アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
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ドローンを使用したノヤギ柵点検の試行を行いました
2025年10月07日
小笠原
河村雅史
皆さん、こんにちは。
環境省小笠原自然保護官事務所の河村です。
今回は、父島東平自然再生区で行った「ドローンによるノヤギ・ノネコ柵の点検試行」についてご紹介します。
環境省小笠原自然保護官事務所の河村です。
今回は、父島東平自然再生区で行った「ドローンによるノヤギ・ノネコ柵の点検試行」についてご紹介します。
東平自然再生区とノヤギ・ノネコ柵
父島の東平自然再生区は、希少植物やアカガシラカラスバト、海鳥など を外来種であるノヤギやノネコから守るため、周囲を約5.3kmの柵と海で囲っています。柵は、外来種の侵入を防ぐ重要な役割を担っており、定期的に職員や委託事業者によって目視で点検を行っています。
ドローン点検の試行
今回ドローンを使用したのは、東平自然再生区のノヤギ柵の南側の区間です。このエリアは草原や岩場が広がっており、急な岩の切通しを安全帯を着用して通行する必要があるなど、点検作業が特に困難な場所です。ドローンを活用することで、安全性と作業効率の向上が期待されます。
試行当日の様子
朝、関係者が集合し、ドローンの離発着地点まで柵沿いを歩いて向かいました。現地では、操縦者がドローンを飛行させ、空撮による柵の状態確認を行いました。
ドローンを飛行する際に気を付けなければならないのが、オガサワラノスリをはじめとする鳥類への影響です。今回は、オガサワラノスリがドローン周辺を飛行することが無いように、操縦者の補助者の位置と、付近の見晴らしの良い地点に監視員を設置して飛行を実施しました。
実際に操縦リモコンのモニターで映像を確認させてもらいましたが、飛行は安定しており、ズーム機能を搭載したカメラによって、まるで至近距離から見ているかのように柵の構造を捉えられていました。
ドローンから撮影したノヤギ柵
ドローンから撮影したノヤギ柵
今年度のこの試行は1回のみの予定ですが、目視での点検結果とドローン映像を照らし合わせ、今後の活用方法を検討していくことになります。
今年度のこの試行は1回のみの予定ですが、目視での点検結果とドローン映像を照らし合わせ、今後の活用方法を検討していくことになります。
おわりに
前回の殺鼠剤の空中散布試験の記事(父島アクティブ・レンジャー、姪島へ )に引き続きドローンに関する話題になりました。まだ試行段階ながら、ドローンの活用は様々な可能性を秘めていると感じました。これからも現場の課題に向き合いながら、より良い方法を探っていきたいと思います。
小笠原世界遺産センター公式Instagram
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