フィリピン:IEA、フィリピンの石炭消費量は3年以内に4,700万トンに達すると予測
掲載日:2025年1月17日
1月7日付の地元メディアによると、国際エネルギー機関(IEA)はフィリピンが、再生可能エネルギーの普及を促進しているにもかかわらず、電力需要増加により、石炭消費量は増加し続けるとしている。IEAによるとフィリピンは経済見通しが良好で電力需要の増加を背景に、石炭消費量は2023年の4,000万トンから3年以内に4,700万トンに達すると予測している。IEAは電力需要の急速な伸びのペースが再生可能エネルギーの拡大のペースを上回る可能性が高いと指摘している。現在、フィリピンの電源構成の石炭の割合は62%で、再生可能エネルギーは22%を占めている。
エネルギー省次官のRowena Cristina Guevara氏は、今後3年間にフィリピンでさらに多くの石炭火力発電所が稼働開始する予定であると発言した。同氏はこれらの発電所は、2020年の(新規石炭火力発電所プロジェクトの申請を禁止する)石炭モラトリアム以前に承認されたものであると説明した。一方、洋上風力発電の開発が加速し、2028年までに再生可能エネルギーが石炭を一次エネルギー資源として上回るだろうと付け加えた。
エネルギー省次官のRowena Cristina Guevara氏は、今後3年間にフィリピンでさらに多くの石炭火力発電所が稼働開始する予定であると発言した。同氏はこれらの発電所は、2020年の(新規石炭火力発電所プロジェクトの申請を禁止する)石炭モラトリアム以前に承認されたものであると説明した。一方、洋上風力発電の開発が加速し、2028年までに再生可能エネルギーが石炭を一次エネルギー資源として上回るだろうと付け加えた。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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