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中国:中国、足元の国内石炭需給がタイト化

掲載日:2025年8月8日

地元メディアによると、8月4日、「CCTD環渤海一般炭スポット参考価格」の5500kcal、5000 kcal、4500 kcalはそれぞれ662元/トン、598元/トン、533元/トンで、前日よりそれぞれ5元/トン、6元/トン、6元/トン上昇した。

最近、主要な石炭生産地区での降雨が多く、炭鉱の生産と他地域への輸送が制限され、山元石炭価格が上昇している。

供給側ではタイトな状況となっている。第1に、北部地域では、増水期に入り、山西・陝西・内蒙古の生産区の雨天が多く、特に露天炭鉱の生産は抑制され、臨時生産停止状況の日数が増加している。第2に、国家能源局からの通達により、山西・内蒙古など8省・自治区の炭鉱に対して設計生産能力以上の生産を行っている炭鉱に対する厳しい検査を実施していることから、生産超過状況が明らかに抑制されているため、鉱山側の価格の引き上げの気運が高まっている。

一方、需要側は高い消費レベルを維持している。現段階は夏のピーク期であり、発電用石炭の1日当たりの石炭消費量は高いレベルで推移しており、需要は堅調で推移していた。しかし、足元では、最近の沿海台風と降雨により広範囲の高温が緩和され、地域内の水力発電の発電量の増加傾向にあり、発電用石炭の1日当たりの消費量の勢いが弱まっている。

全体的に見ると、供給制限、コスト上昇という状況の下に、石炭市場は価格を上げる気運が高まっている。しかし、南方地区も降雨が多いため、天候による石炭生産及び石炭消費への影響に注目する必要がある。

(北京事務所 鄭 佳琪)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

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