セレクトショップ「ラムネ」オーナー森高 紗季さんにインタビュー
2025年03月03日
- キャッスルタウン
丸亀市に店舗を構えるセレクトショップ「ラムネ」の森高 紗季(もりたか さき)さん。香川県丸亀市生まれ、丸亀育ちの24歳の彼女は、「就職」を選択せず、「起業」を選択した。
なぜ起業を?どうして地元で?
彼女が行ってきた「選択」の背景、そして丸亀への想いについて話を聞いてみた。
本日はお時間いただきありがとうございます!まずは自己紹介をお願いします。
セレクトショップ「ラムネ」の森高紗季です。よろしくお願いします!
ラムネは2023年5月4日にオープンしました。お店としては、古着をセレクトしている服屋ですが、予約制のパーソナルカラー診断も行っています。
セレクトショップだけでなく、パーソナルカラー診断の実施もしているんですね。
そうですね。パーソナルカラー診断については、大学3年生の頃に休学し、大阪のスクールに半年間通い、資格を取得しました。
パーソナルカラー診断の資格を取得後は何か活動をしていたのですか。
はい。近しい友人や知り合いに向けて実際にパーソナルカラー診断を行いました。ただ実施していくにつれて、知り合い以外へ診断を行なっていくことに不安を覚えたり、本当にこれがやりたいことなのかと悩んだりして、一度パーソナルカラー診断の活動をストップしました。その後、YouTubeチャンネルを立ち上げました。(笑)
YouTubeを始めたんですね!
そうです(笑)3〜4本しか動画を投稿していないのですが・・・。
始めてみようと思ったきっかけは、その頃は、周りの友人たちが進路をどんどん決めていくなかで、人生をどうし ていきたいのか決め切れない自分への焦りや悩みにもがく「等身大の自分」も残したいという想いからでした。ちょうど、テイラースウィフトの「22」をよく聴いていて、22歳の私も最高だ!!って言い聞かせたかったんだと思います。(笑)
様々なチャレンジをされていますね。現在「ラムネ」を起業される前に、「就職」という選択を考えたことはなかったのですか。
実は、就職の選択は割と早めに考えていました。当時大学2年生でいくつか内定をいただくことができたのです が、その時私が感じたのは、〝安心〟ではなく〝この選択に後悔しないか?〟という不安感でした。「就職」が最良の選択肢であるかどうか確かめるために、まずは休学をして、もっと自分の可能性を広げてみることにしました。休学した一年間の間には、先程話したパーソナルカラー診断の資格を取ったり、カメラやデザインなど得意なことを活かして様々なチャレンジを行ったりました。しかし、多方面に興味を持ちすぎて、悩みは深まるばかりでした。
そんな悩みがある中で、何か転機はあったのでしょうか。
はい、いくつか転機がありました。まず、休学中に出会った歳の近い経営者たちです。みんな、様々な想いをもって仕事を楽しくやっているところに魅了されました。わたしもこんな大人になりたい!と。
もう一つは、東北へ旅する中で出会ったゲストハウスのオーナーさんの一言。 出会って直後、進路に迷っているという話を軽くしたところ、「君は絶対に自分で事を起こした方がいい!」と断言されたのです。私のことをほとんど何も知らなかったのに。(今思えば、テキトウに仰ったのかもしれませんね。笑)
ただ、それまで周りの大人には、「経験のために、一度就職したほうがいいんじゃない」など心配されることしか なかったので、その方の言葉が予想外で、その場で泣いてしまったんですよね。その瞬間、自分は後押しが欲しかったのだなと気がつき、「就職」の選択肢が消えました。
就職の可能性がそこでなくなったのですね、その後はどういった動きをしたのですか。
就職することはやめたものの、自分が何をしたいかははっきりと定まっておらず...
その時少しずついただいていた、写真撮影やSNS運用のお仕事をまずはやっていこうかなと思い、事務所にするための物件を探していました。そんなときに「丸亀ビル」と出会い、空きテナントの部屋を見た瞬間に事務所ではなく、〝お客さんで賑わうシーン〟がビビッときました。物件を見つけたのが2023年の2月頃だったので、そのあと三ヶ月間でオープンまでの準備をしたので... 本当に急ピッチでした(笑)
凄まじいスピードですね(笑)事務所を立ち上げることとお店を作ることは、全く別物だと思うのですが、どんなふうに考えて準備していったのですか?
自分がお店をするという発想になったのは、その時が初めてだったので、何屋にするとかどんな商品を扱うとか、すべてゼロから決めていきました。とはいえ考え始めると、自分が何かを販売するなら〝服〟とすぐに決まりました。
昔から、周りの友達に、服飾関係に進まないの?と言われるくらいにファッションが大好きだったからです。自分の人生を振り返ってみても、ファッションが常に自分を上げてくれたり、パワーをもらえるということは知っていま した。だから、そんな「好き」を詰め込んだセレクトショップにして、来た人の心の温度を上げるお店をつくりたいと。
なるほど、そういう流れだったんですね。お店オープン後は、どのように動いてきたのですか。
オープン後からは、まずはセレクトショップとして商品の仕入れや接客など店舗運営に慣れていくことと、パーソナルカラー診断の認知拡大などを中心に動いていきました。
×ばつアートなショー〟を実行するなど、セレクトショップという枠に収まらないような活動に色々取り組んでいます。(笑)
まだまだ新米店ですが、たくさんのお客さんとの出会いで〝お店をやって本当に良かった〟と思える日々に、本当に幸せを感じています。
素晴らしいご活躍ですね。そんな紗季さんが考える丸亀ビルと丸亀市の魅力を教えてください。
丸亀ビルの魅力は、かっこいいお店・素敵な人が集まっていることです。それぞれ、自分の好きなことを体現したお店があって、そのお店に誇りを持ちながらも、周りのお店を否定せず、応援しあえる関係であることがいいなと思っています。お店の場所は近いから心理的な安心感もありつつ、個々での活動はもちろん、手を取り合って一緒にイベントを行なったりすることもあります。ビル自体の見た目のヴィンテージ感もとても気に入っています。
丸亀市の魅力としては、一人で行ける飲み屋もたくさんあるのがいいですね(笑)一人で行ってもここにいけば誰かと会えるというお店があったり、お店のオーナーとも仲良くなれたりする雰囲気があるからです。なんだか楽しいなって思います(笑)
ありがとうございます。最後に丸亀のまちをどのようにしていきたいかという想いや考えがあればお聞かせください。
わたしは丸亀生まれ丸亀育ちでずっと地元にいる身なので、地元がやっぱり大好きです。
私のように、「丸亀には、こんなお店がある!こんな素敵な人がいる!だから、ここにいたい。」という風に、このまちを誇りに思える人が増えたら嬉しいです。
そのためにまずは、自分のお店をもっと盛り上げていかなきゃ!と。
ローカルな場所だからこそ、お客さんとの距離感も近く、「人」として温かみのある関係性を築けるようなまちになっていくことが私の理想です。
ラムネ
〒763-0046
香川県丸亀市南条町1-1丸亀ビル1階
営業時間:12:00~18:00 / 月・火休み
駐車場:なし(丸亀駅地下駐車場が1時間無料)
インスタグラム:https://www.instagram.com/ramune.store/
森高紗季さん
香川県丸亀市出身。地元の国公立大学へ進み教育学部を専攻していたが、仕事や人生につい て考え始め、休学を決意する。
パーソナルカラーの資格を取得するため通った大阪の学校で、活力に溢れた女性に魅せられ、 起業に興味を持ち始める。
2023年5月4日、ついに幼い頃から好きだったファッションを通して女性の日常を人生を輝かせる 『セレクトショップ ラムネ』をオープン。