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中国:中国神華は国家能源集団の総資産2,583億元を買収

掲載日:2025年8月29日

8月15日、中国神華は支配株主である国家能源集団の資産買収の取引計画を公開した。

今回の取引では対象企業が13社あり、業種は石炭炭鉱、石炭火力発電、石炭化学など多くの分野をカバーしており、全石炭産業チェーンの最適化に有利であり、クリーン生産の推進や利益の向上に資する。

具体的な内容は、中国神華はA株の発行と現金支払いを通じて、国家能源集団が保有していた国源電力の全株式、新疆能源の全株式、化学工業会社の全株式、烏海能源の全株式、平荘煤業の全株式、神延煤炭の41%の株、晋神能源の49%の株、包頭鉱業の全株式、水運会社の全株式、石炭輸送販売会社の全株式、電子商取引会社の全株式、港湾会社の全株式を購入する。現金支払いで西部能源が保有していた内蒙建投の全株式を購入する。同時に、上場企業は最大35人の特定投資家からA株を発行し、付帯資金を調達する。

中国神華によると、2024年末までに、取得した対象資産の合計は2,583.62億元である。

公表によると、上述した対象企業には豊富な石炭資源埋蔵量を有し、中国神華の地理的な相互補完の優位性を形成でき、石炭産業全体のコールチェーンの構築に役立つ。

このうち、新疆能源傘下の新彊準東露天炭鉱は2025年までの最新の承認された生産能力は3,500万トン/年であり、国内2位の露天炭鉱で、採掘可能埋蔵量は20億トンを超えている。

その他、対象企業には、新疆紅沙泉1号露天炭鉱(承認された生産能力は3,000万トン/年)、新疆黒山露天炭鉱(承認された生産能力は1,600万トン/年)、内蒙古賀斯格烏拉南露天炭鉱(承認された生産能力は1,500万トン/年)などの国内石炭生産能力及び資源埋蔵量がトップな大型炭鉱が含まれている。

地域を超えた生産能力の共同調整メカニズムの構築により、中国神華は重点エネルギー消費地域の季節的・構造的な需給変動への対応能力が全面的に向上する。

(北京事務所 鄭 佳琪)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

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