モザンビーク:Vale、Moatize炭鉱の2020年第3四半期の生産量と販売実績を公表
掲載日:2020年10月29日
モザンビークのテテ州でMoatize 炭鉱を運営するValeは、10月19日に2020年第3四半期の石炭生産と販売実績を公表した。生産は、COVID-19の影響により4月以降減速し、需要の大幅な低迷を受けて6月に一時的に停止していたが、7月に再開された。海上貿易量の落ち込みは引き続いており、石炭生産に影響を与えているとともに山元と港の貯炭は限界に近付いている。
2020年第3四半期の生産量は1,402千トン(原料炭756千トン、一般炭646千トン)で、前年同期比では908千トン(39.3%減)の大きな減産となった。しかし、2020年第2四半期の実績1,283千トン(原料炭698千トン、一般炭585千トン)に比べると119千トン(9.3%増)の増産となった。この結果、2020年1〜9月の生産量は4,648千トン(原料炭2,436千トン、一般炭2,212千トン)となり、前年同期比では2,246千トン(32.6%減)の減産となった。なお、第3四半期の販売量は1,435千トンで、対前期比50千トン増(3.6%増)だったが、内訳で見ると、原料炭が809千トンで293千トン増(56.8%)に対し、一般炭は626千トンで243千トン減(28.0%減)だった(表参照)。
Valeは、貯炭が限界に近付いていることや、現地での物やサービス、人の流れの柔軟性が高まったことで現地への資機材の購買物流が可能となり、安全レベルが確保されていることから延期していた選炭工場等の3カ月の改修工事を11月に開始することを決定し、既にそのためのチームを動員している。同社によると、改修工事終了後は、操業条件の改善により出炭規模は1,500万トンになるとのことである。
2020年第3四半期の生産量は1,402千トン(原料炭756千トン、一般炭646千トン)で、前年同期比では908千トン(39.3%減)の大きな減産となった。しかし、2020年第2四半期の実績1,283千トン(原料炭698千トン、一般炭585千トン)に比べると119千トン(9.3%増)の増産となった。この結果、2020年1〜9月の生産量は4,648千トン(原料炭2,436千トン、一般炭2,212千トン)となり、前年同期比では2,246千トン(32.6%減)の減産となった。なお、第3四半期の販売量は1,435千トンで、対前期比50千トン増(3.6%増)だったが、内訳で見ると、原料炭が809千トンで293千トン増(56.8%)に対し、一般炭は626千トンで243千トン減(28.0%減)だった(表参照)。
Valeは、貯炭が限界に近付いていることや、現地での物やサービス、人の流れの柔軟性が高まったことで現地への資機材の購買物流が可能となり、安全レベルが確保されていることから延期していた選炭工場等の3カ月の改修工事を11月に開始することを決定し、既にそのためのチームを動員している。同社によると、改修工事終了後は、操業条件の改善により出炭規模は1,500万トンになるとのことである。
Moatize炭鉱生産、販売実績
単位:千トン
3Q20
2Q20
3Q19
9M20
9M19
3Q20/2Q20
3Q20/3Q19
9M20/9M19
生産量
1,402
1,283
2,310
4,648
6,894
9.3%
-39.3%
-32.6%
原料炭
756
698
1,020
2,436
3,207
8.3%
-25.9%
-24.0%
一般炭
646
585
1,290
2,212
3,687
10.4%
-49.9%
-40.0%
販売量
1,435
1,385
2,254
4,386
6,741
3.6%
-36.3%
-34.9%
原料炭
809
516
1,083
2,031
3,411
56.8%
-25.2%
-40.5%
一般炭
626
869
1,172
2,355
3,330
-28.0%
-46.6%
-29.3%
(石炭開発部 奥園 昭彦)
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