くろしお (潜水艦・3代)
| くろしお | |
|---|---|
|
舞鶴基地にて | |
| 基本情報 | |
| 建造所 | 川崎重工業 → 川崎造船 神戸工場 |
| 運用者 | 海上自衛隊 |
| 艦種 | 通常動力型潜水艦 |
| 級名 | おやしお型 |
| 母港 | 呉 |
| 所属 | 第1潜水隊群第3潜水隊 |
| 艦歴 | |
| 計画 | 平成11年度計画 |
| 発注 | 1999年 |
| 起工 | 2000年 3月27日 |
| 進水 | 2002年 10月23日 |
| 就役 | 2004年 3月8日 |
| 要目 | |
| 基準排水量 | 2,750t |
| 水中排水量 | 4,000t |
| 全長 | 82.0m |
| 最大幅 | 8.9m |
| 深さ | 10.3m |
| 吃水 | 7.4m |
| 機関 |
ディーゼル・エレクトリック方式 川崎 12V25/25Sディーゼルエンジン ×ばつ 2基 発電機 ×ばつ 2基 電動機 ×ばつ 1基 蓄電池 ×ばつ 480個 |
| 出力 |
水上 3,400PS 水中 7,750PS |
| 推進 | 7翼スクリュープロペラ ×ばつ 1軸 |
| 速力 |
水上 12kt 水中 20kt |
| 潜航深度 | 600mから650m程度 |
| 乗員 | 70名 |
| 兵装 |
HU-603B 533mm魚雷発射管 ×ばつ 6門 (89式長魚雷およびハープーン 対艦ミサイルを発射可能) |
| C4I | ZYQ-3 潜水艦情報処理装置 |
| レーダー | ZPS-6 対水上 |
| ソナー | ZQQ-6 統合式 |
| 探索装置・ その他装置 | 潜望鏡 |
| 電子戦・ 対抗手段 | ZLA-7 ECM |
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くろしお(ローマ字:JS Kuroshio, SS-596)は、海上自衛隊の潜水艦。おやしお型潜水艦の7番艦。艦名は黒潮から由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の陽炎型駆逐艦「黒潮」、海上自衛隊初の潜水艦「くろしお」(SS-501) 、うずしお型潜水艦「くろしお」(SS-570)に続き4代目にあたる。
艦歴
[編集 ]「くろしお」は、中期防衛力整備計画に基づく平成11年度計画2700トン型潜水艦8111号艦[1] として、川崎重工業 [2] 神戸造船所で2000年3月27日に起工され、2002年10月23日に川崎造船神戸工場第1船台で挙行された命名・進水式において、防衛庁長官・石破茂(副長官・赤城徳彦代読)により「くろしお」と命名され[3] 進水、2003年8月28日に公試開始、2004年3月8日に就役し、第1潜水隊群第5潜水隊に編入され呉に配備された。
2006年6月26日から7月28日にかけてリムパック2006に参加。
2011年3月15日、第1潜水隊群第3潜水隊に編入。
2015年 9月23日から12月19日までの間、 米国派遣訓練に参加し、ハワイ方面において洋上訓練及び施設利用訓練を実施した[4] 。
2018年 8月27日、呉を出港し台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡を抜けて南シナ海に入った。その後、インド太平洋方面派遣訓練部隊の護衛艦「かが」など3隻と合流し、9月13日に南シナ海で対潜戦の訓練を実施した[5] [6] 。 その後、9月17日から21日にかけてベトナム社会主義共和国のカムラン国際港に寄港し、ベトナム海軍潜水艦部隊等への親善訪問を実施する[7] 。
2025年9月15日から9月29日にかけて、潜水艦救難艦「ちよだ」とともにシンガポール周辺海域及びチャンギ海軍基地で実施される第9回西太平洋潜水艦救難訓練(パシフィック・リーチ2025)に参加する。参加項目は潜水艦救難訓練、医療シンポジウム、傷者処置訓練[8] 。
現在は第1潜水隊群第3潜水隊に所属し、定係港は呉である。
歴代艦長
[編集 ]| 代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 加納雅人 | 2004年3月8日 - 2005年7月19日 | 防大26期 | くろしお艤装員長 | 潜水艦隊司令部 | |
| 2 | 佐藤広憲 | 2005年7月20日 - 2006年8月31日 | 防大32期 | 潜水艦教育訓練隊 | 海上幕僚監部防衛部装備体系課 | |
| 3 | 瀧口和宏 | 2006年9月1日 - 2008年3月9日 | 潜水艦隊司令部 | 海上幕僚監部人事教育部援護業務課 | ||
| 4 | 檀之上明典 | 2008年3月10日 - 2009年8月31日 | 潜水艦隊司令部幕僚 | 潜水艦隊司令部 →2009年10月16日 はくりゅう艤装員長 |
||
| 5 | 岩﨑浩一 | 2009年9月1日 - 2010年10月19日 | 潜水艦教育訓練隊 | 潜水艦隊司令部 | ||
| 6 | 渡邉 忍 | 2010年10月20日 - 2011年8月31日 | 防大34期 | あらしお艦長 | 潜水艦隊司令部 →2011年10月20日 ずいりゅう艤装員長 |
|
| 7 | 渡邊秀樹 | 2011年9月1日 - 2012年10月31日 | 潜水艦教育訓練隊 | 潜水艦隊司令部 | ||
| 8 | 西山峰生 | 2012年11月1日 - 2013年9月1日 | 潜水艦教育訓練隊 | 海上幕僚監部指揮通信情報部情報課 | ||
| 9 | 渡辺 匡 | 2013年9月2日 - 2014年4月15日 | 潜水艦隊司令部幕僚 | 海上幕僚監部人事教育部補任課 | ||
| 10 | 脇本武彦 | 2014年4月16日 - 2015年3月4日 | 防大36期 | 潜水艦隊司令部幕僚 | あさしお艦長 | |
| 11 | 安永 崇 | 2015年3月5日 - 2016年7月31日 | みちしお艦長 | 統合幕僚監部運用部運用第1課 | ||
| 12 | 三田村年生 | 2016年8月1日 - 2017年10月15日 | 潜水艦教育訓練隊 | |||
| 13 | 堀内智治 | 2017年10月16日 - 2020年3月17日 | 潜水艦教育訓練隊 | 海上自衛隊幹部学校付 | 2020年1月1日 1等海佐昇任 | |
| 14 | 森脇 太 | 2020年3月18日 - | 自衛隊愛媛地方協力本部募集課長 |
-
同じく真珠湾にて
脚注
[編集 ]- ^ DSI 現有艦艇一覧 Archived 2008年12月1日, at the Wayback Machine.
- ^ 2002年、川崎造船に分離
- ^ ニュースリリース川崎造船 2002年10月23日
- ^ 平成27年度第1回米国派遣訓練(潜水艦)について (PDF)
- ^ "中国をけん制、南シナ海で潜水艦訓練...海自公表". 読売新聞 . (2018年9月18日). https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180917-OYT1T50081.html 2018年9月18日閲覧。
{{cite news}}:|work=、|newspaper=引数が重複しています。 (説明)⚠ - ^ 対潜戦訓練の実施について (PDF)
- ^ ベトナム海軍への親善訪問について (PDF)
- ^ 第9回西太平洋潜水艦救難訓練(パシフィック・リーチ2025)について 海上幕僚監部(令和7年9月12日)
参考文献
[編集 ]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
- 『世界の艦船 増刊第665集 海上自衛隊潜水艦史』(海人社、2006年)
関連項目
[編集 ]外部リンク
[編集 ]- 航行する「くろしお」 - YouTube - 2008年7月