育毛剤と発毛剤の違いは?自分の症状に合ったおすすめ商品も紹介
薄毛・AGA対策には主に育毛剤や発毛剤が使用されます。
この記事ではそれぞれの作用や効果の違い、よくある質問などについてご紹介します。
育毛剤と発毛剤の違いとは
| 育毛剤 | 発毛剤 | |
|---|---|---|
| 薬機法分類 | 医薬部外品 | 医薬品 |
| 効果 | 脱毛抑制効果 | 発毛効果 |
| 効果が現われるまで | 3ヶ月以上 | 6ヶ月以上 |
| 副作用 | かゆみやかぶれ 性欲減退やED |
血圧低下や動悸 心疾患や肝機能障害 |
| おすすめの人 | 毛量はあるが将来的な薄毛が心配 | 明らかに地肌が透けて見える |
育毛剤と発毛剤は、どちらも薄毛対策として市販されていますが、その効果や用途には明確な違いがあります。
育毛剤は、今ある髪を健やかに育てることを目的とした医薬部外品で、頭皮の環境を整える働きがあります。
対して発毛剤は、髪を新しく生やす効果が認められた医薬品であり、使用目的や作用も大きく異なります。
男性型脱毛症(AGA)の場合、商品を選び間違えると、症状が十分に改善されないこともあります。
自身の薄毛の状態にあった商品を選ぶために、まずはそれぞれの違いをしっかりと確認しておきましょう。
薬機法の違い(医薬品と医薬部外品)
発毛剤と育毛剤の大きな違いは、薬機法上の分類にあります。
発毛剤は厚生労働省から治療効果が認められた医薬品であり、実際に毛を生やす効果が期待される成分、主にミノキシジルなどが配合されています。
薄毛や抜け毛が進行している男性型脱毛症の方に対して、発毛を目的とした治療薬として使われているのです。
一方、育毛剤のほとんどは医薬部外品に分類され、頭皮のかゆみや乾燥などを防ぎ、髪が育ちやすい環境を整えるために使用されます。
直接的な発毛を促す効果はありませんが、予防や現状維持には有効です。
このように、両者は目的も作用も異なるため、自身の頭皮状態や症状に合わせて選択してください。
効果の違い
育毛剤と発毛剤は、どちらも薄毛対策に使われますが、その効果の範囲や作用の強さに明確な違いがあります。
以下にそれぞれの特徴を整理します。
育毛剤の効果
・髪の成長をサポートする
今ある髪を太く長く育成するために、頭皮環境を整え、抜け毛を予防する働きがあります。
・直接的な発毛効果はない
あくまで育毛目的であり、毛の再生ではなく現状維持や予防が中心となります。
発毛剤の効果
・髪を新しく生やす
ミノキシジルなどの成分が毛母細胞を活性化させ、新しい髪の発毛を促します。
特に男性型脱毛症においては、進行した薄毛に対して直接的な発毛効果が期待されます。
・医薬品として治療効果が認められている
発毛剤は医薬品に分類されており、症状改善を目的とした使用が前提です。
目的に応じて、正しい選択を行うことが薄毛改善への第一歩です。
それぞれの効果が現われるまで
育毛剤と発毛剤では、効果が現われるまでの期間にも違いがあります。
育毛剤は、頭皮環境を整えたり抜け毛を防いだりする作用があるため、比較的早い段階で使用感や髪のハリ・コシに変化を感じる方が多いとされています。
しかし、明確な変化が出るまでには、通常3ヶ月以上は継続が必要で、頭皮の状態や体質によっては、さらに時間がかかるケースもあります。
一方で発毛剤、特に有効成分ミノキシジルは、毛包の再生に働きかけて髪を生やすため、より長い時間が必要です。
そのため多くの方が効果を実感するまでには、少なくとも6ヶ月は使い続ける必要があるとされています。
いずれの製品も即効性はないため、継続使用が良い結果につながる重要なポイントです。
副作用の違い
育毛剤と発毛剤では、副作用にも違いがあります。
以下に代表的な症状を紹介します。
育毛剤の副作用
・かゆみやかぶれ
頭皮に合わない成分が含まれていると、かゆみや赤み、ふけなどの症状が出ることがあります。
・性欲減退やED
病院で処方される育毛剤(フィナステリドやデュタステリド)では、男性機能に関わる副作用の報告もあります。
発毛剤の副作用
・血圧低下や動悸
ミノキシジルによって血管が拡張し、まれにふらつきや動悸が生じる可能性があります。
・心疾患や肝機能障害
まれに重大な副作用として、血管拡張作用による心疾患や、肝臓で代謝する成分による肝機能障害が報告されています。
いずれの場合も、異常を感じた際はすぐに医師へ相談してください。
自己判断で使用を続けるのは避けましょう。
育毛剤と発毛剤は同時に使用できる?
育毛剤と発毛剤は、基本的に併用可能です。
それぞれ作用機序が異なり、発毛剤は毛を生やす効果、育毛剤は頭皮環境の改善と維持に役立つため、組み合わせることで相乗効果も期待できます。
正しい方法での併用は医学的にも推奨されており、AGA治療ガイドラインでもその有効性が承認されています。
ただし、有効成分の重複や相性によっては副作用が現れるリスクもあるため、使用前には成分表示をよく確認してください。
参考サイト:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
養毛剤との違い
養毛剤は、現在の髪を健康に保ち、抜け毛を防ぐことを目的とした化粧品です。
頭皮を清潔に保ち、環境を整えることで髪の健康を維持しますが、効果は穏やかで即効性は期待できません。
一方、育毛剤は医薬部外品に分類され、血行促進や毛根への刺激によって、より積極的に髪の成長を促す作用があります。
目的や作用が異なるため、自分の悩みに合った製品を選ぶ必要があります。
どっちを選べばいい?頭皮状態に合わせた選び方
育毛剤と発毛剤は、それぞれの目的や作用が異なるため、安易に選ぶと期待した結果が得られない場合があります。
選ぶ際には、自分の頭皮の状態がどのような段階にあるのか、また最終的に髪をどうしたいのかを基準に考えることが重要です。
進行を止めたいのか、新たに毛を生やしたいのかといった目的によって、適切なアイテムは変わってきます。
選択を間違えると時間やコストを無駄にすることもあるため、慎重に選びましょう。
次に紹介する内容を参考に、自分に合った対策を見つけてください。
育毛剤がおすすめな人
以下のような方には、育毛剤の使用がおすすめです。
- 抜け毛が増えてきたと感じる
初期の脱毛症状には、育毛剤で頭皮環境を整えることが効果的です。 - 髪が細くなり、コシやツヤが失われてきた
血行不良や栄養不足による毛の弱りには、育毛成分が有効に働きます。 - 毛量はあるが、将来的な薄毛が心配
予防目的のケアとして、育毛剤が活用されており、薄毛の進行を遅延させる効果が期待できます。
育毛剤がおすすめの人の症例写真
育毛剤1育毛剤2
引用:駅前AGAクリニック 症例写真
実際、AGAが進行し発毛剤を使用する前に、育毛剤で予防していた例も多数報告されています。
ただし、明らかに薄毛の症状が進んでいる場合は、発毛剤への切り替えをおすすめします。
人気の育毛剤
当サイトでは、AGA(男性型脱毛症)の治療に特化した育毛剤として、フィナステリドやデュタステリドを主成分とする複数の商品を取り扱っています。
| フィナエイト フィナエイト |
フィンペシア フィンペシア |
デュタエイト デュタエイト |
デュタス デュタス |
成分 | フィナステリド/1mg 亜鉛/1mg |
フィナステリド/1mg | デュタステリド/0.5mg 亜鉛/1mg |
デュタステリド/0.5mg |
|---|---|---|---|---|
| 服用タイプ | 内服薬 | 内服薬 | 内服薬 | 内服薬 |
| 販売価格 | 120錠 3,500円 | 30錠 1,520円〜 | 120錠 4,500円 | 30錠 3,600円〜 |
| 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ |
前頭部・頭頂部に効果が期待されるフィナエイトや、頭皮全体に作用するデュタエイトなど、成分によって作用する部位や効果の強さが異なるため、症状に応じた選択が重要です。
これらはすべてAGA治療専用の医薬品であるため、AGA以外の薄毛症状には効果が期待できない点には注意が必要です。
なお、当サイトで紹介している製品は市販の育毛剤とは異なり、より高い効果を実感しやすい作用や濃度の有効成分となっています。
発毛剤がおすすめの人
発毛剤は薄毛が進行しており、明らかに髪の量が減っている方におすすめです。
以下に該当する方は、育毛剤ではなく発毛剤の使用を検討してください。
- 明らかに地肌が透けて見える
ミノキシジルなどの有効成分で、発毛を直接活性化させる必要があります。 - AGAの進行が見られる
前頭部や頭頂部が薄くなっており、AGA特有の症状が進行している方は、早めの対策が効果的です。 - 育毛剤で効果が見られなかった
現状維持にとどまらず、毛を生やしたい方には発毛剤が向いています。
発毛剤がおすすめの人の症例写真
発毛剤1発毛剤2
引用:駅前AGAクリニック 症例写真
実際に進行度の高いAGAの方が、ミノキシジル6ヶ月以上続けて使用することで、頭頂部の密度改善や生え際の復活などを確認できあたケースも多数報告されています。
画像のように、使用前と数ヶ月後で大きな変化が出ることもあるため、重度の症状には発毛剤の使用が推奨されます。
人気の発毛剤
当サイトでは、AGAに特化した発毛剤として、外用薬と内服薬の両方を取り扱っています。
| フォリックスfr15ローション フォリックスfr15ローション |
ツゲイン ツゲイン |
ミノエイト ミノエイト |
ミノフィナ(ミノキシジル120錠+フィナステリド120錠) ミノフィナ(ミノキシジル120錠+フィナステリド120錠) |
成分 | ミノキシジル/15% | ミノキシジル/10%・5%・2% | ミノキシジル/2.5mg・5mg・10mg | ミノキシジル/2.5mg・5mg・10mg フィナステリド/1mg |
|---|---|---|---|---|
| 服用タイプ | 外用薬 | 外用薬 | 内服薬 | 内服薬 |
| 販売価格 | 1本/60ml 5,980円〜 | 1本/60ml 2,500円〜 | 120錠 2,520円〜 | 1セット(各120錠) 5,710円〜 |
| 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ |
外用薬にはフォリックスFR15やツゲインがあり、高濃度のミノキシジルを含むことで発毛効果が期待できる商品です。
また、ミノエイトやミノフィナなどの内服薬は、体内から成分が作用することでより力強い発毛への効果サポートします。
これらの製品は、いずれもAGA専用の治療薬であり、円形脱毛症など他の脱毛症には効果がない点にご注意ください。
また、市販されている発毛剤とは異なり、海外製品は濃度や成分構成が強化されており、高い実感力を求める方におすすめです。
育毛剤や発毛剤は市販で購入できる?
育毛剤や発毛剤は、ドラッグストアなどでも市販されていますが、購入できる製品には制限があります。
市販薬として代表的な発毛剤のリアップは、血行を促進する成分(ミノキシジル)が含まれており、一定の効果が期待できますが、濃度は5%までと限定されています。
また、フィナステリドやデュタステリドなど、AGAの根本治療に使用される医薬品は、クリニックでの処方や個人輸入でしか入手できません。
より高い効果を得たい場合は、医師の診察を受けたうえで処方してもらうか、個人輸入の利用がおすすめです。
事前に利用するサイトの信頼性や製品の安全性を確認しておき、症状や目的に応じた適切な購入方法を選んでください。
育毛剤と発毛剤以外の薄毛対策は?
育毛剤や発毛剤の使用以外にも、日常生活で対応できる薄毛対策があります。
以下のような方法を取り入れることで、頭皮環境を整えたり、髪の成長をサポートしたりすることが可能です。
■しかくシャンプーの見直し
洗いすぎやすすぎ残し、強すぎる洗浄力の製品は頭皮トラブルの原因に。
38〜40度のぬるま湯で優しく洗い、清潔な頭皮を保つことが大切です。
■しかく生活習慣の改善
バランスの良い食生活、適度な運動、十分な睡眠、禁煙・節酒を心がけましょう。
血行が促進され、髪の毛に必要な栄養が届きやすくなります。
■しかくストレスケア
適度なストレスは自律神経を乱し、頭皮の血流を低下させる原因に。
リラックスできる時間を日常的に取り入れることが対策につながります。
■しかくサプリメントの活用
亜鉛やビタミンB群などを含むサプリメントは、髪の成長を内側からサポートする補助的な役割を果たします。
これらの方法を継続することで、育毛剤や発毛剤の効果を高める土台を整えることが期待できます。
即効性はありませんが、コツコツと対策を積み重ねることが大切です。
まとめ
育毛剤と発毛剤は、目的と効果が異なる治療アイテムです。
育毛剤は頭皮環境を整え抜け毛を予防するためのものであり、発毛剤は有効成分により直接毛を生やす効果を期待できます。
薄毛の進行度合いや、髪の悩みの原因を正確に見極めることが、効果の高い対策への第一歩となります。
自分がどのような状態を目指すのかを明確にすることで、最適な選択が可能となるため、やみくもに商品を選ぶのではなく、症状や目的に合った治療法を選び、効率よく薄毛を改善しましょう。
継続的なケアと正しい知識が、将来的な薄毛リスクの軽減にもつながります。