丸亀市市民交流活動センター マルタス センター長 三笘 友希 江さんにインタビュー

2025年03月03日

  • キャッスルタウン

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が指定管理者として運営する「丸亀市市民交流活動 センター マルタス」。 2021年に開館して以来、町の人々の憩いの場でありながら、新しいチャレンジが生まれる場とし て日々運営されている。 「まちづくりの拠点」を謳うマルタスが目指す先とこれまでのことをセンター長 三笘 友希江(みと ま ゆきえ)さんに語っていただいた。

本日はお時間いただきありがとうございます!まずは自己紹介をお願いします。

丸亀市市民交流活動センターマルタス センター長の三笘 友希江です。

現在、センター長に就任して2年目になります。

センター長としてのお仕事はどういったものになるのでしょうか。

具体的には、まちのプレイヤーや市役所の方々などとの連携をしていくことや、チームメンバーが動きやすい環境を作るマネジメント業務になります。

センター長をする前は、どういったお仕事をされていましたか。

直近は、人口が約2.8万人ほどの岡山県にある高梁市図書館にてマルタスと同じく指定管理者として運営業務を行なっていました。元々、本に携わる仕事がしたいと思い、CCCに入社しました。 九州で現在とは違う事業部で働いたのちに、「CCCで図書館の仕事ができる」といった部分に惹かれ、現在の事業部に配属される形になりました。

「本」が原点なんですね。ありがとうございます。センター長として今、マルタスについて大事にしている方向性や考えはありますか。

マルタスとしては「市民活動者」さんへのより具体的なバックアップを大事にしていきたいと考えています。

市民活動者とは、マルタスに登録している非営利かつ公益的な活動を行なっている個人・団体の方々をのことを「市民活動者」と呼んでおります。活動の幅は本当に広く、趣味や特技を活かしたコミュニティ作りから、社会課題を扱ったものまで、さまざまな活動が行われています。

マルタスは、そんな活動者様のさまざまな悩みやアイデアを、形にするお手伝いをしております。今年度はより一層、そういった支援について拡充していきたいと考え、動いてきました。

なぜ、「市民活動支援」に力を入れているのでしょうか。

開館当初はコロナ禍というのもあり、「施設を知ってもらう」ということを一つ目標にして、まずは市民の方々に使っていただくということを意識していました。今では毎年来館者数が約70万人ほどとなり、一定の「賑わい」を創出することができました。ただし、マルタスの中核の事業は「市民活動支援」であり、「協働(=他事業者が同じ目的のもと、協力して事業等を行うこと)の拠点」を施設として目指していくべきと求められています。市民が行き交う「賑わい」を施設の強みとして、活動者様へのサポートをその賑わいを活かしながら大事にしていければと考えています。

具体的にどういった市民活動支援を行なっていきたいと考えていますか。

マルタスは、人が行き交う場という強みがあるので、活動者様への情報・場所の提供を進めながら、専門的なサポートができる機関や人を繋ぐような場となり、地域のハブとしての機能を強めていければと考えております。

賑わいという強みを活かしたハブになっていくことを意識されているのですね。そういった意識の元、行なった取り組みなどは何かありますか。

一つは丸亀市内の各町にあるコミュニティとの関係づくりを進めたことです。市内に17のコミュニティがあり、それぞれの地域での活動を取材し、マルタスで発信しています。コミュニティでは防災や子供向けのイベントなど、その町に住む人々が中心となった活動があり、どれも素敵なものでした。取材を進める中で、丸亀市内の様々なエリアと接点を持ち、協働のきっかけ作りをすることができました。

もう一つは「ロジックモデル(=ある施策がその目的を達成するに至るまでの論理的な因果関係を明示したもの)」の作成を行いました。マルタスのこれまでの歩みを定量的な評価だけでなく、各活動者様や事業者様からの定性的な評価も交えたマルタスのこれまでとこれからを考える一つの要素としてロジックモデルを作成しました。このロジックモデルを活かして、より協働の拠点となるような仕掛けを作ることができればと思います。

こういった動きを踏まえて、中心市街地だけでなく、丸亀市内の南の方や山間部にも市民活動の波及やサポートができる環境を作っていきたいと考えています。

ありがとうございます。今後のマルタスもとても楽しみですね。少し角度を変えた質問になりますが、丸亀市のいいところはどういったところだと感じますか。

丸亀市のいいところとしては、日常生活を作る選択肢が多いところだと思います。仕事柄、様々なエリアに転勤していたのですが、その際、買い物するにしても選択肢が一つしかないエリアなどもあったので、そういったエリアと比べると、生活の利便性を感じる機会が多いです。他にも「自然」という観点からもいいなと思うことが多いです。海も近いし、島もある。山や農地もあって、自然豊かだなと。この前のお休みには地元の知り合いたちと山登りに行きました。

人という面では、「チャレンジしたい人」が多いのかなとも思います。マルタスというチャレンジの場があるからこそ、そういった熱い思いを形にしたいなという人が多い、もしくは一つの場に集まってきているなと感じます。

転勤をされている方からの街の印象は、地元の方々の街の印象と違いを感じて新鮮ですね。最後に、丸亀市の未来に期待することを教えてください。

丸亀で育った子どもたちが、街への想いや愛を持って帰ってくるような街になればいいなと思います。地元での楽しかった思い出、頑張った経験、いろんな大人との出会いがあれば、街に戻ってくるのではないかなと思ったりしました。子どもたちが丸亀に対する想いや愛を感じるきっかけを作ることにマルタスが少しでも力になれたらいいなと思います。

丸亀市市民交流活動センター マルタス

〒763-0034
香川県丸亀市大手町2丁目4番11号
Tel 0877-24-8877
Fax 0877-85-6535
インスタグラム:https://www.instagram.com/marutasu_marugame/

三笘 友希江さん

1983年生まれ
2006年 TSUTAYA STORES ホールディングス株式会社入社 TSUTAYA店舗にて勤務
2015年 佐賀県 武雄市図書館勤務 (カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に転籍)
2018年 宮崎県 延岡市駅前複合施設エンクロス勤務
2020年 公共事業部新規プロジェクト担当
2021年 岡山県 高梁市図書館勤務
2023年 香川県 丸亀市市民交流活動センター マルタス勤務(現職)