見る頻度が高くなる場合があります。

持続時間が長いため、入眠障害だけでなく中途覚醒、早朝覚醒に悩む方にも向いています。

代表的な商品としては、デエビゴがあります。

メラトニン受容体作動薬

メラトニン受容体作動薬は、睡眠に深くかかわるメラトニンに作用し、睡眠と覚醒のリズムを整えることで自然な眠りを促します。

オレキシン受容体拮抗薬と同様、依存性が非常に少なく、長期的な使用も可能です。
また、筋弛緩作用を持たないため、転倒やふらつきといった副作用は少ない傾向にあります。

穏やかな作用で体内リズムを調整しながら不眠を改善していくため、効果を実感するまでに数日〜数週間かかることがあります。

代表的な商品としては、ロゼレムがあります。

市販の薬との違いは?

市販されている製品は睡眠改善薬と呼ばれ、睡眠薬とは異なり、一時的な睡眠リズムの乱れや軽度の不眠に有効です。

睡眠改善薬の多くには、有効成分としてジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれています。
もともとアレルギー治療に使われる抗ヒスタミン薬ですが、眠気を催す副作用があることから、睡眠改善薬としても使用されています。

一方、睡眠薬には様々な種類があり、有効成分や作用メカニズム、持続時間などが異なるため、不眠のタイプに応じて処方されます。
また、入手方法にも違いがあり、睡眠薬はクリニックなどでの処方が必要ですが、市販薬は薬局や通販で手軽に購入が可能です。

市販薬で強い睡眠改善薬は?

市販薬に含まれる成分は限られており、比較データや臨床論文も少ないため、効果の強さを比較するのは困難です。

そのため、通販サイトの売れ筋ランキングをチェックする、または薬剤師や登録販売者に相談すると、自分に適した商品を選びやすくなります。

有名な市販薬をいくつかご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。

食事の影響を受けない睡眠薬は?

睡眠薬のほとんどは食事の影響を受けやすくなっています。
そのため、食事や服用のタイミングに注意しなければいけません。

特に脂質の多い食事をとった直後は、有効成分の吸収が妨げられ、入眠が遅れるおそれがあります。

そのため、就寝前の空腹時に服用することが望ましく、食事から2〜3時間程度空けるのが理想的です。

睡眠薬とアルコールの関係

睡眠薬とアルコールの併用は避けてください。

どちらも中枢神経を抑制する作用を持つため、注意力や集中力、反射機能が著しく低下するおそれがあります。

また、重大な副作用として呼吸抑制や意識障害が現れるリスクもあり、非常に危険です。

睡眠薬を安全に使うためにも、服用中の飲酒は控えましょう。

正しい服用方法や注意点については、下記のコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

自分にピッタリの睡眠薬を探そう

睡眠薬は効果の強弱で選ぶのではなく、自分の体質や不眠の症状に合わせて選ぶことがポイントです。

個人によって不眠のタイプは様々で、症状に効果的な睡眠薬が異なります。

また、効果が強い、人気がある睡眠薬であっても体質に合わない場合は、効果を実感できなかったり副作用が現れたりする可能性があります。

今回はランキング形式で様々な睡眠薬を紹介しましたので、自分に合った睡眠薬を探して不眠を改善しましょう。