構造
◆だいやまーく構造
- 【橋の諸元】
- 【独創的なアーチ構造】
桁の迫り出し(1番から4番)
桁の迫り出し(5番から11番)
棟木によるアーチの完成 - 【橋脚の構造】
江戸時代の橋脚
(昭和25年の流失まで)
昭和の再建以降の橋脚
◆だいやまーく部材
◆だいやまーく建設
「流れない橋を造りたい」という情熱が生んだ、技術の結晶。
<木材の加工>
橋桁の製作は、以下の手順で実施されていました。同じ形・寸法の部材が多数使われる錦帯橋ならではの工夫がみられます。
1. 構造図を参考に現寸大の図面を描きます。
2. 現寸大の図面から部材1本1本を型取りした型板を製作。
(型板は縮小変形のない木材を使用/現在はヒバ材)
現寸図を基に作られた型板
3. 型板には、各部材の詳細や橋全体の情報を書き込み、調整します。(錦帯橋には、同じ形・寸法の部材が多数使用されているため、この作業が不可欠でした)
4. 型板を木材に当て墨を打ち、加工します。
型板の調整(昭和の再建時)
型板で形を取り、木材を加工する
〈仮組〉
加工された部材はまず、一旦、地上で仮に組み上げる「仮組(陸組ともいう)」という方法が採用されました(アーチ橋のみ)。この方法は、和小屋組を仮に地上で組む方法と同じです。仮組によって微調整を行い、河川での架橋作業をスムーズに行うために取り入れられたものと考えられています。
再建工事時の仮組
〈河川での架橋〉
仮組によって調整された部材を使って、いよいよ実際の河川で架橋をします。
[画像:アーチ橋の足場設置]
[画像:助木の取付]
アーチ橋の足場設置(昭和の再建時)
助木の取付(昭和の再建時)