フィリピン:エネルギー省、保険業会社に対し石炭火力向け保険料の適正化を要請

5月15日付報道によると、ラファエル・ロティリヤエネルギー大臣は、フィリピンでエネルギー転換が進む中、保険会社に対し石炭火力発電所への保険を適正な料金で提供し続けるよう求めた。

同長官はブリーフィングの場で「近年、保険料が大幅に上昇しているという見方が一般的となっている。単に上昇しているだけでなく石炭火力発電所への再保険加入に消極的になっている」と述べ、保険業界が既存の石炭火力発電所に対しても「電力部門に妥当な保険料率を提供することに消極的である」と言及した。

また同大臣は「特に石炭火力発電所向け保険料の上昇が顕著となっているが、フィリピンにおける石炭火力発電所はエネルギー移行計画の一部を成しており、依然として石炭火力発電モラトリアム対象外で稼働している石炭火力発電所は存在している。石炭火力発電所の開発業者は資金調達と保険料の値上げの両方で課題に直面している」と述べた。

フィリピンには建設から10年以内の石炭火力発電所が約7,000MWあるが、今後保険の取得は困難になる可能性があり、大臣は「保険会社との話し合いを通じ、フィリピンのリスクは保険料に織り込まれたものより実際にははるかに少ないことを彼らに納得してもらえるようにしたい」と述べた。