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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

【伊豆山稜線歩道】"くもり"でこそのバードウォッチング?🐤

2025年07月02日
下田 遠藤亜美
みなさんこんにちは。下田管理官事務所の遠藤です。

本格的な暑さが来る前にと、6月は気持ち多めの外勤を心掛けておりました。
今回は伊豆山稜線歩道の巡視に行って参りましたので、その様子をお届けいたします!

〈伊豆山稜線歩道とは?〉

天城峠から修善寺虹の郷までを結ぶ全長43kmの自然歩道。海や富士山を望む笹原稜線歩き、天城らしいブナやヒメシャラの森林、噴火の歴史を感じられる火口湖…などなど魅力が沢山。

▽猫越岳山頂の池 ▽金冠山から富士山と駿河湾を望む ▽天城といえば?ブナの林!

当日はあいにくのお天気で、計画通りの巡視は叶いませんでしたが、そんな中でもうれしい出会いがいくつかありました。この日出会ったかわいい野鳥たちをピックアップしてご紹介いたします🐤

くもりにはくもりの良さがある

目当ての鳥と出会うために待つだけの時間も多いバードウォッチングは、いかに長時間外にいられるかが勝負のカギとなります(あとはほとんど運任せ?)。
くもりの日であれば直射日光を浴びてヘロヘロになるのを防ぐことができるため、長期戦にもってこいなんです✨

晴れの日のバードウォッチングも楽しいですが、くもりの日もぜひお出かけしてみてくださいね。

【エントリーNo.1 ウグイス】

トップバッターはホーホケキョでおなじみ、ウグイスです。
このくすんだ黄緑のことを、昔の人たちは鶯色(うぐいすいろ)と名付けたのですね。
ウグイスといえば…でイメージされるのが、意外とメジロだったりもしますが、みなさんはイメージ通りでしたか?

【エントリーNo.2 ホトトギス】

「…キョッ キョッキョ キョケキョ!!」こんな声を聴いたことがありませんか?

ウグイスの鳴き声かと思いました!と言われたりするのですが、これがかの有名なホトトギスの鳴き声です。
(鳴かぬなら 鳴かせてみせよ ホトトギス by 豊臣秀吉)

声はよく聞くのに見かけることの少ない鳥のひとつだと思いますが、実はこんなお顔をしていました。
木のてっぺんに止まるのが好きなようです。

【エントリーNo.3 サンショウクイ】

最後に、あまり聞きなじみのない名前の鳥のご登場です。この子の名をサンショウクイ(山椒食)といいます。

スマートなフォルムとカラーリングがハクセキレイ(駐車場や道路を物凄いスピードで歩いている白黒の鳥)と似ている気もしますが、あまり関係ありません。

「ピリピリっ!ピリピリっ!」と鳴きながら飛んでいるのが特徴的です。((注記)ハクセキレイも「ピピっ!ピピっ!」と鳴きながら飛ぶのでややこしい気もしますが、生息環境が異なりますし、ハクセキレイの方は飛び方にも特徴があるので心配ご無用です!)

“山椒を食べたら辛くてピリリと鳴いたからサンショウクイと名付けた”
…なんて嘘か本当かわからない話を聞いたことがありますが、覚えやすいので私は信じることにしています。気になった方は調べてみてくださいね。

【まとめ】

伊豆山稜線歩道と野鳥のおはなし、いかがでしたでしょうか?

・鳥ってかわいいけど見つけづらいし、見つけてもすぐ逃げちゃうんだよなぁ…。
・スズメとカラスとハト、シマエナガしか知らない!
なんて思ったそこのアナタ〜?(きっと鳥好きもいらっしゃいますが!)

私も最初はそうでしたが、目が慣れるとだんだんと追えるようになりますし、特徴が分かれば離れていても見分けがつきます!カメラや双眼鏡がなくても見られる鳥もたくさんいます!
簡単に見られないからこそ、見つけた時の喜びはひとしおですよ♪(バードウォッチング勧誘中)

また、駐車場が比較的多く、公共交通機関(バス・電車)でのアクセスも可能な伊豆山稜線歩道は、コースの組み方次第ではどんな方にでもお楽しみいただけるかと思います。

伊豆半島の自然の魅力がギュッと詰め込まれた伊豆山稜線歩道、ぜひご利用ください!

最後まで読んでくださりありがとうございました。それでは、また。
遠藤のプロフィールはコチラからどうぞ🐤/blog/page_00298.html

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