アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
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振り返り〜春編〜
2025年01月20日皆さんこんにちは!アクティブレンジャー長谷川です!
今回は尾瀬シーズン中に撮りためた写真たちを季節ごとにご紹介したいと思います。
まずは春編!
皆様もよく知っている動植物たちです。
ミズバショウ ザゼンソウ ワタスゲ
リュウキンカ アカハライモリ カモシカ
A.ミズバショウ
尾瀬と言ったら水芭蕉!とイメージされる方が多いのではないでしょうか?
夏が来れば思い出す〜の前に!!!咲き誇るミズバショウを見に来てください!
咲き誇るミズバショウ
そしてこちらをご覧ください↓
双苞ミズバショウ
右▶仏焔苞が2枚のミズバショウ
純白の花びらのように見える部分は、花を保護する役目をしている苞(ほう)で、「仏焔苞(ぶつえんほう)」といいます。
その仏焔苞が2枚というのは非常に珍しいみたいです。#双苞ミズバショウと呼ばれています。
(※(注記)棒状の花茎にたくさんの小さい花が密集しているのがミズバショウの花です)
他にも・・・
フイリミズバショウ
#フイリ(斑入り) ミズバショウ
作り物!?って思うくらい見事な斑入りの葉っぱです。
皆さんも尾瀬に来たときはぜひ探してみてください!
※(注記)ミズバショウは5中旬〜6月上旬ごろが見頃です。
B.ザゼンソウ
私がザゼンソウの存在を知らず、この花を発見したとき突然変異したミズバショウだと思っていました。
その名も・・・悪魔の水芭蕉。と勝手に呼んでいました。
(変な呼び名で呼んでごめんなさい。)
ミズバショウとザゼンソウはどちらもサトイモ科の植物で同じ仲間です。だから似ているのです!
C.ワタスゲ
ワタスゲの花
初めて見たときは、土筆かと思いました。
実はこれが花なのです!この花が終わると白い球形の綿毛に変わります。
ワタスゲを見ると耳かきの反対側についている梵天に見えるのは私だけでしょうか。
D.リュウキンカ
5月〜7月頃、木道の隙間を見ていると可愛い黄色の小花「リュウキンカ」が顔を出します。
リュウキンカはキンポウゲ科の多年草で
尾瀬の春を代表する植物のひとつです。
木道から顔を出すリュウキンカ
茎はまっすぐ上にのびて直立し、
その茎の先に黄金色の花を咲かせる姿から「立金花」という和名が付けられました!
またリュウキンカの時期が終わりに近づくと・・・
終わりかけのリュウキンカ
このように色素が抜けて透明に変わります。
終わりかけのリュウキンカもとても綺麗です。
E.アカハライモリ
4月巡視中にふと湿原を見てみると黒い物体が見えました。
恐る恐る見てみるとアカハライモリがいました!
目覚めたばかりのアカハライモリ
目覚めたばかりだったのか近づいても逃げる様子もなくじっとしていました。
ふだん水の中を優雅に泳いでいるイメージでしたのでとても新鮮な光景でした。
F.カモシカ
上の写真は、大清水から尾瀬第一駐車場への帰り道に遭遇したカモシカです
すごいところにいるな〜と見つめていたら、カモシカが逃げだそうと・・・しかし道幅が狭く、逃げ場がなく慌てていました。
(驚かせてごめんね・・・ )
無事に抜け道を見つけ森へ帰っていきました。
ちなみに尾瀬ヶ原の湿原でもたまに現れます。
尾瀬ヶ原を散策するカモシカ アップされたカモシカ
爆走していました。
以上いかがでしたか!?
春は雪が溶け出し、新たな芽が顔を出します。
尾瀬の雪は、植物にとって厳しい寒さから守ってくれるいわば布団のようなものです。
そして溶け出した雪は水源となり、豊かな自然環境を形作ります。
雪万歳!尾瀬にたくさん降っておくれ〜!
春ならではの景色
春にしかみられない雪が溶けたあとにできる尾瀬ヶ原湖です。
尾瀬ヶ原湖
至仏山がリフレクションしていてとても綺麗でした(うっとり)
皆様も是非この春は尾瀬ヶ原湖を見にいらしてください。
(※(注記)雪の量によってみられる時期が変わります。この写真はR6.4月後半に撮影したものです)
ちなみに雪があるときはこんな感じ↓
雪がある尾瀬ヶ原
尾瀬は四季を通して様々な表情を見せてくれます。
この美しい尾瀬をみんなで守っていきましょう。
日記を書いていたら尾瀬に行きたくなりました!
春が待ち遠しいです。
次回は夏編をお届けします!
それではまた!
アクティブレンジャー長谷川でした!