中国:中国、2025年6月の一般炭輸入量(褐炭含む)は2,275万トン(前年同月比▲さんかく32.0%、前月比▲さんかく16.8%)と減少幅が拡大
掲載日:2025年7月25日
【一般炭】
中国海関総署の最新データによると、2025年6月の一般炭輸入量(褐炭含む)は、2,275万トン(前年同月比▲さんかく16.5%、前月比▲さんかく16.8%)となった。今年2月に前年同月比マイナス(▲さんかく3.2%)に転じ、3月(▲さんかく9.4%)、4月(▲さんかく17.5%)、5月(▲さんかく16.5%)、6月(▲さんかく32.0%)と減少幅が拡大している。
6月の一般炭の主な輸入先は、インドネシアが1,157万トン(構成比:50.9%、前年同月比▲さんかく14.6%、前月比▲さんかく6.8%)と輸出価格政策の問題もあり、特に褐炭は減少率が拡大した。ロシアが455万トン(構成比:20.0%、前年同月比▲さんかく21.8%、前月比▲さんかく10.2%)、豪州が424万トン(構成比:18.6%、前年同月比▲さんかく36.6%、前月比▲さんかく39.4%)、モンゴルは178万トン(構成比:7.8%、前年同月比▲さんかく17.3%、前月比▲さんかく3.0%)と輸入量は軒並み減少している。
出所:中国海関総署
【原料炭】
中国海関総署の最新データによると、2025年6月の原料炭輸入量は、911万トン(前年同月比▲さんかく7.7%、前月比+23.3%)となった。
6月の原料炭の主な輸入先は、モンゴルが470万トン(構成比:51.6%、前年同月比▲さんかく14.3%、前月比+8.2%)、ロシアが233万トン(構成比:25.6%、前年同月比▲さんかく33.2%、前月比+23.9%)、カナダが97万トン(構成比:10.8%、前年同月比+0.4%、前月比+56.8%)、米国は関税問題もあり、先月に引き続きゼロとなった。6月の中国の粗鋼生産量は前年同月比▲さんかく9.2%と減少率は拡大傾向にあり、原料炭の需要自体も減少しているとみられる。
国家統計局によると2025年1〜6月の原炭生産量は24億460万トン(前年同期比+5.4%)と1〜6月としては過去最高を記録した。足元の石炭需給は依然として供給過剰となっているが、報道によると、中国政府は石炭鉱山の過剰生産の取り締まりに動いており、中国国内のスポット市況は上昇に転じている。
しかしながら、国内石炭価格の長期的な下ぶれ、石炭輸入量の月ごとの減少傾向より、2025年(通年)の石炭輸入量は2024年(通年)の5.4億トン(過去最高)から5億トン以下に減少するとみられる。約4億トンにまで減少するという厳しい見方も出てきている。
出所:中国海関総署
中国海関総署の最新データによると、2025年6月の一般炭輸入量(褐炭含む)は、2,275万トン(前年同月比▲さんかく16.5%、前月比▲さんかく16.8%)となった。今年2月に前年同月比マイナス(▲さんかく3.2%)に転じ、3月(▲さんかく9.4%)、4月(▲さんかく17.5%)、5月(▲さんかく16.5%)、6月(▲さんかく32.0%)と減少幅が拡大している。
6月の一般炭の主な輸入先は、インドネシアが1,157万トン(構成比:50.9%、前年同月比▲さんかく14.6%、前月比▲さんかく6.8%)と輸出価格政策の問題もあり、特に褐炭は減少率が拡大した。ロシアが455万トン(構成比:20.0%、前年同月比▲さんかく21.8%、前月比▲さんかく10.2%)、豪州が424万トン(構成比:18.6%、前年同月比▲さんかく36.6%、前月比▲さんかく39.4%)、モンゴルは178万トン(構成比:7.8%、前年同月比▲さんかく17.3%、前月比▲さんかく3.0%)と輸入量は軒並み減少している。
出所:中国海関総署
【原料炭】
中国海関総署の最新データによると、2025年6月の原料炭輸入量は、911万トン(前年同月比▲さんかく7.7%、前月比+23.3%)となった。
6月の原料炭の主な輸入先は、モンゴルが470万トン(構成比:51.6%、前年同月比▲さんかく14.3%、前月比+8.2%)、ロシアが233万トン(構成比:25.6%、前年同月比▲さんかく33.2%、前月比+23.9%)、カナダが97万トン(構成比:10.8%、前年同月比+0.4%、前月比+56.8%)、米国は関税問題もあり、先月に引き続きゼロとなった。6月の中国の粗鋼生産量は前年同月比▲さんかく9.2%と減少率は拡大傾向にあり、原料炭の需要自体も減少しているとみられる。
国家統計局によると2025年1〜6月の原炭生産量は24億460万トン(前年同期比+5.4%)と1〜6月としては過去最高を記録した。足元の石炭需給は依然として供給過剰となっているが、報道によると、中国政府は石炭鉱山の過剰生産の取り締まりに動いており、中国国内のスポット市況は上昇に転じている。
しかしながら、国内石炭価格の長期的な下ぶれ、石炭輸入量の月ごとの減少傾向より、2025年(通年)の石炭輸入量は2024年(通年)の5.4億トン(過去最高)から5億トン以下に減少するとみられる。約4億トンにまで減少するという厳しい見方も出てきている。
出所:中国海関総署
(石炭開発部 中塚 英信)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。